「やはり不思議なシリーズ」MaXXXine マキシーン ふぇるさんの映画レビュー(感想・評価)
やはり不思議なシリーズ
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X、pearlと続いて三作目の本作。
Xはまともなホラーテイストではあるが、前作パールはXに出ていた、いちキャラクターの物語である。
ホラー要素は少しはあるものの、全編通してはかなりマトモな内容である。
三作目の本作も前作寄りで、ホラー要素は少ない。
しかし、シリーズ全編にクラッシックな雰囲気があり、なんとなく観ていて心地が良い。
ジャンカルロ・エスポジートが人当たりの良さそうなエージェントだったが、最終的に「ガス」の様な事をしてくれた点も満足だ。
そんなシリーズなのだが、前作と同様に本作でも設定以外ではそこまで繋がりのある内容でも無い。一作目からのトラウマの描写程度はあるが、それが何かを起こす要素もあまり感じられない。
本作はカルト教が流行していた時代が設定になっている。
カルト教聞いて悪魔崇拝などを連想してしまうが、
熱狂的なカトリックが悪魔祓いと称してカルト教団化してしまうというのは興味深いラストである。
ホラーではスターになれないという劇中のセリフの様に前作パールで素晴らしい演技をしたミア・ゴスだが、アカデミーには一切見向きもされなかった。
その代わりとでもいうようにマキシーンをスターにしたエンディングは素晴らしい。
サブスタンスの時にも書いたが、デミ・ムーアのノミネートを機に今後はホラー作品への評価も期待したい。
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