「俳優陣の覚醒した演技。」オアシス よしさんの映画レビュー(感想・評価)
俳優陣の覚醒した演技。
清水尋也、高杉真宙、伊藤万里華、青柳翔。その後すでに様々な役をやっていますが、デビュー当時は大人しくて真面目で善良な役やキャラで、そのイメージがあった俳優さんたちです。それが今作では正反対のダークで汚れた役でした。
が、皆さん見事でした。特に高杉真宙さんはこういう役ができるイメージがなかったですが、ものすごくはまっていて無理なく観られました。そして青柳翔さんの狂気は、また観たいです。
そして一番の豹変は杏花さん。分からなくて(すみません)、あとで調べたらドラマ「さくらの親子丼」で気弱な子の役をやっていた人だと知り、全然違くてビックリです。今作はキャラもアクションもすごくて、お見事です。これから注目したいです。
松浦慎一郎さんや林裕太さんなどほかの俳優さんも自分が直近観たドラマや映画では全く違うキャラの役をやっていて、その違いがすごいなと思いました。
既述されてますが私も「辰巳」に似ているなと思いながら観ていました。
内容としては腑に落ちないところもあって今一つ。
とにかくヤクザ軍が弱すぎ。躊躇なんかしないで一撃一刺しで殺すでしょと思いました。
津田寛治さんがちょっと出てきて、すぐに「首」になってしまうのは笑いました。
撮影の池田直矢さんは名作に名を連ねる名カメラマンですが、先述されていましたが、追いかけて逃げるシーンをワンカメで追うところは私も酔いました。
これも多くの方が既述されていますが、やたらタバコを吸うシーンが多いです。
今作に限らず私が最近観た映画は軒並みタバコを吸うシーンが多いです。
特に是非や賛否ではないですが、ジャンル問わず、一昔前に比べて多いと思います。
世相が変わったのかな。
新宿武蔵野館、段差がなくて混んでいると前の人の頭で観えなくなりますので良くないですが、この日は空いていたのもありますが、ネット情報でおすすめのF列にしました(スクリーン2)。良かったです。