劇場公開日 2024年12月6日

「 ドラマの存在は知っていましたが、一度も見たことはなく、かつてTV...」劇場版ドクターX hiroishiさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0 ドラマの存在は知っていましたが、一度も見たことはなく、かつてTV...

2025年1月4日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

楽しい

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知的

 ドラマの存在は知っていましたが、一度も見たことはなく、かつてTVや映画で楽しませていただいた故・西田敏行さんの遺作として拝見させていただいた次第。十数年前に始まったドラマであり、キャラ設定や演出にやや古さを感じさせるものの、全体的にはエンタメ品質の高い映画だと思いました。
 冒頭、ドラマを見てきた方には各出演者に思い入れもあるでしょうが、権威主義的体制や居酒屋で病院の内情を大声で話す医師たちのモラルの欠如など、「医師は聖人たれ」とは思いませんけど、こういう人間に自分の体はいじられたくないなという感情が先立ち、新病院長・神津(染谷 将太)のやることはカタルシス素材とならず、むしろ賛成して観ていました(笑)。
 中盤、大門未知子(米倉 涼子)のルーツ探しで未知子本来の性格と高い手術力?の由緒を明らかにし(ドラマではやっていなかったのですね)、物語はいよいよ終盤の”悪魔のオペ”と公式版に書かれたシーンへ。細かい所はネタバレになるので書きませんが、このオペにはかなりドン引きしてしまい、その後は未知子のやることや泣きの演出にもシラケた感じでいたのですが、最後に「実は…」的な話が用意されていて、「先に少し伏線で回してよ」と思いました。これから観る方にはぜひともこの”悪魔のオペ”はドン引きせずに熱い思いで観続けていただけたらと思います。
 初めてのドクターXではありましたが、なんにせよ、大門未知子はカッコイイキャラで、ドラマが長く愛された理由がわかりました。

hiroishi