「因習という牢獄」ジョイランド わたしの願い ぱんちょさんの映画レビュー(感想・評価)
因習という牢獄
パキスタン映画を観るのは初めてかも…
インド映画とは違う、というか思ってたよりずっとモダンな映画だったことにビックリ。
とはいえテーマ的にはモダンなインド映画に近しいともいえる、「(家父長制というにとどまらない)『因習』という誰も幸せにならない牢獄」についての映画だった。
男はかくあるべし、女はかくあらねばならない。という家父長制的な価値観だったり、トクシック・マスキュリニティ(有害な男らしさ)だったり、男も女もヒジュラー(第三の性)もそれぞれに囚われてて、誰も幸せにはなれない社会的な因習…
それに対し登場人物たちはみんなあまりにも人間だった、それが哀しい結果を生む…
割り切れないものを割り切れないままに受け入れられないのは不幸でしかないよね、と思い知らされる。
コレ、現代日本に生きる我々もまったく無縁ではない。大事…
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