本心のレビュー・感想・評価
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ショートSF?
知らぬが仏・・・
■サマリー
母を助けようと豪雨の中、川に飛び込んだ主人公の朔也は昏睡状態になり、
1年後に目を覚ます。
刑事から母が「自由死」を選択したと知らされ、戸惑う。
世の中は激変しており、働いていた工場はロボット化により従業員は解雇。
依頼主の指示通りに動く「リアルアバター」と呼ばれる仕事に就く。
ある日、仮想空間上に人間を創る「VF(バーチャル・フィギュア)」を知り、
母の本心を知るため、依頼する。すると、母の親友であった三好と接点を持ち、
一緒に暮らすことに・・・
■レビュー
前半は新技術として、リアルアバター、VFなどが出てきて、
面白い反面、怖い世の中になるのだな、と思いながら鑑賞。
リアルアバター、そうなると思ったよ
困らせるような指示、強盗や殺人を依頼されたら、どうするの?
と思ったら案の定・・・
VF、AIで学習していくといっても、違うことを学習させられたら、どうなる?
結局、別人になるのでは?
本心、知らなくていいこともあるよね
登場人物それぞれが隠しているわけではないが、言わなくていいこと、
周りの人が知らなくていいこと、そりゃありますよ。
知らぬが仏、どう感じようがその人の自由。
主人公の朔也は池松壮亮さん、まじめでやさしい、ただ一度キレると・・・
という役どころを演じていました。
三好彩花役を三吉彩花さんが演じる、しかも一字違うとはネット見て初めて知った笑
あのシャワーシーンが謎。
イフィー役の仲野太賀さん、二週連続で映画館で会ってしまいました。
池松さんと二人、再来年の大河ドラマの兄弟だよ。
エンドロールにて、窪田正孝さんの名前があったけど、どこにいたのか・・・
AIに翻弄させられる人間のおかし味
AI技術を使って亡き人のアバターを作れる未来の物語
AIを使ってるようで使われている人間の愚かさや、社会の貧富の差や、人間の持つ悪意等、人間とAIの関係だけでなく、リアルな人間同士のかかわりも描かれている。
AIの限界と現実と使う人間の意志とが交錯していて、一寸ゴチャゴチャした感じになったかな。
一寸ファンタジーな気もしてきたし。
自死を選んだ母の本心は、本当にこれだったのか!?
原作通りの結末だったのか分からないけど、本心がどこまで本心なのか、疑いたくなりました。
死者と会話する映画なら「ツナグ」の方が好きだな。
中盤から思ってたのと何か違った
auマンデー『本心』
亡くなった母親を.AIを駆使しバーチャル・フィギュアで再現したり、依頼者の要望を指示通りに動くリアルアバターとか・・・
すぐそこまで来てるような感じがリアルな作品
出演陣も超豪華で序盤の展開は面白いですが、チョッと思ってたのと違った
三吉彩花が,三吉彩花って役名で・・・
あのシャワーシーンのチラリは、合成なのか?生身なのか??謎???
近未来のイタコ
平野啓一郎の近未来小説を石井裕也監督が映画化。
自由死、リアルアバター、バーチャルフィギュアなど、近い将来現実にありそうな題材にまず目を引かれるが、そうした近未来的な設定と、死んだ母の話を聞きたいという、昔ながらの切実でかついかがわしい、恐山のイタコのような目論見を組み合わせていることに、強く興味を引かれた。
しかし、母のVFを作っていく中で、母と親しかった若い女性が登場してから、肝心の母の話が後景になって、主人公の過去の出来事やその女性との関係が前面に出てくるが、これは原作どおりなのだろうか?秘密が明らかになっていくというより、だんだんと散漫になっていく感じ。
貧富の差とか、姿の見えない悪意とか、現実に見聞きするモチーフを持ち込むより、もっと母の話を突き詰めてほしかった、というのが正直なところ。
登場人物は、あえてそうしているのだろうが、みな現実感に乏しい。役と同名の三吉彩花は、肌がきれいすぎて本物のVFと見間違えそう。
どんな題材でも軽さや柔らかさを見せるのが石井監督の持ち味だと思うが、今回の題材とはうまくマッチしていなかったかな。もっと硬質で即物的な演出の方が合っていたような…
SFと人間らしさのバランスがとても良かった
AIで母親をつくる...という設定はもはや現実になってきているが、その世界でのお話。
一番の特徴といえば、SFの世界観にみえるのだが、そこは平野啓一郎の原作ということで、人間にふみこんだ内容になっており、とても興味深く観れる。
途中までは、なんだかゴチャゴチャしていて、絵に描いたような嫌なヤツとかがでてきて、そちらのほうが現実離れして不快感があったり、分断の描き方がステレオタイプ的でなじめないところもあった。
音楽もわかりやすいものが多い。
ただ、本質はそこではなく、もっと人間の内面の部分。
正直最後はフワッとするのだが、それがとてもよかった。
人間なんてわかるようでわからない。そんな作品が好きなのである。
空気が終始重い気が…。
予告でなんとなく気になって鑑賞しました。
思ってたより全体の話の空気が重くて少し拍子抜け💧、とりあえず悪くはなかったがなんかね〜😅。
母の元同僚とはいえいきなり一緒に住むか❓色々事情はあるにしてもよ(笑)、誘う方もやけど行く方も…、どちらの思考にも「❓」が。
でなんだかんだ生活してたら惹かれるよねきっと、いい感じになるかな❓って思えば邪魔が入ったりして二人の関係性に主になってるような感じで母の言いたかった事はなんかあまりスポットあたってないような💧、母が繋げた二人ではあるけどね。
なんか書いてたらマイナスばっかりになってしまったがそれなりには良かったですよ、母の複製にもう少し焦点あててるか思いっきり二人を主にするかに振り切っちゃえばもう少し評価はあげれたかも😅。
ただ池松さんは私は本郷猛なんだよな〜💧、素晴らしい俳優さんってのは今回で2作目なのでわかりました😄。
久しぶりに見た妻夫木さんは安定してて素敵でした☺️。
話が散らかってるけど魅力的な作品
次々枝分かれし空中分解
もっと冗談ぽく言ってよ
保証しますよ、本物以上のお母さまをつくります。
一年近く眠り続けた人間が、髪型も、爪も、髭も、そのままなのか?って時点で物語を受け入れるには抵抗があったが、それはさておき。
『本心』と言うより、副題の『The real you』のほうがより内面の葛藤が伝わってくる気がする。『PLAN75』のように、自分で死を選ぶ制度ができる近未来。母が自由死を決めた理由を知りたかっただけなのに、知らなかった、知りたくもない事実や感情を目の当たりにする戸惑い。わが身が石川朔也と同じ立場になり得た時、そして同じような事実を知った時、同じように戸惑い、後悔する気がする。でも人は、見たくもないのに見られる状況(例えば覗きやストーカーや盗撮もその延長だろう)にあると欲求に勝てない。うまい匙加減で、こっちの心理を揺さぶって来るなあと思った。
だけど、どこかムズムズしていた。これは"あっち側の人間"が描く、"こっち側の人間"の話。あっち側=富める者と、こっち側=貧しき者。なんでだろう、何か高みから眺められている不快感かある。不快感の向く先は、役者ではなく、原作者に対してなんだが。それを"こっち側の人間"の僻みととらえても仕方がないかもしれないけど。
リアルアバター、ウーバー進化版の代行サービス、近い将来こういうもんが出てきたら、人はどれだけ心がすさんでいくのだろう。最後に添えられた手は、そんな壊れていこうとする未来への”希望”なのだろうか。
全体のストーリーは面白いんだけど。
死んだ人間のアバターをつくって会話するってのはもう始まっているけど、かなり気持ち悪いよね、ってぼんやりした感情を映画化してくれたのはチャレンジングだし評価したいんだけど。
映画全体に細かいノイズがあって、いまいちその世界に入り込めなかった。
ロボットが溶接している隣で溶接している人間が「そのうち俺たちはいらなくなちゃうよ」なんて会話するんだけど、いつの時代の話?80年代?90年代?_って思ったら2025年ということらしい。
そんなことあんたが生まれる前から言われてたことだよ、岸谷君。って心で突っ込みをいれたらなんか止まらなくなっちゃって。
病室の窓からの景色が、真っ赤な紅葉→雪景色→満開の桜と変化することで1年たちました!ってことを表現するんだけど、桜は紅葉しませんけどって思ってしまう。
ここ数年は、横浜流星と池松壮亮を交互に見てるんじゃないかって言う感じなので、この人は仮面ライダーじゃないし、野良の殺し屋でもないって言い聞かせながら見てるのに、三好彩花の役を三吉彩花が演じてるから、プチ混乱してしまう。
これから死ぬって人が最後に挨拶するのがリアルアバターってことはないんじゃないの?プラン75の倍賞さんの状態ならわかるけど、家族に囲まれてるのにバイトに向かって『ありがとう』っていう人生の最後はどうなのよ?
全体としては面白い話なんで、もうちょっとノッて観たかったという感じがするな。
もったいなかった。
A271 汗臭い!?言われたらショックやで
2024年公開
池松壮亮イライラする~!
でもそれだけ役に入り込んでいるわけで素晴らしいです。
オカンの本心なんか聞きたいか?
ウチのオカンも結構今までの人生にて愚痴聞くけど
まあその時によってよう変わりますわ。
人間なんかそんなもん。
¥3百万もよう出せんわ。
宣伝は妻夫木が怪しげでしたが
それよりもリアルアバターが怖い。
今のウーバー配達員の仕組みを見ていると納得感高い。
使う奴はどう考えてもまともとは思えず
いずれ闇バイト風に利用されるかな。
実際そういう描写もあるが。
まあこいつらアカウント停止は間違いないけど。
三吉彩花ってこんなに良かったっけ?
ちょっと背が高すぎるけど。(関係ないか)
70点
鑑賞 2024年11月18日 ムービックス京都
配給 ハピネット
自分の本心も気づいていない時があるのに
原作は未読。
リアル・アバターという職業ができていたり、仮想空間に作られたバーチャル・フィギュアなるものが実現できていたり、自由死という制度ができていたりと思ったよりも近未来の話だった。リアル・アバターはウーバーの配達待ちをしている人たちを思わせるし、たしかに悪ふざけをするやつらも出てきそうだし、それによって低評価にさせられる人たちも生まれそうではある。近未来感の加減はなかなかうまい。
話の方は、亡くなった母が自分に話そうとしていた「大切な話」を知るために、母のバーチャル・フィギュアを契約するというもの。同居することになった母の友人・ミヨシアヤカとともに探るうちに2人の距離も近くなっていく。自由死という制度に対して、ぼんやりとした説明しかなかったし、バーチャル・フィギュアにしても説明不足な印象は拭えない。たぶん原作ではそれなりに説明がされているのだろうと想像する。その説明不足なところが原因だろうか、一応感動の結末のはずだが、今ひとつ伝わってこなかった。
結末まで観て思うのは、自分の本心もちゃんと気づけていないときがあるのに、他人の本心なんて理解できるわけがないということ。でも、わかり合おうとする必要があるし、例え幻想であってもわかり合えたと思える瞬間は貴重なんだろう。それがテーマなのかは定かではないけど。
それにしても、ミヨシアヤカという女性の役を三吉彩花が演じていることに戸惑ってしまった。これは原作者が彼女をイメージして役名を決めたのか?映画化するときには原作者の意向でキャスティングが決まってたり、シャワーのシーンなんかもちゃんと撮ってほしい旨伝えられたりしたのだろうか。なんて妄想をしてみた。もちろんそんなことはないはず。
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