「Kshama」仕置人DJ ブレミンさんの映画レビュー(感想・評価)
Kshama
7年前のインド映画が流れに流れて日本に上陸。
作中のハンドスピナーはそういうことか…実家に眠ってるはずのハンドスピナー元気かな…。
表の顔と裏の顔を使い分けるDJという男の身の回りで起きる出来事をド派手に描いていく景気のいい作品で、観ていて気持ちの良いものに仕上がっていました。
150分とインド映画にしては少し短めなのも観やすさに拍車をかけていたかもしれません。
序盤から少年の身ながらナンパする輩を懲らしめたり、レイプ犯を銃で撃ち抜いたりといきなり大変なアクションを起こしますが、いきなりタイトルコールもしてくれたりと最初からサービス精神旺盛です。
テンポよく悪人を懲らしめるんじゃなくて容赦なく殺していくというのが今作のタイトルそのまま仕置人DJの特徴で、弁解の余地とか一切与えずフルボッコにしていくのはもはや清々しいのラインでした。
スローモーション多用はいつもの事ですが、今作は従来のインド映画よりも気持ち多めにスローを盛り込んでいて、その度にドヤ顔がドーンと出てきますし、想像以上にぶっ飛ばしてくれますし、謎の場面でスローになったりと胸熱と爆笑が詰め込まれていました。
結構残忍に悪人を殺していくのですが、PG12設定もあってモザイクがかけられてしまっていたのはちょっと残念でした。
本国がそれならしょうがないんですが、日本版だけの配慮ならそれはいらんなーってなります。
あと悪人として出てくるメンバーの悪さがイマイチ伝わってこなかったのも惜しいところで、もうちょっと集団での悪事とかやってくれればそれ相応の暴れっぷりを楽しめたのになぁとはなりました。
正直人間ドラマの方はいつものインド映画よりもくどさを感じてしまい、もっとあのキメ顔アクションとか観たいのになぁとかなり焦らされましたし、コメディなところも合うところ合わないところがハッキリしていました。
例によって今作でもダンスシーンもりもりですが、本編とは一切関係なく別セットでのダンスが繰り広げられるので笑っちゃいました。
ズボンのポッケを引っ張りながら抜き足差し足しながら後ろに下がっていくのがテクニカルすぎてすげぇってなりました。
終わり方はとってもシンプルなのも斬新で、単体で終わったインド映画久しぶりじゃない?と変な嬉しさがありました。単独で終わる大切ざ大事。
インド映画も掘り出していけばまだまだ眠ってる作品があるんだろうなぁと思いました。
ただどれも尺は長いので上陸はボチボチでお願いします笑
鑑賞日 7/22
鑑賞時間 15:50〜18:25
座席 D-13