「内容でなく出演者に」エア・ロック 海底緊急避難所 Paula Smithyさんの映画レビュー(感想・評価)
内容でなく出演者に
どっかで見たことあんな~ぁと思っていると『ダウントンアビー』でメイド長を演じていたフィリス・ローガンさんじゃあ~りませんか!? ヘアースタイルが変わると女性は変身するってか?それとアイルランド出身の忘れてはいけない『スタートレック:ディープ・スペース・ナイン』でマイルズを演じたコルム・ミーニイさん、お久しぶりね!?
CA: Can I get you anything, sir?
Brandon: Some peace would be nice.
「アメリカ人がこんな優しいジョークを言うはずがない」って思っていると
ロサンゼルスからメキシコのロスカボス行き航空機にバードストライク、そして墜落って、最初はイギリス流の冗談なのか? 巡航高度1万メートルの上空まで鳥ちゃんたちが飛べるなんてと... でそんなこと起きるのかと思っていると確かに発生した事実があったので... あたし、イギリス映画をいつも色眼鏡で見ちゃいますので失礼しました。でもね。
本作『エア・ロック 海底緊急避難所』に御出演のメインキャストの俳優さんたちは、イギリスをはじめコモンウェルスに所属する国やかつては所属していた国の人たちなので何故、セットアップをアメリカにしたのかは... まぁ、どうでもいいけどね⁉
機内の限られた場所のワンシチュエーションで、ほぼスタジオで撮影されているのでかなり早くの段階で「飽きるな」と思っていたけど分かり易い内容に、場面展開も小気味よく進行していくのでそれなりに亜流で狭小の『ポセイドンアドベンチャー』とあまり見劣りのしない視覚効果なんてね⁉ 嘘です。見劣りします。ただし、サメちゃんたちが襲っては来ても
"謳い文句" とは違い、なんか迫力に欠けるし、体から流れる血が海中を真っ赤に染めることもなく、とても控えめな彼らでした。
ただし、何故か知らないけれど10才の少女にオートクチュールでもないのにウエットスーツがピッタリってどういう事?(重箱の隅を突きます)
本作を拝見して、当時17歳のマイケル・ケインがクレジットされていないイギリス映画『Morning Departure (1950)』(アメリカでの公開時『Operation Disaster』)のやるせなさを
ラストの方で、ほぼすっぴんで頑張ってやり遂げたフィリス・ローガンさんの演技を見ることで思い出しました。彼女に拍手です。