本日公休のレビュー・感想・評価
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(試写会の類はすべてネタバレ扱い)自然な流れの描写がとても良い。おすすめ。
今年323本目(合計1,415本目/今月(2024年9月度)9本目)。
※ (前期)今年237本目(合計1,329本目/今月(2024年6月度)37本目)。
夜はこちらの映画をfansvoicejpさまのご厚意でオンライン試写会として参加しました。
ストーリーの展開としては、日本でも昭和のころなら普通にみられた、あるいは今でも地方だとあるのかな…家族経営の散髪屋さんで、来る方をほぼ暗記していて、その方の好みなども暗記していて、いわばその散髪屋さんが(村や町の)コミュニティになっている、といった趣感のあるところが舞台になります。
そんなのんびりとした散髪屋さんに、いつも来ている高齢の男性が来ていないという事態が。どうも、病気で行けなくなったということで、散髪店を「本日公休」にしてまでも、お客さんの「いつものカット」を、今すぐそこでもてなすのがこのお店なのです。
非常に流れがゆっくりな映画で、台湾の地方部における小さな理髪店にありそうなことはたいてい映画内には登場しますが、それ以外の論点がほぼないので(まったくないわけではない)、見やすい映画かなというところです。なお、家族全員が理髪店をやっているわけではありませんが(ネタバレ回避)、お店の看板には「家族理髪」とあったりします。このあたり、日本と台湾だと漢字文化圏による類推が可能な範囲なんですね…。
採点に関しては台湾の理髪店を描くドキュメンタリー映画というタイプにも思え(ただし、架空の散髪屋さんという扱いではあるが)、少なくともどういう解釈をしても映画に娯楽性を求めるならあまりお勧めはできませんが、日本と文化圏が似て、かつ「散髪屋さん」という文化も大半共通している以上は、「癒しの映画」にもなりえましょうし、ぜひコロナ事情でまだ行かない、という方も多い中、「すぐ近くの漢字文化圏」であるところの台湾の事情をみに、この映画を見られるのは良いことではないかな、と思います。
採点に関しては特段気になる点はないのでフルスコアです。
なお、台湾映画という事情から、ある程度の国語力を推測される部分がありますが(翻訳されていない部分がある)、日本の中学3年程度の国語力でしょうし、ほぼ問題になることはないと思います(字幕もとても丁寧)。
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