アイミタガイのレビュー・感想・評価
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とても素敵でした。
ゆっくりと、心の中に、お話が溶け込んでくるよなうな感覚でした。とても大切な人をこの世からいなくなるということの現実…受け止めなきれない心の叫びヲ推し殺して凛と振る舞っていてる。主人公の華ちゃん…逆に凛としてそれでいて悲しみがまとわりついてるようで…けどほんとは違うのに。いっぱいいっぱい悲しかったら大声で泣き叫べはいいのに。人はだれでもりひとりぽっちでは生きていけないものなんだ!改めて心に刻む。『縁』てすごいよね!幸せになるためには人の痛みをわかってあげれるようになりたい。そう思えた。
とても感動しました。何度も観たい映画でした。黒木華ちゃん…いい女優さんになられました。ますますすてきでした。周りの人達に、囲まれているからこそ幸せなのだ改めて確信しました!すべての些細な出来事が繋がるのが気持ちいい!黒木華ちゃん---とても素敵でした。
人の繋がりを感じることのできる温かい作品
今年のNO.1では!
いままでいい人間しかでてこない小説なんて噓くさいと思ってたんです。でも今は、それを信じたい。
ベタなキャスティングから想像できる話のスジも、流れてくる音楽が誘う方向性も、だいたい想定内に進んでいく。それを退屈ととるか、安定ととるか。演出が過剰であると感じるものの、その先を説明したら野暮だよってところまでは踏み込まず、最後のおいしいとこはちゃんと客に委ねてくれている気はした。ベタと言いつつも、やはりそれぞれの登場人物が、そのそれぞれの役者の得意演技だけに、例えばテレビドラマに勧善懲悪ストーリーを求める層には、心置きなく泣けて、満足して帰れる映画なのだろう。俺は?俺は天邪鬼なので、いい話すぎて物足りないが。
ちょっと気持ちが揺れたのは、エンディングを黒木華が歌っていることに気づいた時かな。ストーリーと何の脈絡も感じない流行歌手が突然のように最後の最後に歌い出すよりも、主人公が歌うことのほうが全然いいし、余韻にもなる。
こんなものかな
黒木華さんの歌が素敵
レビュー4.0で伺いました。
抑揚ないゆっくり流れる感じが好きな人は楽しめると思います。AIの時代に心と心、人と人の奥深い絆やつながりみたいな話のストーリー。なんかむず痒い感じもありました。歩きながら会話するシーンとかも映画撮影みたいな風に感じてしまう。片手に携帯触りながら歩く日常に溢れてるからか?ぶつかりそうになって、舌打ちされる世の中だからか?昔はこういうシーンが違和感なく普通に観れてたのになぁとストーリーとかけ離れて物思いにふける瞬間があったりしました。1番は、黒木華ちゃんの歌に癒されました。歌も素敵なのでまた歌聴きたいです。黒木華ちゃん大好き
黒木華の作品としては合格点
相互いが、相手を想う事が大切ですね。
まったくの興味が無かった作品ですが、映画・COMの評価が良いので、鑑賞しました。
不覚にも「アイミタガイ」の意味を知らなかったので、勉強になりました。
人と人のやり取りは、打算的に"貸し借り"ではなく、損得でもなく
もっと おおらかに"関わり続ける"事が大切だと実感しました。
僕は、フェイスブックにおいて、友人の誕生日には、幼馴染みや リアル友人そして FBFにも、友好度とは関係なく
全員一律に、同じ誕生日カード(JPG)を贈っていますが、
亡くなられた方すべてに対しては
メッセージコメントを毎年贈るようにしているので、主人公の気持ちが よく理解できます。
写真家の友人が、ガサツで、男なら盗撮で逮捕されます。
子供の頃聴いた「夜明けのマイウェイ」を、"声量がまるで無い!黒木華さんが歌うと、素人のようでリアルで良い演出でした
知らないうちに多くの人々との関わりにより生きている
グラディエーターⅡとどちらを観るかで迷った挙句、こちらを選択、成功でした。観る人の心を温かくする素晴らしい作品でしたね。
主演:黒木華さんお見事です。脇を固めるキャストの皆さんも、このメンバーで外れるわけがないという安心感のある方々ばかりですね。
舞台になっている桑名の町の景色が綺麗で、キャストの皆さんの微妙な心の動きをとても引き立てていて、このような繊細で情緒ある作品は日本でしか作れないと感じました。
とにかく、物語のいたる所に伏線が散りばめられていて、ラストに向け丁寧に回収してゆくストーリーは拍手ですね、特にタイトルの意味が回収される辺りは感動です。
決して大ヒットするようなエンタメ作品ではないですが、日本人にしか作れない人の心を大きく動かす観て後悔しない感動作品でした。
たとえ会えなくても
最近、LINEの「既読」が苦手です。
送られてきたら、早めに読んであげなきゃと気を遣ったり、送るときには、早く読んでと催促しているように思わせたりしていないかと気になったり。なかなか「既読」にならなくても、「既読」になってからなかなか返信が届かなくても、何かモヤモヤするものを感じたり。
目に見えるつながりを感じさせてくれる一方、何か物足りなさ、寂しさを感じます。
※なので、最近はミュート送信を汎用しています。
SNSでつながっていなくても、「既読」にならなくも、どこかで何かでつながっている人がいて、何かで支えられているんだと改めて感じさせてもらえました。そして、そういうつながりの方が確かなものなのかなとも思わせてもらいました。
原作の良さもあったのかもしれませんが、場面やセリフのつながりが見事で心地よく鑑賞しました。
このアプリのレビューを読みながら鑑賞を決めましたが、やっぱり、たまには「良い人ばっかり出てくる作品」も良いなーと思いました。
草笛さんのピアノ演奏のあとには、私も大きな拍手を贈りたくなりました。
潔さと爽やかさ
あまり響かなかった
レビューが良かったので期待しましたが、私には特段響かなかったです。
多感な時期だったりお疲れの時に見たらまた感想が違うのかもしれませんが、私は元気満々で鑑賞したのでw、得るものが少なかったのかもしれません。
偶然が重なりすぎてるのはまぁ、そういうお話なので理解できます。
最大の違和感は、私から見て梓(黒木華)にあまり魅力を感じなかった点。
優しい人たちでまわるお話だと思っていたけれど、梓→澄人への優しさはあまり感じられなかった。澄人は梓のナニに惹かれてそんなに健気なの??
梓が澄人に放つセリフを男女逆転して澄人が梓に発したとしたらイラッとしそう、と思うシーンがちらほらあって、優しさはめぐるというのがテーマならまずは一番近くにいる人に優しくしようよ、と梓に語りかけたくなりました。
子を亡くす親の心境は、切ないです。
ただ、いじわるな見方で語るなら「その設定を使えばそりゃ切ないさ」と分かっているから、安易に使わないでいただきたいなとも思う。
私は【人の死】に寄りかからないで、それでも心に染み入る物語が好きです。
草笛光子さんの矍鑠としたお姿には拍手喝采です。
一部、ご自分でピアノをひかれていましたね。
大袈裟じゃなくて…
久しぶりに優しい綺麗な映画を見た
きっと私たちも気づいていないだけ
アイミタガイ(=相身互い)。呪文のようなコトバ。
それは、造語ではなく、昔からある日本語だということを本作を観て知った。
物語は、主人公:梓(黒木華)の親友:叶海(藤間爽子)の死から始まる。この叶海の存在、彼女の生前の言葉、行動が物語を紡ぐ重要な糸になっている。
登場人物達に起こる日常の出来事。
叶海は糸の役割を果たしている。奇跡を起こす糸。
日常のちょっとした出来事を繋げて奇跡を起こす糸。映画だから、私たちが体験できないような世界を創ることができる。奇跡を起こすことができる。彼女は特別な存在?
私は、特別な存在がなくても、私たちの周りでも、この作品で起こったような、小さな出来事が、点が、そこかしこで発生していて、別の点と繋がったりしていると感じた(作品の舞台を桑名という地方都市に設定したのも、奇跡ではなくて、これは私たちにも起こりうることだということを示唆しているように思う)。
点と点を繋ぐ線は、知らないところで繋がったり、途中で途切れたりして、多くは私たちの前に現れない。私たちが気づいていないだけで。
映画の場面場面を思い起こしてみると、「点」を発生させるのは、1人1人の、小さな優しさだったり、思いやりだったり、お節介だったり、少しの勇気だったり。取り立ててドラマチックなものではない。
しかし、その1つ1つの、バラバラに発生した点が、少しずつ線となって繋がっていき、とうとう1つの円環となって、最後に大きな出会いとドラマを生む。
線となるには、何らかの「縁」が必要なのだろう。それが、この作品では叶海であり、現実世界では、「アイミタガイ」の精神、人と人の繋がりなのかもしれない。
そして、この物語は、前に進めなくなった人が前進し始める力を得る物語でもあった。
親友の死を受け入れられず、結婚にも踏み切れない梓。言いたい一言が言えない澄人(中村蒼)。娘の死を受け入れられない親(田口トモロヲ、西田尚美)。人前でピアノが弾けなくなったこみち(草笛光子)。
彼ら、彼女らが前に進む力を得たきっかけは、小さな点のようなものから始まっている。自ら気づき、あるいは人に恵まれた彼ら、彼女らは、それぞれが一歩を踏み出す・・・。
105分という決して長くない尺の中で、丁寧に人を描き、日常を描き、物語を紡ぐ。決して起こらない、でもひょっとしたら起こるかもしれないと期待をさせるような、日常と非日常の間(はざま)を魅せてくれた脚本と、演者達。心を込めて創った作品であることが伝わってきた。
人に優しくしよう、思いやりを持とう、と肩に力をいれる必要はない。心の中で沸き起こった想いを、面倒くさがらずに言葉にして相手に伝える、ちょっと行動に移してみる。「アイミタガイ」でその言葉や行動が自分に返ってこなくてもいい。
そのうちの何分の1かは、点となり、あるいは次の点と繋がるかもしれない。それが、どこかの誰かの日常に、少しの幸せをもたらしているかもしれない。そう考えると、自分の日常にも幸せを感じられるかもしれない。
そう思いたい。
そう思わせてくれる、とても優しい映画でした。
(2024年映画館鑑賞32作目)
良作
清々しい涙が溢れる珠玉の作品
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