「2部作の前編なのねw」ウィキッド ふたりの魔女 ひろかんさんの映画レビュー(感想・評価)
2部作の前編なのねw
久しぶりの映画館で「ウィキッド ふたりの魔女」を観てきました。「オズの魔法使い」の裏側を描いた物語で、ブロードウェイでの大ヒットミュージカルを映画化した作品です。私自身はミュージカルのウィキッドも観たことがなくストーリーも知らない状態です。
ピンクと白の正義の魔女(グリンダ)と黒と緑の悪の魔女(エルファバ)の構図で始まり、オープニングでオズの国の人々は悪い魔女が倒されたいことを喜んでいたのが印象的であった。グリンダの回想となり、緑色の肌を持つエルファバの生い立ちのあと、美しく人気者のグリンダと魔法学校で出会います。当初は激しくぶつかり合う二人ですが、次第に友情を育んでいく様子が描かれています。
この作品は「悪い魔女」と「良い魔女」という単純な二項対立ではなく、「正義とは何か」を問いかけていると思います。権力者によって真実が歪められ、エルファバが追い詰められていく様子に歯痒さを感じました。
その中で特に印象的だったのは、エルファバの覚醒シーンです。塔から落ちていく途中で過去の自分と向き合い、手を取った瞬間に魔法の力を解き放ち、魔法のホウキを片手に大空に飛び上がっていくシーンは圧巻で鳥肌が立ちました。
ただ、160分という上映時間はやや長く感じ、途中で眠気に襲われる場面もありました。最後に「続く」と表示されて初めて二部作だと知り、少しずっこけましたが、続編も楽しみにしています。魔女たちの知られざる物語がどう展開していくのか、次回の公開が待ち遠しいです。