劇場公開日 2024年9月20日

本日公休のレビュー・感想・評価

全65件中、21~40件目を表示

4.5青空屋根の小さな理髪店

2024年10月8日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

楽しい

知的

幸せ

台湾の下町、壁一面の大きなガラス窓から差し込む日差しの元、今日もはさみの音とお客さんとの会話が店に響き渡る。

理髪店を営むお母さんのもとに集まったその子供たち。ところが母親の姿はどこにも見当たらない。お母さんはかつての常連さんに整髪をするため車で向かった。
前に主張サービスの話を聞いた次女はそれじゃあ燃料代、手間賃などもらわないと割に合わない、ちゃんとコスパを考えてと母親に諭す。でもお母さんは通常料金でいいんだという。そういうことではないのだと。

女手一つ、はさみ一つで店を切り盛りしてきたお母さん。三人の子供たちを育て上げた。店には日にお客は二、三人。けして何十人ものお客が訪れるような店ではない。それでいいんだと、常連さんさえいてくれれば十分食べていける。
お母さんは常連さんへの電話でのお知らせを欠かさない。もうすぐお孫さんの入学式では?髪を整えに来てください。そろそろ髪が伸びてる頃ではありませんか。まるで郷里のお母さんが自分の息子や夫を気づかいするかのような電話での優しいお知らせ。SNSの時代、メールの一斉送信とは違うお母さんの手間暇かけた心遣い。
そんなお母さんの店に常連さんは足しげく通う。常連さんたちはけして離れていかない、その命が尽きるまで。
お母さんの店は地域のコミュニティだ。お客同士も知った仲、時には食料を持ち合って食堂まで兼ねる。
そのかつての常連さんの中で命が尽きようとしている人のためにお母さんは慣れない運転で遠路はるばる向かう。そこでは新たな出会いも。そうして紡いできた人間関係。

10分で整髪が済んでしまう今どき流行りの都会の理髪店。お客はまるでベルトコンベアに乗せられたかのように流れ作業で整髪がなされる。短い時間では会話が弾む暇もない。店もお客もコスパ重視。時間に追われ売り上げに追われて、どちらもそんな暇はない。会話を求めたければチャット。安らぎを求めたければリラクゼーションルーム、サービスは細分化されている。料金が安い店は重宝されるがさらに安い店があればお客は離れていくだろう。お母さんの店のようなコミュニティは失われつつある。

SNSの発達で人々は瞬時に世界とつながることができるようになった、でもそれは広くて浅い関係。お母さんの店では狭いが深い人間関係が築かれる。

今日もお母さんの店でははさみの音と常連さんの談笑する声が響き渡る。

かつてどこにでもあった失われつつある風景がそこにはあった。

心あたたまるノスタルジックな作品。なにげに資本主義社会やSNSに対する問いかけもなされている。

コメントする 1件)
共感した! 8件)
レント

4.0メインの話はもちろんそれに絡むエピソードも込みで、とても良い作品だ...

2024年10月7日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

メインの話はもちろんそれに絡むエピソードも込みで、とても良い作品だった。終盤が少ーし冗長だったのが残念。

コメントする (0件)
共感した! 3件)
Mr. Planty

5.0髪を切る、ただそれだけ

2024年10月6日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

お得意さんの散髪にはるばる出かけていくおばちゃんのロードムービー。
台湾好きという贔屓目抜きにしても良い映画。
理髪店と近所の常連さんとの付き合い方って、どこも一緒なのかな?体が悪いとか、熊が出たとか、他愛もない話をしながら散髪。プライベートな付き合いはなくても床屋さんって、なんかいろいろ知ってる不思議な存在。

道中出会った野良チェン・ボーリン。
ずいぶんとボサボサで登場だったので、トラブルになるのかと思ったら、ほっこりパートだった。
散髪してさっぱりしたら、やっぱりカッコいい。

到着して髪を切るシーン、すごく良い。
当たり前のことなんだけど、ずっと眠ったままで返事はしなくても、髪って伸びるんだな。
回想シーンで後頭部越しに髪の毛が少しずつ薄くなっていくのが、2人の長い付き合いを物語る。
家族も知らない優しい父親像が知らされ、子供たちもちょっと優しい気持ちになれたかな。

台湾名物ともいうべきバイクではなく、整備士だったり駐禁だったりと車がポイントなのも珍しい。

トーク上手な美容師って、赤封筒の幽霊の方か、気づかなかった。

コメントする (0件)
共感した! 10件)
コビトカバ

3.0理髪中は黙ってる派

2024年10月5日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

外見というといかにも表面的だが、身だしなみは自分にとっても周囲の人々にとっても大切だな、いまわのきわでも。

コメントする 1件)
共感した! 8件)
ひろちゃんのカレシ

4.5主演女優さん万歳🙌

2024年10月2日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

幸せ

全てが女優さんがもって行きましたね。自然と涙😢出てきてました。日常が大事、日本でも、こんなに素敵な映画撮って欲しいなぁ、大竹しのぶさんで。

コメントする (0件)
共感した! 4件)
ミヤミヤミヤ

4.5かつて大切にされていたことが確実にここに

2024年10月2日
iPhoneアプリから投稿

合理性や効率に押しやられて消えそうな価値観が、
いくつものエピソードや断片にちりばめられ、
こころが洗われた。
最終盤は兄弟や家族の物語を回収するために
バタついた感じがしてちょっと残念。
主人公の娘は1人だけの設定でも良かったのでは?

コメントする (0件)
共感した! 4件)
まりあ8263149

4.0事前に情報を入れずに観てもらいたい感動の「もらい泣き映画」!(ハー...

2024年10月2日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

事前に情報を入れずに観てもらいたい感動の「もらい泣き映画」!(ハードル上げすぎか?)
約4か月間ヘアカットの特訓を積んで主人公アールイ役に挑んだのは1999年以来、映画の出演から遠ざかっていた名優ルー・シャオフェン。なんと24年ぶりの復帰だという。
「こんな脚本をずっと待っていた」と出演を即決したらしい。

途中に観客のすすり泣く音が沢山聞こえてきた。上映館は多くないが映画館で観て良かったと思う作品でお勧め。
なんか『ひかりのまち』(マイケル・ウィンターボトム監督 原題:Wonderland 1999年)をまた観たくなった。こちらもお勧め映画だが、今サブスクに無いのでTSUTAYAディスカスかGEOの宅配で。

コメントする (0件)
共感した! 3件)
ナイン・わんわん

4.5理髪店

2024年10月2日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

もっと地味な話かと思っていたら意外と普通の人情ドラマだった

台湾映画は韓国や香港映画とはまた違い、独特の風情があり、ついつい行ってみたくなる衝動に駆られる

三人の子供を持つ大空眞弓似の理髪店を営む主人公の母親

息子、娘が今どきの思考で効率を求める生き方を求める一方、一番主人公に近い生き方をしているのが、血の繋がっていない娘婿という皮肉

しかし、台湾女性はよく喋るし元気

なんとなく大阪のオバサンに近いものを感じる オワリ

コメントする (0件)
共感した! 5件)
うんこたれぞう

4.0タイトルなし

2024年9月30日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

鑑賞後パンフ読んでたら、監督のお母さんが本当に経営する美容室と知った。
もし2023年の大阪アジアン映画祭でスケジュールが合えばそこで鑑賞してたので、その秋の台中行った時に覗けていたなと残念な気持ちに。
今年は台中予定なしなので、また機会があればシャンプーだけでもお願いしたいと思う。

陳柏霖の登場には度肝を抜かれたが、散髪後にいつもの感じになってて安心したw

コメントする (0件)
共感した! 3件)
きょん

4.0「居心地の良い」映画

2024年9月30日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

古いホームドラマのような「居心地の良い」映画。
なんやかやと起こるがそれもほっこりするし、良い人しか登場しない。少しハラハラ、後ほんのり。
台中の現在が日本の昭和を思わせるのか、ただただ懐かしい感じがする。
たまには古いボルボで、ゆっくり行こうじゃないか…

コメントする (0件)
共感した! 5件)
ぱんちょ

4.0別れても好きな義母

2024年9月29日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

幸せ

本日公休って、どうせビールのCMみたいな炭酸系のあっさりした映画なんだろうと思ったら違いました。
赤い大きな字で書かれた「家庭理髪」にしんみり。
歯医者のコ先生。許先生でした。
台湾映画はいいですね。
安心して人に勧めたくなる映画。
娘2人と息子がいて、バツイチの娘とその子供や元娘婿とその彼女だったりと前半中盤にかけてかなり混乱しましたけど·····
醤油顔のイケメン好きの方にはとくにおすすめしたい映画です。
田園風景。
自動車教習所。
縦列駐車にS字クランク。
レモンの輪切りの手作りドライフルーツ。
おばあちゃんの味です。
スマホの時代なのに〜😭
主役の女優さんは1990年の女性理容師のフランス映画(邦題:髪結いの亭主)と同じく巨乳でした。
大方斐紗子似でとても親近感を感じました。
癒されます。何度も観たい。
お金じゃない
稼ぐことにばっかり必死になって、お金の奴隷になってるのは台湾だっていっしょだと思うけど·····

差別化を計るためには技術プラス話術。コメディタッチなヤリ手の店長には舌を巻きましたよ。
渡部建か!
メモ。メモ。
ジュリア·ロバーツそっくり???
「この髪型に合ってないのはお顔だけですけど、すっごくチャーミングですよ~」
綾小路きみまろか!
自分の店を持ちたい美容師さん必見の映画😎
キュービーハウスもチクチクと皮肉られてしまった。
忘れてしまった日本の原風景を思い出させてくれる台湾映画にまたもややられました。

ロス・インディオス&シルビアのシルビアを偲んで。

コメントする 2件)
共感した! 12件)
カールⅢ世

3.0ノスタルジー

2024年9月29日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

歳を取るのも悪くない。
老いる寂しさとそれでも毎日を誠実に生きることは、普遍のテーマですね。

コメントする (0件)
共感した! 7件)
おきん

1.5本日公休?

2024年9月28日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

意味がわかりません。

コメントする (0件)
共感した! 3件)
完

4.0驚いた!

2024年9月28日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

こんな映画が、台湾で作られているなんて!フー・ティエンユー監督が、彼の母親をモデルに書いた脚本をもとに、台中の実家の理髪店を舞台に撮影を行った本作。店の雰囲気は、TV受像機を含めレトロではあるが、車、道路、スマホなど基本的に現在の台湾が背景。

冒頭、長女のシンが、久しぶりに実家の理髪店を40年間続けている母アールイを訪ねるところから物語が始まる。母は、その日店を休んで(本日公休)、どこかに出かけたらしく(しかもスマホを置き忘れていて)、次女リンや、長男のナンに聞いても、行方はわからない。

そこで、話は時空を越え、長女は台北でスタイリストをしていて、一見仕事は華やかだが、物価は高く、暮らしは大変、次女は台中の美容院で働くが、気が強く、別れた気の優しい夫チュアンは、息子を引き取って、アールイのことも気にかけている、長男はまだ気が定まらないことなどが語られる。

手帳と電話を使って、いつも常連と連絡を取っては、理髪店を守ってきたアールイは、30年間使ってきたボルボを駆って、今は病に倒れて、遠くの町に引っ越してしまった常連客の元を訪れ、出張散髪をしようとしていた。さまざまなことがあった1日を終え、アールイが家に戻ってみると、3人の子たちが心配して、母の帰りを待っていた。やがて、いつもの常連客を相手にする日々が戻り、穏やかに新年を迎えようとする。

一番良かったのは、常連客の後頭部の変化を通じて、歳をとることが示されたところ。アールイには鍛え抜かれた技術があり、髪の状態により、最適の調髪の方法を見抜き、実行することができる。アールイは、このように老いを認めている一方で、若い人が歳をとった者の意見を聞かないことも十分理解している。第一、育て上げた3人の子たちの独立を認め、その経済的な繁栄をいつも祈っている(宗教の影響もあるのだろうが)。

我が国では、こんな三世代を越えた映画は見られそうもない。なぜだろう。

60歳を越えたかと思われるアールイには、何とも言えない活気がある。同年の友人たちと近場に出かけたりするが、自分の車を、前後の車のバンパーに当てて、強引に公道に出てゆく。まるで、ヨーロッパの人たちみたいに。交通キップを切られた時も、てっきり、あの行為が原因かと思った。

日本の国際映画祭に出品されたためか、日本のCMを撮影している場面があった。戦前の日本の台湾への影響だろうか、「オーライ」と言う言葉が聞こえ、理髪店の店先を飾っているサインポールも。

コメントする (0件)
共感した! 8件)
詠み人知らず

3.0女性理容師の周囲で起きる色んな出来事を表現した台湾映画。

2024年9月27日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

期待していた作品だったけど自分には刺さらず。
感動も涙も無かったけどそれぞれのエピソードは良かった!

クライマックスの無い作品って感じでストーリーに起伏が無かった感じ(笑)

3人の娘が独立し、独りで理容店を営むアールイを中心に進むストーリー。
床屋の常連客だった歯医者の先生が病で入院している事を知り、車で病院に向かうロードムービーと予測するもエピソードのヒトツでしか無かった印象。
そのエピソードを軸にして、色んなエピソードを交えた作品にした方が満足度が上がり感動の涙が流れたかもしれません。

でも印象に残るエピソードは結構あった感じで飽きる事は無かった!
アールイが運転中に喉が渇いてロン毛の青年にお茶をご馳走になるシーン。ロン毛男がイケメンに変身(笑)

アールイの娘が働く美容院の男性美容師の営業トークに笑える。

常連客だった歯医者の先生が散髪中に新聞を読むシーン。
無口な先生だけど素敵なエピソードが良かった。

アールイがお客さんに電話する営業活動も微笑ましかった。

ラストも落としどころも無く終わったしまった感じで満足度は低め。

本作のストーリーの構成に違和感があった感じに思えたのは自分だけなのか?
気になります( ´∀`)

コメントする 1件)
共感した! 3件)
イゲ

3.5滋味深い作品

2024年9月27日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

幸せ

派手さは全くないが、じんわりと温かくなってくるような滋味深い作品でした。ルー・シャオフェンさんの演技がまた味わい深い。

コメントする (0件)
共感した! 5件)
wcitbn?

4.0繰り返し立ち止まって振り返りたい映画

2024年9月27日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

なんでかな。急に泣きたい気分になった。
だから前から気になってたこの映画に泣けることを期待して涙枯渇女が駆け込み鑑賞。

いい映画☺
こんなにも“店にいる動物が猫”がピッタリだと感じたことなかったなー。オカンと共に長年そこに居てずっと見守り続けてる守護神のようなネコたん。名前こそ出てこないけど、めちゃんこ重要キャラ(と勝手に感じてる。)

前半は優しさと面白さ。
後半は喪失と新生。

何かが“変わる”ときにはその直前には大抵の場合何かしらの“破壊”が起こる。そこで歩みを止めてはいけない。その先に必ず次のステップへの光があるから。

生きてくうちには辛いことに直面することだってある。
でもその都度この破壊と新生を繰り返してきたのはわかってるはずなのに、決して慣れることなく毎度“破壊”フェーズでは落ち込んぢゃう。
『光が必ずその先にあることを思い出して!』
そんなメッセージをもらえた気がする。

一応👇️
【涙活報告】泣けませんでした😅(ウルルポイント1)
ホントなら泣けたと思うのよ。
比較的静かな作品でお隣の方がビニールがさがさ、袋菓子ごそごそ、バリバリ音立てながら開始から40分のモグモグタイムしてなきゃさ〜😭😭😭

コメントする (0件)
共感した! 6件)
らまんば

4.5本当に心優しい物語

2024年9月27日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

採点4.3
最初から最後まで、優しさに溢れたような作品。
子供達、常連客、元娘婿、恩人、そして亡き夫。
全ての人たちとの繋がりや、その想いがゆっくりと描かれていました。
そして何より、素朴ですがその画が実に美しいんです。
元々この作品、劇場で目にしたキービジュの美しさに惹かれたんですね。
実際に目にしたその映像は本当にきれいでした。
光もですが、色の入れ方が実に考えられているんですよ。
際立ってルー・シャオフェン扮するアールイが、スクリーンの中でとても良い差し色になってるんです。
まぁ派手な色や柄の服ばかりなんですが、背景や風景に他の役者と一緒になると、何ともバランスの良い色使いになっているんですよ。
だから至るシーンが一枚の写真のようでした。
また、ところどころ差し込んでくる猫も、とても良いアクセントになってました。
出てくるとホッとするんですよね。
またルー・シャオフェンの芝居も、静かなのにすごい存在感でした。
彼女は初めて目にしたのですが、これが25年ぶりの芝居だというから驚きです。
元娘婿役のフー・モンボーも穏やかな芝居がすごい合っていました。
それと驚いたのが農地で巡り合う世捨て人。髪切ったら「あれ?」ってなったのですが、チェン・ボーリンでびっくりでしたよ。今でも「藍色夏恋」の頃の面影がありますね。
物語に沿った主題歌も良かったです。
ラストのカットまで美しく、本当に心優しい物語でした。
素晴らしかったです。

コメントする (0件)
共感した! 9件)
白波

3.0生活観念と愛情が重なり合う関係は、奇跡的なことなのかもしれません

2024年9月26日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする (0件)
共感した! 10件)
Dr.Hawk

4.0台湾で一番素敵な理髪店DAY OFF

2024年9月26日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

台湾の台中にある昔ながらの理髪店。
常連客で、かって近所にいた歯医者の先生が病の床に伏したことを知った主人公アールイは、店に「本日公休」の札を掲げて愛車に乗込み、最後の散髪のためにその町に向かう。
ハートウォーミングなロードムービーだが、そんな普通の生活の中で起こる何気無い素敵な話を散りばめたとても良い物語。
出張散髪に出かける母に、娘が効率が悪いと意見を言う。
母アールイは色々あった恩を返しに行くと意に介さない。
現代は、効率を求めるあまり置き去りになってしまう大切な事が沢山ある。
恩よりも損得、古いものより新しいもの、効率を重んじるばかりに抜け落ちてしまう大事なもの…。
ゆっくりとした時間の中で、そんな大切な事を気付かせてくれるとても素敵な作品。

コメントする 6件)
共感した! 23件)
JUN