「酸性雨の怖さ」ACIDE アシッド 雨雲模様さんの映画レビュー(感想・評価)
酸性雨の怖さ
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地球温暖化が招くリスクを題材にしたフランス製のサバイバル・スリラー作品。
度重なる環境汚染により、南米では酸性雨が降り家畜に被害が出ているというニュースを他人事のように見ていたがやがてフランスにも酸性雨が降り始めるようになる。
二年前に勤務先の工場で過激な労働争議を引き起こし、駆け付けた警察官への暴行で逮捕されたミシャルは妻エリーズとも離婚し、仮釈放中の身ではあるが今も足にGPS監視装置の装着が義務付けられている。孤独なミシャルを支え続けたのは元同僚で足が不自由なためにベルギーで入院中のカリンの存在でミシャルはカリンとの新しい生活を夢見ていた。
エリーズを不慮の事故で亡くし、母の日を目の当たりにした娘のセルマは自暴自棄になりながらも避難生活を送る。一方のミシャルはカリンのもとへはやく会いたいとしか考えていない。
想定外のアクシデントが起きたときに人間の本性が露わになるとは云うが、ミシャルは自分の求めることだけしか考えられず、セルマにもカリンに会いたいからと言い聞かせ、助けてもらったデボラ一家にも恩を仇で返すような事を言ったりと、自分勝手で自己中心的な考え方だから、案の定セルマを助けようとした際に酸性雨の水溜りに足が浸かってしまったことにより命は助かるも両足を失ってしまう。
ラストのセルマに対してミシャルが"すまない、ひどく疲れた"のセリフには自分の都合で振り回したりして申し訳ないにも聞こえた。
慌てず冷静に見極めることの大事さを学んだね。
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