「ん? あれ?」エア・ロック 海底緊急避難所 Scottさんの映画レビュー(感想・評価)
ん? あれ?
サメ映画なの。でもサメがストーリーの根幹に関わらないの。どういうこと?って思うんだけど、サメ映画はなんでもありだからね。次はサメが出ないサメ映画だね。
冒頭はキャラ説明なんだけど「いかにも」って感じなんだよね。敢えて安っぽくやってんだろっていう。
それで飛行機に乗るんだけど、バードストライク。そのまま敢えなく墜落です。
海に沈んでしまうので、乗客ほぼ全滅。生き残ったのはキャラ紹介されてた7人のみ。
それで機内から色んなものを調達しようとすると、なんとサメが!
このサメすごいんだよね。理由なく人間を襲ってくるの。なんか恨みがあるのかな。
それで沈没した飛行機の中だからね、通路せまいんだよ。人間がやっと通れるくらい。
しかしサメは、そこを悠々と泳いで侵入し、次々と人間を襲う!
そんなにおっきなサメは入れないと思うんだよね。
「このまま待っているか、脱出するか」の悩みなんだけど、酸素も少なくなるし、飛行機が海溝に落ちそうになるから「行くしかない」ってなるの。
ここの悩みにサメほぼ関係ないね。「酸素は十分だけどサメが!」じゃないから。
だから、サメとほぼ戦わないんだよね。
ラストに向けていよいよ脱出し、主人公一人が取り残される!
ここでサメと対決だ!と思ったら対決はなくて、静かにやり過ごすだけなの。
それで主人公は浮上してヘリに発見され、さすがに簡単すぎるからここでサメに襲われんだろと思ったらそのまま救出された。
なんかね、全体的にゆるいつくりだからね、ここでサメが海中から飛び出してミサイルのようにヘリに激突して爆破でラストにして欲しかった。それくらいやらないと、おさまらないよこの話。
でも《海底47m》のチームだからね、ここで「と思ったら実は……」で暗い気持ちにさせんのかと思ったら、それもなかった。
映画館出てね「本当は主人公は海底で酸欠になって、その幻視を我々はみせられていたのでは……」と恐くなったよ。
いろいろ詰めは甘いしB級だけどサメ映画だからね。かなり楽しく観られて良かったよ。