テルマがゆく! 93歳のやさしいリベンジのレビュー・感想・評価
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パワフルおばあちゃん
オレオレ詐欺にやれれてしまった93歳
のテルマおばあちゃん。
お金を取り戻す為に愛と勇気、度胸たっぷり
の大暴走。
高齢者あるあるの小ネタを入れてくる
おばあちゃんインポッシブル。
エンドロールにトムクルーズの
スペシャルサンクスもあった。
助け合う素晴らしいさと尊さ、そして
孫と祖母の真心の記録。
気の抜けた家族会話がくだらない感じが良くて
劇場に笑いが溢れる映画は最高である。
パワフルであるが心温まる感動の映画。
お金を取られたのに全然受け取らない
のもテルマおばあちゃんの優しさでもあった。
少しモヤモヤ
不完全燃焼感が拭えなかった。
おばあちゃんとしては、アクティブだったと思う。
ただ、ミッション・インポッシブルは言い過ぎかな?
アクション映画ではなく、ヒューマンドラマ。
シリアスな話をしている途中で、冗談のような会話が入るのはアメリカ人気質ですかね?
それと、孫とガールフレンドの電話シーン、要りますか?
孫の状態、状況説明が取って付けたような印象になり、消化不良を助長させてます。
単純、難しいの相反する印象を付けました。なので、ある意味斬新かも。
変わった映画だったねと評価しあいました。
鑑賞後も特に話題に上がらなかったなぁ。
【今作は、トム・クルーズもビックリのミサイル炸裂オレオレ詐欺撲滅映画かと思いきや、お婆さんが自らの老いを受け入れつつ前向きに生きようと決意する姿を描いたチョイ沁みるヒューマンコメディなのである。】
◆感想<Caution!内容に触れています。>
・冒頭から、夫を亡くし独り暮らしのテルマお婆ちゃん(ジェーン・スキップ:ナント、93才だそうである。ビックリ!)は寂しく暮らしているわけではなく、孫のダニエル(フレッド・ヘッキンジャー)と一緒に、TVで”ミッションインポッシブル”のトム・クルーズが屋根の上を激走し、隣のビルに飛び移った時に実際に骨折してしまった”フォールアウト”のシーンを見ている。上手いイントロである。
だって、テルマが激走するのかなあと思うじゃん。マア、確かに走るんだけどね。電動スクーターでトロトロと。クスクス。
・で、テルマの所に”ダニエルが妊婦を撥ねました!”という電話が入り、若い兄ちゃんの声で”1万ドル振り込んで!”と泣き付かれるのである。慌てたテルマは指示通りに、保釈金の1万ドルをポストに投函してしまうのである。この、”ポストに投函”と言う所がミソである。
・良いなあと思ったのは、それが、詐欺だと分かった際に、テルマの娘や息子はテルマを責めないんだよね。時折聞くのは、”何でそんな詐欺に引っ掛かるんだ!”と子供達から怒られて更にシュンとしてしまうケースが結構あるらしいのだが、今作では皆がテルマがボケてしまったのではないか、と体調を気遣うんだよね。
更に、孫のダニエルに至っては、”僕がキチンとお婆ちゃんを見ていれば。”と無職である事もあるだろうが、自分を責めてしまう姿かな。テルマの家族は彼女に優しいんだよね。
キット、彼女が子供達を若き頃から、キチンと育てたからだろうと思ったな。そして、孫のダニエルが、とにかくお婆ちゃん想いのいい奴なのである。
■けれども、テルマは取られた1万ドルを取り返しに、ナント施設の電動スクーターで街中に出て行くのである。仲良しの黒人ベンお爺さん(リチャード・ラウンドトゥリー)の制止を振り切って。だが、ベンもテルマが心配で同じく電動スクーターで付いて行くのである。ミッションインポッシブルとは大違いの、超スローでノンビリとした追跡開始が始まるのである。クスクス。
で、テルマは友達のお婆さんの家に行きコッソリと銃を手に入れ、記録してあった私書箱の番号を郵便局のゴミ捨て場の中で見つけて、ベンと共に取りに来る男を見張るのである。
・そして、現れた若い風采の上がらない兄ちゃん。で、後を付けると全然客のいない古道具店に到着し、テルマが中に入ると、店の奥でコレマタ酸素吸入器を付けた爺さんと兄ちゃんがパソコンの前に座っているのである。ショボいけれど、悲哀溢れる二人である。テルマが問い詰めると爺さんは”最近はアマゾンで皆モノを買うので・・。”などとモゴモゴ言うのである。
逃げようとした兄ちゃんをアッサリとベンが倒した後に、テルマはパソコンで金を取り戻そうとするのだが、既に口座に入金されていたので、”もう駄目か!”と思ったら、ナントパスワードが”パスワード”というコレマタやる気のない設定で、アッサリ金を取り戻すのだが、優しいテルマは一万ドルではなく9千500ドルを引き戻すのである。優しいなあ。
・途中で、テルマが電動スクーターのブレーキを掛けて居なかったために、車道に出てしまったスクーターが車に思いっきり引かれて粉々になるシーンは可笑しかったし、根性で歩いて行ったテルマが夜の公園の真ん中で転んで俯せで動けなくなった時に、ベンがやって来て、ごろんとテルマをひっくり返して起こして上げるシーンなどは、チョイ、沁みたなあ。
<で、全ては解決し、テルマはチョイ元気を取り戻して仲間のお婆さんたちと行きたかった店に皆で車で出かけたり、部屋ではコックローチが出ると、トム・クルーズの写真がドーンと出ている新聞で”ぴしゃっと"退治したりするのである。良いのかな、クスクス。
あ、あとね。スマホの補聴器と連動させた使い方は、ちょっと参考になったな。あんな使い方が出来るんだってね。あとは、テルマの手首にダニエルが付けていた”見守りフクロウ”見たいな、血圧や心拍数が分かるGPS機能もついた道具も面白かったな。
今作は、トム・クルーズもビックリのミサイル炸裂オレオレ詐欺撲滅映画かと思いきや、お婆さんが自らの老いを受け入れつつ前向きに生きようと決意する姿を描いたチョイ沁みるヒューマンコメディなのである。お年寄りを一人にしないテルマの家族や友達たちの姿が良かったですよ。>
「黒いジャガー」リチャード・ラウンドトゥリー遺作! マルコム・マクダウェル、クラーク・グレッグ他共演! 笑いながら、老いとの付き合い方を考える
なんと、主人公テルマの相棒が、「黒いジャガー」リチャード・ラウンドトゥリーだったとは!
観た後、パンフで知って現五位だったのかと喜んだのも束の間、遺作だと知り愕然。
アフリカ系アメリカ人俳優として映画・ドラマで主演を演じた先駆的活躍の偉業を改めて称えます。
(「黒いジャガー」のテレビムービー版を数回、昼間の休日にテレビでやっていて(確か土曜日の午後、日本テレビだったような…)、BGMに「イルカの日」のテーマ曲が使われていたのを覚えてます。)
それこそ本作で描かれる通り、老いと死との折り合いについて考えざるを得ません。
テルマと彼が演じた、電動スクーターのチキンレースは、本作で一番笑った名場面でした!
家族には心配かけたくない、意地でも助けを借りたくない。
その気持ちが痛いほどわかる。
そのあげくに、一人きりになって、歩くことすらままならなくなり、文字通り天を仰ぐシーンが本当に痛い。
若い人にはわからないかも知れないが、映画を通じて少しでも伝われば、と監督も思ったに違いない。
テルマの息子が、どこかでよく観た顔だと思ったら、なんとマーベルドラマシリーズ「エージェント・オブ・シールド」主役コールソンを演じたクラーク・グレッグだった!
さらに、悪役が、あのマルコム・マクダウェル!
さらにテルマのヘタレ孫(グランドサンっていうんですね)役に「グラディエーターII」の、あの双子皇帝の一人を演じたフレッド・ヘッキンジャー、と何気に出演俳優が豪華でした。
このどうしようもないヘタレ孫も、痛いです。
どうしようもないなりに何とかしようとする。
どうしようもなくても、文句は言われても、当然、両親からは愛されている。
描かれる、そのまなざしも優しい。
ラストカットの二人の姿も暖かい。
詐欺・ダメ・絶対
ベッドによじ登って銃を見つけ、敵(?)の追跡を機転を利かせて振り切り、仲間の助けでオレオレ詐欺グループのアジトに潜入し、発砲シーンまでキッチリある。しかも、最後は詐欺グループに情までかけている。これはもうミッション・インポッシブルと二本立てでやって欲しい。
クスっと笑う所もあるスモールワールドな作品。
公開前に偶然見かけて気になっておりました。
小ネタや少し笑える内容が多くて総じて楽しかったです。
時間も丁度良く大きくなりすぎていないのも良かったです。
少し点数低めなのは、テルマが頑固すぎるかなと…。
ジョニーイングリッシュみたいに偶然が重なるような感じなら良かったかなと思ってしまいました。
ピストルは別に要らなかったような気もするし。
ゴキブリが嫌いな人は閲覧注意かなと。
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