「期待ほどの恐怖は無かった」MaXXXine マキシーン nakadakanさんの映画レビュー(感想・評価)
期待ほどの恐怖は無かった
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80年代の猥雑さがある風景や主演のミア・ゴスなどは良かったと思います。
前半も不穏な緊迫感があり良かったと思います。
が、期待していたほどの恐怖、ホラー感やスリラー感は無かったというか。
敢えて当時のホラーやスリラー映画に寄せていると思いますが、誇張したパロディのように感じました。
犯人の震える手とか、クライマックスの刑事とか、ギャグだよなと。
パロディなコメディでも良いのですが、クライマックスの犯人判明とか犯人との対決とかに、あまり乗れなかったもので。
マキシーンは、基本、主役の座を守るために行動していると思われますが。
しかし、過去の罪悪感とか、友人を殺された衝撃とか、次の被害者を助けるためとか、そういうところにも触れる割には、結局ボヤっとしている印象で消化不良というか。
父親の正体もよく分からず、父親との関係性もよく分からなかったので、あまりカタルシスも感じなかったというか。
エンドロールの最後まで見ると、この作品全体がレンタルビデオ時代のスリラー映画という体のパロディですよ、ということなのだろうかと。
オマージュとか元ネタなど詳しく分かれば、もっと面白かったのかも知れません。
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