劇場公開日 2024年12月6日

「イケメン目的の鑑賞ならアリかな」うちの弟どもがすみません おじゃるさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0イケメン目的の鑑賞ならアリかな

2024年12月8日
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鑑賞方法:映画館

楽しい

単純

鑑賞を迷っていたのですが、公開2日目に舞台挨拶中継付き上映があったので、キャストのトークを期待して鑑賞してきました。

ストーリーは、母親の再婚によっていきなり義父の連れ子4人が弟となったうえ、義父の転勤に母が同行したため、同い年の長男・源を筆頭に、同じ高校に通う1歳下の次男・洛、自室にひこきもる2歳下の三男・柊、天真爛漫な小学生の四男・類との新生活が始まり、その中で奮闘する女子高生・糸の恋と姉弟の絆を描くというもの。

親の再婚により突然家族となった男女の恋愛を描くという鉄板設定で、そこに目新しさはありません。あえて言えば、糸が姉であること、年齢の近い兄弟3人が恋のライバルとなりそうなことが、他の作品と差別化できそうな点です。

その点では、長男としての責任感と不器用さが目立つ源、全体を俯瞰するかのような立ち回りを見せる洛、引きこもりからしだいに心を開く柊、一家のマスコット的な類、そこに戸惑いながらも姉として溶け込もうとする糸と、主要キャラの設定はうまく機能していたと思います。

ただ、原作は少女コミックらしいですが、実写となると違和感を覚える部分があり、それがちょっと引っ掛かります。まずは、母親の無責任な振る舞い。再婚相手に4人も連れ子がいることを糸に伝えてないなんてことありますか? おまけに、同居が始まったばかりの思春期の男女を残して、夫と一緒に転居とか考えられません。しかも、両親ともども以降は登場なし。アホなのか無責任なのか、理解に苦しみます。

それから、引きこもりだった柊。糸の頑張りで心を開くまでは本当によかったです。オンラインゲームでの交流シーンは熱いものが込み上げてきます。でも、だからといってその後の別人レベルの変容は、あまりにもアグレッシブで許容しがたかったです。そんなキャラなら最初から引きこもることはなかったでしょと感じてしまいます。

あと、糸の幼なじみや同級生たちも多少絡みますが、ほぼモブ状態。森の中のかくれんぼ中に起きる、ラブコメ界の王道イベントのためのきっかけ要員に過ぎなかったように思います。結局、糸と弟たちの5人以外に関係性が広がらないため、すごく狭い世界での話に終始してしまっていたのはもったいなく思います。いろいろ不満点も述べましたが、軽いラブコメと割り切って、イケメン目的の鑑賞なら十分楽しめると思います。

主演は畑芽育さんで、4人の弟たちのために奮闘する姿がかわいかったです。脇を固めるのは、作間龍斗くん、那須雄登くん、織山尚大くん、内田煌音くんら。おそらく人気アイドルだと思いますが、自然な演技は悪くなかったです。

舞台挨拶中継は、主要キャスト5人が登壇され、クイズで盛り上がっていました。観客を楽しませようとする試みは理解しますが、撮影裏話や作品に関する話を期待していたので、肩透かしを食らったようでちょっと残念でした。

おじゃる
トミーさんのコメント
2024年12月9日

共感&コメントありがとうございます。
ツッコんでナンボじゃないですかね、この手は。原作は全くチェックしていませんが3年間生き地獄の様な気がしますね。

トミー
トミーさんのコメント
2024年12月8日

突っ込み出すときりがない作品ですね。三男の超回復能力は凄すぎる、でも次男と組んでの策士ぶりは良かったです。お姉ちゃんと気まずくならんのですかね(また突っ込み)。

トミー