「傑作!前作と反復、または対称構造になってて美しい!」グラディエーターII 英雄を呼ぶ声 やまちょうさんの映画レビュー(感想・評価)
傑作!前作と反復、または対称構造になってて美しい!
お恥ずかしい話ですが名作である前作を未鑑賞だったため、慌ててアマプラで鑑賞した次第です。
その結果、前作は間違いなく名作であり傑作という認識を強く持ちましたが、良くも悪くも「細部まで行き届いて重いシナリオ、演出」でしたので、鑑賞後に余韻に押し潰されて放心状態になってしまいました。なので今作を鑑賞するにあたり、特に精神的な回復に時間を要しました(笑)。
基本、戦闘能力に長けかつ人望の厚い人物が、ある事件をきっかけに奴隷の身分まで堕ちてしまい、剣闘士の調達屋に才能を見出され買われて闘技場で勝ち進み民衆を味方につけ、仇敵に復讐しようとする話・・・なのは変わりません。
しかし、前作ファンが思わずニヤリとしてしまう正統的な繋げ方をして反復効果を狙ったと思ったら役柄や立場やストーリーを対称的、真逆にしてみてみたりと・・・全く飽きさせることなく、ドキドキ、ハラハラしながら鑑賞がすすみました。
上記の通り脚本、演出も素晴らしかったのですけど、何より特筆すべきは闘技場における剣闘士達が繰り広げる狂乱の殺戮シーンですね!前作は虎が出てきてビビりましたが、しょっぱなの猿??から、もうやりたい放題好きにして状態!!
そしてそれに重ねて度肝をぬく闘技場擬似海戦シーン・・・もう剣闘士以上に主催者、頭狂ってるでしょ(笑)。しかもその設定がまるで古代ローマで実際あっただろうと思わせる細かい描写でファンタジー要素は認めつつもリアル度はマシマシでした。
前作から正統なる続編です。1のラストで心情的に納得行かなくても、その伏線が2の結末に必要不可欠だったことに身震いしつつ、レビューを終えたいと思います。
ぜひ劇場でご鑑賞を!
コメントありがとうございます。
マキシマスとの事は仕方ないですよ・・でも将軍とはいつ結婚したの?再婚は良いんですが、その間息子はどうしてたのか、生死すら気にならなかったんですかね、尻軽とは意味が違うかもしれませんが。