「昭和の日本?、今の日本?」ジョイランド わたしの願い まーさんさんの映画レビュー(感想・評価)
昭和の日本?、今の日本?
家父長制の中でもがき苦しむ家族。
自死したムムターズだけが犠牲者ではなかろう。
子は親に反抗できない。
ハイダルが鬱屈した気持ちを持っていったがトランスジェンダーのビバ。
ビバは様々なしがらみを捨て、自身の心の命ずるままに生きている。
その自由にハイダルは未来の姿を投影した。
ここからは私の話。
妻の友人が長子を出産した際、女の子だった。
夫の父親は「次は男の子を産んでくれ」とその時告げたそうだ。
たまたま次子は男の子だった。
友人は今でも夫の父親を許せないと言っていると聞いた。
これは平成の話。
今はどうなんだろうか?
この世に生を受けることは奇跡と信じている。
生まれてくることそのものが幸せ。
それを改めて噛み締めたい。
そんな思いにさせてくれた深い映画である。
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