テルマがゆく! 93歳のやさしいリベンジのレビュー・感想・評価
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テルマおばあちゃん大好き
期待を裏切らない面白さだった!
テルマおばあちゃんのやる気の暴走列車は誰にも止められない。体力はおばあちゃん、でも桁違いの精神力と熱意を武器に、トム・クルーズをお手本?にして果敢にお金を取り返すミッションへ出陣!!
バディのおじいちゃんも良い。
テルマの暴走を止められないと思った時点で付いてって手伝う優しさと心の余裕がある。
そして愛に溢れた家族がまた良い。
優しい孫もいいけど、両親もいい。ちょっとダメな息子をすごーく愛してるのが伝わる。この両親だからこの息子になったんだろな。
年齢を理由に侮るなかれ。
テルマおばあちゃんはめっちゃ賢くて、しばしば訪れるピンチにも知恵とセンスで対応→クリアの繰り返し。
いくつになっても自分の事は自分でやりたいし、年を取るごとに弱くなる体とは反対に自分の意志は強くなる。
出来なくなることが増えたからって、やりたい気持ちが消えるわけじゃない。
でもやっぱ愛に包まれて生きてた人だから、悪者にすら優しいのもいい。
テルマおばあちゃん大好き。
そしてこの家族、私の心の平和のためにお願いだからこれをやって、と相手を気遣う言葉をかけるのがすごくすごくよかった。
もうめっちゃ笑えて泣けて優しい気持ちに包まれたよ。
本当にとてもおすすめ!!
映画館が何度も笑いに包まれました!
リベンジは自律心の持続
オレオレ詐欺に引っかかった93歳のテルマおばあちゃんが、騙し取られた1万ドルを取り戻すべく犯人を追うというコメディ。つい最近日本公開された『ジェリーの災難』も、マネーロンダリングの容疑者にされた老人男性が主人公だったが(しかも実際に被害に遭った当事者が主演)、お年寄りを騙す手口は万国共通なんだなと改めて認識。
体が思うように動かなくなり、身内の厄介者になっていくのではと悲観するテルマ。身内に迷惑はかけられないと犯人捜しをするその姿は傍目こそユニークだが、その実は自律心を失いたくないという意地がある。行動の意図は犯人へのリベンジだけではなく、彼女の身内に対するささやかな抵抗も含まれる(もっとも身内はテルマを厄介者とは思っていないのだが…)。社会生活に適応できず悩む孫の存在にもフォーカスしているのもポイント。
デヴィッド・リンチの『ストレイト・ストーリー』のような牧歌的な雰囲気を漂わせつつ、終盤では『〇ン〇ラッ〇メント』のパロディも。トム・クルーズがバイクで疾走するのと、テルマおばあちゃんが電動スクーターでスローに走るのはイコール。じんわりほっこりする余韻に浸れるので、旗艦劇場がTOHOシネマズシャンテなのも納得の一本。
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