「実話をもとに自閉症の子と親がいかに大変か疑似体験」ぼくとパパ、約束の週末 ITOYAさんの映画レビュー(感想・評価)
実話をもとに自閉症の子と親がいかに大変か疑似体験
自閉症の少年とが自分の推しサッカーチームを決めるため、父と二人でドイツ国内56チームのスタジアムをすべて実際に訪れることになった。
実話がベースで、エンドクレジットでは実際の親子がスタジアムを訪れた写真がいくつも映される。
週末ごとに旅をすることで、絆を強めていく父と子が描かれる。
父はこに、それまで子育てから仕事に逃げていたことを告白する。
実に、生まれてくる子供の100人に1人が自閉症という。
映画では、自閉症の子が騒音けたたましいスタジアムを訪れると同聞こえるかを疑似体験できる。
周囲のノイズの容赦ない攻撃など自閉症の本人の大変さ。
それだけでなく、他人からは「しつけしなさい」と言われる家族の大変さもわかる。
日本だったら周りにただただ謝ってしまうところを、子供を守るためにちゃんと反論するところが凄い。
実際のドイツ各地のスタジアムの興奮・熱気も描かれる。
自分はサッカーリーグについて全く何も知らないけれど、試合前、各チームのサポーターたちの歌声と歓声が映画には確実に収められていた。
映画化の背景や、自閉症について、サッカーリーグの説明などが読みたかったのに、パンフレット製作が無いとは実に残念。
読みたかったのに!
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