「さすがの命乞い演技」MaXXXine マキシーン おきらくさんの映画レビュー(感想・評価)
さすがの命乞い演技
映画冒頭のオーディションで、主人公マキシーンが主演女優に選ばれる場面は、その抜擢も納得の演技力を見せるミア・ゴスが本当に素晴らしかった。
「将来の夢は女優です」と語る若い女性は多いと思うが、この場面でのミア・ゴスレベルの演技を披露する自信があるのだろうか、と意地悪なことを思ってしまった。
中盤のケビン・ベーコンが命乞いをする場面も、彼の俳優としての力が存分に生かされた素晴らしいシーンだった。
個人的にこの映画で良かったと思えた場面は、上記の二箇所くらいだ。
前半は「ホラー映画制作」と「ナイト・ストーカー」についての話が軸だったと思うのだが、どちらも話の進展が遅く、退屈さを感じてしまった。
中盤以降の展開も唐突に感じてしまい、物語に入り込めなかった。
ポルノ女優がさらなる富と名声のためにハリウッドのスター女優を目指し、結果的に大成功する女性の姿を見ても、あまり興味が持てなかったことが、個人的にこの映画を楽しめなかった要因だと感じた。
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