「悪くはないのだけど、薄味」ウィキッド ふたりの魔女 Ellさんの映画レビュー(感想・評価)
悪くはないのだけど、薄味
元はブロードウェイミュージカルですが、今回は2部作の前編で完結していません。なので評価がなかなか難しいです。悪くはないのですが、今のところは「普通」という印象です。
あまり大きな感動もなければ、完結編を是が非でも見たいとも思わない。そんな感じです。
主役お二人の歌唱力はすばらしく澄んでいて美しいと思います。ただ、私の魂を鷲掴みにして魅了してくれるような歌がなかったんですよね(例えば、"Cats" における "Memory" のような、それ1つでヒットできるような曲というか、なにがなんでも覚えて自分でも歌いたくなるような歌というか)。感性の違いなのかもしれませんが。
物語的には、1つのミュージカル作品を前後編に分けているため、お話がやや中途半端なところで切れてしまうのと、そもそも161分という2時間以上の長さということで、最後あたりがけっこうダルダルに感じました。正直クライマックス前の終盤の数分間、意識が飛びました。幸い(?)話はたいして進まなかったようですw
後、どうしてもアメリカの映画界を汚染しているポリコレの影がちらついて、純粋に楽しめないのもあります。配役や物語の流れや結末的に、そういうことも表現したいんだろうなぁっていうものが見えてきて。困ったものです。
それとは別に、今まであまり意識していませんでしたが、アリアナ・グランデ、なかなか素敵ですね。話の根本的な流れがあるので、ちょっと間違えば嫌われキャラになりかねないのに、とてもキュートに仕上げていました。ザ・光属性!という感じで見ていて楽しかったです。
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