アイミタガイのレビュー・感想・評価
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予定調和の美しさを・・・
入念に計算されたシナリオを最後の最後に調和させ、しかも見事にジワリと人の心を揺さぶる‥そんな映画が作れたらさぞかし痛快だろう思うところであるが、しかしまさにこの映画はそんな映画なのである。
さらにはそれぞれの登場人物の善人さ加減がやばいほど無条件に善人をしていて、その善人たちだけで構成された物語の中で、この物語で唯一印影を以って描かれている黒木華の役どころの奥行き感が、実にいい。
輪郭を持たない絵画においては、描かれた物体の後ろに手が回るかのように描かれねばならないと論じたレオナルドのデッサンのように繊細で儚く、それでいてしっかりと存在感を以って描かれている黒木華の役どころの奥行き感が、とてもスフマートしていて美しいのである。この黒木華の役どころの美しさはこの映画の最大の醍醐味である。これほど安心感のある物語と映像に心から身体と心を預ける事出来る二時間は誰にとっても幸せの二時間であること請け合いである。是非残り少ない上映ではあるでしょうがそこに費やす時間はあなたにとって決して無駄な時間ではないことを保証します。
相身互い
安心して観れます
小説ならいいけど、、、
とても丁寧に作られた映画
親友の死から立ち直れない主人公を中心に、人との出会いや繋がり、支え合いをテーマにした映画。ちょっとした奇跡を交えながら、心がじんわり温かくなるような、そんな良質な群像劇だった。
ある意味ありきたりと言える設定だし、どこかで観たことがあるようなストーリーでもある。
にも関わらずこんなに良い映画に仕上がっているのは、とても丁寧に作られていることの裏返しだろう。黒木華は、こういう抑制の効いた演技が本当に上手だと思うし、名脇役の人達も数多く登場して盛り立てていた。
個人的ハイライトは、やっぱり児童養護施設のトイレに貼られた子ども達の写真かな。一瞬一瞬を切り取る写真の魅力、それが出来る写真家の力について、最近自分がこの歳になり段々と分かってきたことも大きいかもしれない。
舞台として選ばれた桑名の街も、とても魅力的に映っていた。(個人的に少年時代を過ごした街なので、知っている風景がたくさん出てくるのがとても嬉しかった。)
少し贔屓目に見て★4.5です。
人との繋がり
はぁ~、心が あたたかい
なにかに導かれるように、全てが優しく繋がっていくその過程が、
無理なくストンと入ってきて、とても心地良い余韻が広がりました。
初めて耳にした、このアイミタガイとう言葉、ステキです。
この言葉と作品から、私も人を思いやる気持ちや、
ご縁を大切にしたいと改めて思いました。
また、草笛光子さんの凜とした美しさとそのオーラに、
スクリーン越しながら圧倒されましたし、
西田尚美さんの母親役がとても良かったなぁ…。
娘 叶海の不慮の死による悲しみから、
梓から届くLINEのメッセージによって少しずつ前を向いていき、
娘の親友の背中を押す母としての強さや優しさの表情が素晴らしかったです。
その他の演者のみなさんも、派手さはないですが、
どなたも優しい表情で本当に癒されました。
ひとつ、三重県民としては、馴染みのある地名や電車が出てきて嬉しかったのですが、
せめて親世代は三重の方言を話して欲しかったかな…。
風吹ジュンさんだけが、方言を話されていたので、
なんでかしら?と疑問に思ってしまいました。
出来すぎたストーリーではあるものの
主人公を取り巻く人々に起きる悲しい出来事を描きつつ、だからこそ絶妙に絡み合った善意の連鎖が心地よいラストへと繋がって行きます。
完璧すぎる伏線回収の波状攻撃が気持ちいい映画でした。
プロットがとてもしっかり作られたストーリーです。
見終わったあと、とてもスッキリした幸せな気持ちになれたのは確か。
ちょっと心が疲れている人、メンタルのデトックスをしたい人には絶対オススメの映画だと思います。
ただ、観終わって数週間経った今、改めて振り返ってみると、ちょっと話が出来すぎだよな〜という印象に変わって来ているのもまた事実。
つまりストーリーが良く出来すぎていて、リアリティは全くない、と言えなくもないような。おとぎ話的な感じでもありますね。
そういうところも含めてとても好きな映画です
自分に戻って来過ぎです
優しさに溢れた群像劇。
『アイミタガイ』鑑賞。
*主演*
黒木華
*感想*
久々に映画館で鑑賞。前から気になっていた作品でやっと観ることができました。
親友を亡くした女性を中心に思いがけない出会いが連鎖していく様子を描いた群像劇。
親友を亡くしたウェディングプランナー
プロポーズになかなか踏み切れず悩む彼氏
娘を失った両親
ある理由でピアノが弾けなくなった婦人
などなど。。
出てくる登場人物達がみんな優しいのでそこが一番良かった。自分の行いが巡りに巡って、誰かを救い、どんどん繋がる感じが凄く良かったですし、「アイミタガイ」の意味がそういう意味だったんだなって途中で分かりました。
キャスト陣の演技が素晴らしく、泣きそうになった所もあり、終盤は思わず泣いてしまいましたが、優しさに溢れた群像劇で心が温かくなりました。
アイミタガイ 素敵な言葉ですね。(^^)
あいみたがいの意味を知る
とても素敵でした。
ゆっくりと、心の中に、お話が溶け込んでくるよなうな感覚でした。とても大切な人をこの世からいなくなるということの現実…受け止めなきれない心の叫びヲ推し殺して凛と振る舞っていてる。主人公の華ちゃん…逆に凛としてそれでいて悲しみがまとわりついてるようで…けどほんとは違うのに。いっぱいいっぱい悲しかったら大声で泣き叫べはいいのに。人はだれでもりひとりぽっちでは生きていけないものなんだ!改めて心に刻む。『縁』てすごいよね!幸せになるためには人の痛みをわかってあげれるようになりたい。そう思えた。
とても感動しました。何度も観たい映画でした。黒木華ちゃん…いい女優さんになられました。ますますすてきでした。周りの人達に、囲まれているからこそ幸せなのだ改めて確信しました!すべての些細な出来事が繋がるのが気持ちいい!黒木華ちゃん---とても素敵でした。
人の繋がりを感じることのできる温かい作品
今年のNO.1では!
いままでいい人間しかでてこない小説なんて噓くさいと思ってたんです。でも今は、それを信じたい。
ベタなキャスティングから想像できる話のスジも、流れてくる音楽が誘う方向性も、だいたい想定内に進んでいく。それを退屈ととるか、安定ととるか。演出が過剰であると感じるものの、その先を説明したら野暮だよってところまでは踏み込まず、最後のおいしいとこはちゃんと客に委ねてくれている気はした。ベタと言いつつも、やはりそれぞれの登場人物が、そのそれぞれの役者の得意演技だけに、例えばテレビドラマに勧善懲悪ストーリーを求める層には、心置きなく泣けて、満足して帰れる映画なのだろう。俺は?俺は天邪鬼なので、いい話すぎて物足りないが。
ちょっと気持ちが揺れたのは、エンディングを黒木華が歌っていることに気づいた時かな。ストーリーと何の脈絡も感じない流行歌手が突然のように最後の最後に歌い出すよりも、主人公が歌うことのほうが全然いいし、余韻にもなる。
こんなものかな
黒木華さんの歌が素敵
レビュー4.0で伺いました。
抑揚ないゆっくり流れる感じが好きな人は楽しめると思います。AIの時代に心と心、人と人の奥深い絆やつながりみたいな話のストーリー。なんかむず痒い感じもありました。歩きながら会話するシーンとかも映画撮影みたいな風に感じてしまう。片手に携帯触りながら歩く日常に溢れてるからか?ぶつかりそうになって、舌打ちされる世の中だからか?昔はこういうシーンが違和感なく普通に観れてたのになぁとストーリーとかけ離れて物思いにふける瞬間があったりしました。1番は、黒木華ちゃんの歌に癒されました。歌も素敵なのでまた歌聴きたいです。黒木華ちゃん大好き
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