「三部作の締めにしてはインパクトが…。」MaXXXine マキシーン バナナ軍曹さんの映画レビュー(感想・評価)
三部作の締めにしてはインパクトが…。
X、Pearlに続くミアゴスシリーズ3作目にして完結編…なのだが、シリーズの中で最もインパクトが薄くてつまらないという残念な結果に。
シリーズ物としての体を成すために、無理やり1作目のXの要素を詰め込んだだけではなく、他にもナイトストーカーや悪魔崇拝などいろんな要素を追加しすぎて全体的に話がゴチャゴチャに。
ストーリーは終始盛り上がりがなくて地味だし、登場人物は何人かいる割に個性がなく、誰かがやられても感情移入もハラハラもできない。
そして肝心の結末は地味…というか凡庸なので、たぶんしばらくしたらストーリー全部忘れてる系の映画。
相変わらずミアゴスの独特なビジュアルは魅力的だったし、177cmのスタイルの良さは素晴らしい…が、それだけ。
Xの時のフレッシュなエロさや、Pearlの時の狂気の演技(特にエンドロール時の笑顔)のようなインパクトは皆無。
探偵との追いかけっこは古いコメディー映画を見ているようだったし、ゴア表現も仕方なく入れたような少なさとチープさ。悪魔崇拝の連中がただの撮影なのに全員銃を持ってた意味もわからないし、結末もそんな上手くいくわけねーだろってしょうもないオチ。
日本での公開は2025年の6月だったのに、9月にプライムビデオに追加されたってことは…客入りがよくなかった、もしくは評判が微妙だったんだろうね。
Xの強烈な不快感や衝撃、Pearlの不気味さなど癖になる魅力があって大好きだったので、完結編がこれはかなりガッカリ。
たぶん今後見返すとしても、XとPearlしか見ないと思う。