アイミタガイのレビュー・感想・評価
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アイミタガイ。それは善意で結ばれる、人と人との輪
♪めぐる、めぐるーよ、善意の輪は〜♪
そんな気がします。
善意が人の手から手へ渡って大きな輪が出来る。
相手を思いやり、助けることこと(=アイミタガイ)
善意の輪が、やがて広がって大きな輪になる。
そもそもは、叶海(かなみ)さんからはじまった輪。
それが連鎖して行く。
一番のはじまりは、
虐められていた中学生の梓(近藤華)を叶海(白鳥玉季)がイジメから
救い出した行動力、
梓の手を引っ張って、引っ張って、
叶海が連れて行ったのが、
“こみち“さんの家の軒先、
(その家から聞こえてくるピアノのメロディ、
午後6時と共に帰宅を促すドボルザークの《家路》
梓と叶海は聞き惚れて、何度も通い、
癒されていた。
そんな梓が“こみち“さん“(草笛光子)と再会する。
顔を見るのはお互いにはじめて。
“こみち“さん“は戦時中、予科連へ進む学生を自分のピアノで
送り出した経験を、深く悔いている。
そして自分への罰として、ピアノを弾くことを絶ったのでした。
(自分のピアノで、若者を死の戦地へ送り出してしまった)
ウエディング・プランナーの梓(黒木華)は、
金婚式のセレモニーで弾いてくれる年配者のピアニストを
探していた。
叔母(安藤玉恵)がヘルパーとして伺う家の前を通り、
中学生の頃の記憶が蘇る。
あの「家路」の聞こえてくる家だったから・・・
《一番大事なこと》
叶海(藤間爽子)が事故、最近で死んでいる事。
その死ををどうしても受け入れられない梓(黒木華)。
いつも庇ってくれて、励ましてくれて、
後ろから押してくれる。
どれほど大事な人だったか!
叶海の両親も同じこと・・・
かけがえない一人娘を失った。
人の輪は、梓の祖母(風吹ジュン)→梓にくっついてお邪魔する
恋人未満のボーイフレンド澄人(中村蒼)→右隣の家のお婆さんの出す
ボヤ(小火)→水をかけ、座布団で消す澄人→
→ちょっと見直す梓→澄人と電車で会う会社員(誰?)→
養護施設の施設長→トイレにある叶海の写真展示場所→
プレゼントのお菓子→子供たちからのお手紙→叶海のラインに届く
梓のメッセージ→それをいつも読んでいる母親→施設を訪ねる両親→
そしてトビッキリのプレゼント‼️
梓の叔母→“こみち“さんのピアノ演奏→金魂式のご夫婦→引き出物→
宝石店の店主→→→→→そしてそしてラストの大団円(かな?)
まだまだ《アイミタガイ》の輪は続いていく。
親友の死を受け止めて、乗り越えて、
一歩を踏み出す物語。
人の善意、そして運命を優しく見つめた
心に染みる映画でした。
(今年もよろしくお願いいたします)
やっと見れました
風景やストーリーが私の体に上手く馴染んでくれたような映画でした。嫌なことはひとつもなし。
主演の黒木華さんは本当に素敵な俳優さんですね。草笛光子さんもとてもお美しかったです。中村蒼さんも素敵で可愛らしい役柄にぴったりでした。ここに全ての俳優さんのお名前を書きたいくらいです!
たまたま知ったこの映画のレビューで、観たいなとは思っていましたがなかなか手が出せず…
身内を亡くした喪失感や受け入れられない気持ちまだ私もとらわれているからなのですが。それでも今しかない!と思い観にいきました。
作中に出てくる「良い人ばかりが出てくる話はどうも胡散臭い」「でも、そういうのを信じてみたいと思った」(正確ではないかもしれませんがこういう感じでした)というセリフに表された内容だと思います。とても素敵な映画でした。
袖振り合うも他生の縁。その言葉の通り、人との何気ない出会いがまた別の人生に関わっていく姿を重ねて紡ぎ出したお話。愛しさと優しさと切なさに溢れた人間ドラマの秀作です。
最初はノーマークの作品でした。最近多いパターン ・_・;
ポスターの絵から、サスペンス風ドラマかと勘違い。?_?
主演は黒木華さん。NHK大河「光る君へ」に出演中。
平安貴族(道長)の正室役がかなり嵌まってます。ふむ
と、そんなこんなで鑑賞することに。
サスペンス風ドラマなどでは無く、主人公の女性を中心に、繊細な
人間関係を丁寧に描いたハートフル人間ドラマでした。 ・-・ハイ
◇
親友・郷田叶海を事故で亡くした主人公・秋村梓(黒木華)。
彼女の突然の死に、正面から向き合えないでいる。
親友が生きている態で、変わらずメッセージを送り続けている。
返事が帰ってくることは無い。分かっていても送信してしまう。
その日あったこと。
彼とのこと。
仕事のこと。
親友の叶海は、ただ一人心を許すことのできる相手。
そんな彼女がもう居ない。どうしたら受け止められるのか…。
スマホに向かって、変わらずメッセージを送る主人公。
既読になることは無い。
分かっていてもまた、送信してしまう…。
そんな主人公の周りに登場する、色々な人びと。
そして、色々な形での出会い。
その出会った人がきっかけでの、また別の人との出会い。
#梓の彼氏。会社員。若干優柔不断?結婚願望ない ワケない。
#梓の祖母。離婚した父方(…多分)の祖母。梓の故郷。
#叶海の父。会社員。毎日決まった時間に行動していた。
#叶海の母。専業主婦。亡くした叶海のスマホを処分出来ずにいる。
#梓の叔母。介護ヘルパー。余計なお世話焼き。
#老婦人。叔母のケア相手。ピアノ歴80年。…あれ?90年?
#宝石店の主人。孫から預かった宝物を店内に飾っている。
#児童養護施設の所長。叶海が生前より親交のあった施設。
#タクシーの運転手。車屋という珍しい名字のひと。
梓を中心とした出会いもあれば、梓の知らない所での
梓以外の人と人との出会いもあります。
その関わり合いが、とても繊細な人間模様を描いていきます。
とにかく、伏線の貼り方が上手いです。というか
伏線に見えない、さり気ない伏線の映像があちこちにあって
観ていく内に「あ、あれはそうだったのか」と
自然に気が付くように出来ているのがとても素晴らしかった。
映像綺麗です 目の保養になります
音楽良いです 心に染み通ります
お話も良いです 癒されました
梓はもちろん、梓の彼氏も叶海の両親も。
その他の沢山の人たち。全ての人が幸せになって欲しい。
そんな風に思えるとても素晴らしいストーリーでした。
とても見応えのある良い作品。
満足です。・_・☆
◇あれこれ
■「アイミタガイ」「相見互い」
そんなに馴染みのない言葉なのだろうか と、少々の戸惑い。
困ったときにはお互いさま。
困ってなくてもお互いさま。
持ちつ持たれつやっていきましょうよ と言う関係性。
” 皆、自分の知らないところで誰かの世話になっているのよ ”
梓の祖母のセリフに、何度も頷きました。
■一番印象に残った展開
(割と前半)
電車で居眠りし、降り損ないそうな叶海の父
悩んだ挙げ句、頭上に本を落として起こす彼氏
降り過ごさずに済んだ父。外から彼氏に手で感謝
ホームに叶海の姿。「ほら。私の勝ち」と満足げ。
父とツーショットの写真を撮影し梓にメール。
(割と後半)
叶海の家の最寄り駅に来た梓。
ホームに写真で見覚えの有る男性の姿。
「叶海のお父様ですか?」
なぜ分かったかと問われ写真を魅せる
「あの時の写真か」と懐かしむ父
「誰かがワザと本を落として起こしてくれた」
それで、いつもの時間に降りられた と
" あの時の青年には感謝しています。彼が起こして
くれたおかげで、最後に叶海に会えたんですから"
この一言は響いてきました。あぁ そうだったのか。
この場面の後、梓を自宅に招待していた叶海のご両親。
彼氏も一緒に連れてきて と招待しましたが、そこでも
そのときにもまたドラマがありそうですね・_・
「あっ」「君は本で起こしてくれた…」
■遠き山に日は落ちて
小学校の「下校時間を知らせる」音楽でした。・-・
とこかもの悲しさというか寂寥感を感じさせる気がします。
この作中では草笛光子さん演じる老婦人が
梓に依頼されてブライダル会場でピアノ演奏をします。
” 戦時中は、遠き山に日は落ちてという曲では無かったのよ ”
” 当時は「Goin' Home」「家路」という曲だったの ”
特攻隊に出撃する兵隊をピアノ演奏で送り出した過去。
家に帰ろう さあ 家に帰ろう
切ない想いで弾いていた曲。
20年前、家の近くで梓と叶海が聴いていたという事実。
「私は、この曲に救われたんです」
梓の一言に、今度は老婦人の心が救われる。
これも心に響いた巡り合わせ。・_・
◇最後に
何ということのない日常のひとコマが
知らぬ内に他の誰かにとって何かのきっかけに
なっていたりする。
袖振り合うも他生の縁 と言います。
ご縁を感じた事は、大事にしていきたいです。
☆映画の感想は人さまざまかとは思いますが、このように感じた映画ファンもいるということで。
鑑賞を悩んでる方はぜひ劇場で
鑑賞予定になかった本作は
たまたま時間調整で観ました。
あぁ観て良かったと思います。
何がどうという話ではないけれど
人と人との繋がり
親子の絆や繋がりの大切さや
愛おしさを感じ
音楽はやっぱり人を癒すのだと
改めて実感しました。
祖母役の風吹ジュンがとても素敵だったし
彼氏役の中村蒼の頼りないのだけれど
温かい感じがとてもじんわりしました。
劇中、父親が「善人しか出てこない小説は信用ならないと思っていた」と語るシーンがありましたが
本作も善人しか出てきません。
でもそんな映画もたまにはいい。
とても素敵な作品でした。
今度は私が支えるし背中押すから
だれかの善意が、
不思議な連鎖を生み出す
思いがけないところと
つながって
人々の心を溶かしていくお話
いわゆる
バタフライ・エフェクト
なにかのきっかけで
いままでの視点が
いっぺんに変わるのが面白い
なにもしなかった事に比べて
少しでも思いを行動に移した事が
いい方向に転がっていく
そういうなりいきを
体感できる
心地いい時間
見ていて
こころが動いたのは3つ
叶海がさしのべた手が
二人を風のように走らせ
梓のこころを
解放していくシーン
叶海の思いか残る養護施設の
トイレで
両親がこころを解放するシーン
学生の叶海が梓に体を預けて
倒れるジェスチャーを
大人になった梓が
澄人に試したシーン
こういうのが見たかった...
純粋にストーリーに浸れます
後半は、
出来事の伏線回収が
たくさんあり、
関係性がつながり過ぎて
少しSFにふれすぎかな
好みが分かれるかも。
でも、ばあちゃんの編は好き
よく市町村役場で
夕暮れに流れる音楽は、
家に帰ろう
という
曲名があるのは初めて
知りました
現代の我々には家に帰るという意味
だけど
ばあちゃんには
日本に帰ってきてと意味だとは..
人はみんな物語を
抱えているっていうのが
しみました
周りがみんな泣いてました
数え切れないほどの出会いのなかで
通り過ぎるだけのひともいるのに
いつもあなただけはずっと
ここにいる
そういう人を
見つけることができたら
しあわせ
エンドロールで
流れる歌声もいいですよ
おすすめ
優しさの連鎖
梓の親友、叶海が外国で自動車事故に遭い命を落とす。叶海は、孤独だった中学生時代の梓にとって大きな存在であり、梓にとって心の支えだった。叶海の死を受け入れられない梓は、彼女のスマートフォンにメッセージを送り続ける。
物語は叶海を中心とした優しさの連鎖を描く。「アイミタガイ」とは「相身互い」と書き、「お互いに思いやりを持って助け合う」という意味を持つ。優しさの連鎖は奇跡的であるが、言葉だけでなく、悲しみや痛み、絶望が役者の肉体、特に表情を通して描かれ、観る者の心を揺さぶる。
叶海は死しても魂が生き続ける存在で、生前の行いが多くの人を救っていく。施設から届いた叶海宛のカードに対する母親の反応は、最初はいたずらだと怒っていたが、実際には叶海が生前に行っていた善行が判明する。両親の想いは、優しい娘への愛情と、亡くした悲しみに襲われる様子が、田口トモロヲと西田尚美の表情の演技によって観る者に深い感動を与える。
結婚に対する願望がない梓と彼氏の小山との関係も、黒木華と中村蒼の表情の演技でていねいに描かれる。特に小山のタイミングの悪さや頼りなさが、彼を受け入れられない梓の表情にじみ出ている。二人が梓の祖母の家を訪れた時、梓の表情に変化が起こる。黒木華が小山の頼もしさに触れたとき、中村蒼の少し自慢気な表情と黒木華の笑顔が印象的なシーンとなっている。
梓と叶海の両親が駅で会話を交わす場面は、まさに優しさの連鎖に満ちており、この三人がつながっていく様子が、叶海の存在によって結ばれていく姿として描かれている。黒木華、西田尚美、田口トモロヲの繊細な表情によって、言葉を超えた深いつながりが描かれる。まさに「アイミタガイ」の象徴的なシーンである。
梓と小山の関係が決定的に動く要因は、叶海の母による後押しだった。無駄が一切なく、余計な説明もない見事な脚本。加えて自然で感情豊かな役者達の表情の演技は、死しても魂は残ることを信じ、生きる意味を感じさせてくれる。この作品は、観る者に温かい感動を与えてくれる。
ミツコ·ヘミング
黒木華ちゃん主演。
絶対観ると決めていたのに公開から3週間経ってシネコンではもう掛けてない😭ヒューマントラスト渋谷に休みをとっておでかけ。
結果、
泣いた。
ヒューマントラスト渋谷が掛ける映画で涙が溢れたのは初めてだった。
あんまり人情映画やらないし、ホラーやサスペンスのほうが多いから。
ほかにも昼間から泣いてるオジサン、おにいさん続出。たぶん、リピーター。同志よ涙枯れるまで泣け!
トイレで個室のトイレットペーパーをカラカラして鼻かんでるオッサンもいた。
舞台は三重県。三重県の県庁所在地は津。
カメラマンの叶海(藤間爽子)のお父さん(田口トモロヲ)は 津図書館の資料室勤務兼物書きらしい。近鉄桑名で下車して自宅へ。
秋村梓(黒木華)はウェディングプランナーで、性格のよい彼氏がいるのに両親の離婚のトラウマのために結婚に躊躇しており、仕事は出来るにもかかわらずそんな自分に悩んでいる。
彼氏役は中村蒼。「この店で一番高い指輪を下さい!」給料の3倍が目安だった昭和を思い出した。電車でいつも一緒になる気になるオッサンが寝てて、乗り越さないさようにワザと文庫本を落とす青年。携帯の写メ、ラインの使い方も素晴らしい。
ちょっとショックだったのは安藤玉恵。草笛光子邸のホームヘルパー役なのは百歩譲るとして、黒木華は妹だと思ったら姪だった。叔母さん役💢
草笛光子は立派なお屋敷に住んでいる93歳の小倉こみち役。一対の蝋燭の燭台がフロントボードについているアンティークピアノをみてしまったヘルパーさん。3歳の時からピアノを弾いていたが、疎開中の学校で出征する兵隊さんの前でピアノを弾いた自分をずっと呪っていた。60歳を過ぎて初めて人前で演奏することに喜びを見いだした。フジコ・ヘミングそのままじゃないか❗
紫のドレス素敵でした🤩
テレビショッピングの健康グッズぐらいじゃ、あの若さと美しさは保てまい。秘訣を教えてよ!
梓と叶海は中学の同級生で叶海がいじめられている梓を助ける。それ以来の親友。裏の空き地で家から漏れてくるピアノの音に癒やされるふたり。手をつないで陸橋を走る場面にもう涙。
だって、叶海はもう亡くなっているって知ってるから。
児童養護施設のトイレの写真の理由も梓を助けたシーンに見事にリンク。
気位の高い老婦人と庶民的なヘルパーさんの間の変な空気感を出すふたりもとてもお見事。
安藤玉恵がちょっと高慢チキな老女にイジワルしたりして、それをあざとく見抜いた草笛光子が「そうは桑名の焼き蛤」なんて言うセリフがあったら、最高。
コロナのせいで脚本や監督がバトンリレーして、熟成された古漬けのような味わいの作品。
私にとっては珠玉の逸品でした。
三重の映画「浅田家」でも共演した黒木華と風吹ジュン。よかったです。風吹ジュンのファミリーヒストリーみましたよ〜♡
なんか梓の境遇とリンクして、それを優しく見守るおばあちゃん役。
もういろいろリンクの嵐でボロ泣きですわ。
満点。
あたたかい気持ちになる素敵な映画
人の繋がりや思いやり、その人を思うこと、そういうことを考えさせてくれる作品です。私は普段は暴力的なものや殺されるとか騙し合いとかそういう系のものをたくさん見ています。それはそれでとても好きなジャンルなのですが、やはりたまにはこういう作品を見ることで心が洗われることがあります。
今の時代、生活の中やXなどSNSの中でもギスギスした生きづらい時代です。なんというか綺麗な気持ちを持っていたいとは思うけど、どこかで人を疑ったり裏を読んで生きていかないと自分がやられてしまうようなそんなことを頭のどこかで考えながら生きていかなくてはならない時代になりました。時代は便利になったけど確実に失われた安心さとか繋がりみたいなものがあるなと感じてしまいます。
そんな時代だからこそ、こういう何も大きな展開はないけどなんだか心が温まるような映画は必要だと思います。とにかくこの作品の世界観はとても綺麗なのです。
ちょっと終盤に畳み掛けてくる今までのいろんなことが縁で繋がっていた感は現実じゃありえない感じですが、生きづらくなったギスギスしたこの時代に映画の中くらいはこれくらい綺麗な世界を求めてもいいのかなと思いました。
あとは中村蒼さんの憎めない微笑ましい感じにずっとニヤニヤしちゃいました。とても良い役でしたね。
作品全体としてはちょっとだけいじめシーンはあるもののそれ以外は心のきれいな方々の暖かな日常が描かれています。
演者の方々もベテランさんばかりなので安定の演技力です。
なんというか、大人になり私には親友と呼べるような存在はいませんがちょっとだけ他者を大事にしようとか優しくしようとかそういうことを見終わった後に思わせてくれる作品だなと思いました。
素敵な映画に感謝!
原作に感動し、映画公開を楽しみにしていました。
脚本が実に秀逸でした。
原作の面白さを活かしつつ、魅力的な作品に仕上げられていた感じがしました。
多くの方がレビューに載せてみえる通り、役者一人一人が素晴らしい演技をされていて、安心して観ることができました。
私が印象に残った場面はラスト。
宝石店に案内された梓に、カメラのシャッター音が響いたシーンです。
「ありがとう叶海さん、ここに居てくれたんだね!」思わず心の中で叫んでしまいました。
本当に素敵な映画を作って頂き、感謝しています。
間違いなく、生涯のベスト5に入る珠玉の作品になった気がします。
「いい人しか出てこない小説は噓くさいと思っていたけど、今はそういうものを信じたい」 まさに今は、そういう映画をたくさん観たいです
今の人たちは「相身互い」を知らないのでしょうか?
その方がショック。
ググると「同じ境遇の者同士助け合う」のように出てきて、「お互い様」と言う意味と思っていましたが、映画では「情けは人の為ならず」に近い意味。
自分のちょっとした行いがどこかで巡り巡って、自分のためになっている。
まさに、そういう映画。
心温まる話で、あの時の知らない人へのちょっとした行動が、その人のためになっていたということを後で知る快感の連続が気持ちいい。
こういう幸せの連鎖の話はいい。
劇中の言葉「いい人しか出てこない小説は噓くさいと思っていたけど、今はそういうものを信じたい」。
まさにそういう話でした。
今は、まさにそういう映画を、たくさん観たいです!
やはり、ネット上の高評価は、高い確率で合ってました。
エンディングの黒木華自ら歌う主題歌がぴったりの内容で、即ダウンロードしました。
ちなみに映画のキャッチコピー「なぜ彼女は、亡くなった親友にメッセージを送り続けたのか?」だけど、それは、「相身互い」だから。と言いたかったの?
ちょっと的外れなコピーで観た後ではしっくりこない。
映画をうまく表してない。
その分、ネタバレにならずにすんで良かったけれど。
皆んないい人だけど澄人(中村蒼)のキャラが特に良き
「いい人ばかりが出てくる小説は嘘くさいと思っていたけど、今は信じたい」
劇中にこのようなセリフがあったのだが、まさにそんな映画だった
アイミタガイ(相身互い)、誰かの事を思ってしたことは巡り巡って見知らぬ誰かを救いそれはやがて自分にも返ってくる
バラバラに思えたストーリーが少しずつ繋がっていって、タイトル回収も見事
泣ける映画!と期待を高くし過ぎたせいか思ったほど涙は出ず(それでも終始ウルウルしてた)
ただ隣の方は大号泣していたのでツボに入るとめちゃくちゃ泣いてしまうのかも
タイトルなし(ネタバレ)
結婚式場でウェディングプランナーとして働く秋村梓(黒木華)。
親友は、中学校時代を救ってくれた叶海(藤間爽子)。
彼女は、いまはカメラマン。
取材で南の島へ旅立ったが、そこで命を落としてしまう。
喪失感を埋めるべくか、叶海の死を受け入れられないかはわからないが、梓は叶海のスマホにことあるごとにメッセージを送っていた・・・
といったところからはじまる物語で、中條ていによる同名小説の映画化(原作は未読)。
『ツレがうつになりまして。』や『八重子のハミング』などの監督・佐々部清(2020年逝去)が生前、映画化を企画し、脚本を書いていたというエピソードがあるので、佐々部映画の路線を期待するわけだ。
映画は、梓の恋人・澄人(中村蒼)、梓の祖母(風吹ジュン)や叔母(安藤玉恵)、叔母がヘルパーをしている相手の老婦人(草笛光子)、叶海の両親(田口トモロヲ、西田尚美)など、身近で多彩な人物が登場し、彼ら・彼女らがそれぞれ少しずつ人生のちょっとした部分を共有している・・・というように描かれます。
共有している部分は、お互い同士はそのことを知らない。
「袖すり合うも他生の縁」という言葉があるが、本作では「現世の縁」である。
すり合う部分は少ないけれど、そのいずれもが美しい。
劇中、図書館勤めの叶海の父が言うのだが、「むかしは、いいひとしか登場しない小説は嘘くさくて嫌いだったが、いまは、信じたいんだよ」という言葉。
まさに、そんな映画。
いちばん泣かされたのは、車屋という名のタクシー運転手(吉岡睦雄)のエピソード。
ちょっとしたことなんだけれど、偶然ではなく、必然。
その必然に泣かされる。
いくつもの偶然が重なった物語(にみえるの)だけれど、それはやはり、必然なのかもしれない。
いい映画でした。
タイトルなし(ネタバレ)
黒木華さん。観る人によって評価が真っ二つに別れるだろう女優さんです。
結局こういうタイプが1番モテる系女子の代表として、やっかみもある事でしょう。
今回は黒木さんの演技を初めてじっくり観る機会でした。
ルックスも演技も、いくら観ても全く邪魔にならない女優さんだなぁと、感じました。
鼻につきそうでつかせない。あれ?と思う瞬間も絶妙なバランス感覚ですぐに持ち直します。気のせい、気のせい。
ご本人は意識していないでしょうが、昔のアイドル映画を思い出します。
角川映画の原田知世作品のような、健気な少女の成長物語。
さわやかな余韻に浸りかけた時、最後に流れ出す本人主題歌。
隠しきれない出しゃばり感。
原田知世にでもなったつもりかよ。
最後に毒づいてしまう私なのでした。
いつまでも繋がっている
幾度も人々が結ばれている様をを見ているのに、自身はなかなか繋がりを掴みにいけない主人公。唯一強い絆を結んでいた親友の死。
娘という強烈な繋がりを失った両親が娘の繋がりを伝っていく
それぞれをメインに主人公の姉、彼氏とそこから繋がった縁がさらに見えていなかった繋がりが姿を現してお互いに背中を押し合うという素敵な構成を見せている。
アイミタガイ。困った時はお互い様。だけではなく、自分だけいつも与えてばかりと思っていても実は遠くから繋がった優しさや善意が自分の元へ来て助けられている。見えていないだけで人は繋がっているんだということを学んだ。
映画的にもほぼ全てが綺麗に繋がっていて、また伏線の張り方も自然で違和感がないので気持ちよく見れる。
ただ、本当に全てが繋がり過ぎているので、あくまでこれは理想の物語であって、現実はそんなんじゃないよね。という感情を観客に与える余地があるのが少々切ない部分ではある。
偶然が過ぎるけど・・・
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華は高校時代からの大親友を事故で亡くす。
それが受け入れられず、ずっと親友にLINEし続ける。
それをずっとROMってたその両親との関わりも生まれる。
その励ましもあり、恋人との結婚を前向きに考える。
子供時代の両親の離婚が原因で、二の足を踏んでたのだった。
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ストーリーを書くと上記だが、他に色んな肉付け要素がある。
そして各登場人物同士が、実は知らぬ間に関わりを持ってる。
この作品では草笛さんがまた元気な姿を見せてくれるのだが、
華の叔母とも幼少期の華や親友とも実は関わりがあった。
華の恋人と親友の父も実は関わりがあった。
恋人が指輪を探してた店の店主も草笛や華と関わりがあった。
華以外は気付いてないけど、華だけがそれを知ってる。
いやいや、世間は案外狭いと言うけど、狭過ぎるやろw
映画にすごい偶然はつきものってことは分かってる。
でもさすがにそこまで偶然が過ぎると冷めるわ~。
それさえ無ければ5点つけてたかも知れんのになあ。
登場人物の心理がしっかり描写されてて、何回も涙ぐんだ。
それだけに、偶然の盛り過ぎがホンマに残念。
ちなみにアイミタガイは、お互い様みたいな意味らしい。
優しい温かい世界
脚本が秀悦。
エピソードが交差して行き繋がり、柔らかい
一つのシャボン玉になるような作品。
知人が亡くなってもLineで今、実家の前を通ったよ
は涙腺が緩んだ。手を繋いで走るシーンは素敵だよね。
人の縁と優しさ、思いやりが繋がり優しい
世界に所々でスポッと入っていくのは格別。
浄化される。
エンディングの黒木華さんの『夜明けのマイウェ
イ』は心がほっこりする。
草笛光子さんは凄いなぁ。
色々な人が巡りめぐって紡いだ
優しい温かい雰囲気の作品でした。
心温まる作品
ほぼ地元の作品。「アイミタガイ」という言葉は、この地方の方言かと思っていたが間違いでした。😅黒木華、中村蒼、西田尚美、田口トモロヲ、藤間さん他出ている人が、とても良かった。草笛さんもパワー有り。キャスティングがはまっていると思う。後、いろんなところに伏線があって、それがうまく繋がっていたので、ストーリーの展開にも無理がなかったと思う。映画のストーリーのように、すべてが良い方に繋がっていけば、みんなハッピーになれるますよね。この作品が、三人の監督によって繋がっているということもある意味アイミタガイかもしれない。逆の意味ではないが、私は会社の部下たちに「ツケは必ず何らかの形で払う。自分ではツケ払いに気づいてないだけかもしれない。だから手抜きしないで、仕事してね」と説教しています。自分も反省しなくちゃね。
ジーンときました、今年見た映画のベスト1です
終始ジーンとくるドラマでした。俳優陣、特に草笛光子と黒木華の演技が素晴らしかったです。映画好きにはたまらない伏線がいっぱい散りばめらていましたね。
忠犬ハチ公の話は本当なのかなと疑ってしまって、調べたら本当でした。しかも、なんと除幕式にハチ自身も参列していたのですね。
なお、エンドロールで歌っているのは黒木華自身で、作詞作曲はなんとあの荒木一郎でした。
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