「二番煎じではあるが、ガレー船を出すなど工夫は感じられた…」グラディエーターII 英雄を呼ぶ声 瑞さんの映画レビュー(感想・評価)
二番煎じではあるが、ガレー船を出すなど工夫は感じられた…
一作目が大好きでブルーレイも持っているくらいなので、封切りで観ることはためらわれた。大画面で観た方がよかったかもしれない。まぁ、一作目も最初に観た時は「ベン・ハー」から宗教色を抜いたストーリーじゃないかと憤慨したものだが… 今回そのガレー船が出てきて、やっぱり元ネタはそうなのでは?ど確信した。その頃いろいろな作品に出ていたラッセル・クロウがこの作品では飛び抜けてかっこよかったし、声もすてきだったのでだんだん惚れていった。二作目はだいたい同じような流れで話は進んでいくが、細かなところで違いはあった。コニー・ニールセン、デレク・ジャコビなどが引き続き出演してくれてよかった。ルシウスは子役が変わっていたのは仕方ないが、残念だった。ポール・メスカルはがんばっていたが、いかんせんラッセル・クロウが感じさせてくれたカリスマ性には欠けていた。デンゼル・ワシントンはオリバー・リードとはまた違った奴隷商人を嬉々として演じていた。史劇の大作として、観る価値は大いにあると思う。それにしても、リドリー・スコット監督は処女作「デュエリスト/決闘者」以来本当に決闘が好きなんだなと改めて思った。
コメントする