「失敗しない天才女性外科医の壮絶なラストオペ」劇場版ドクターX みかずきさんの映画レビュー(感想・評価)
失敗しない天才女性外科医の壮絶なラストオペ
人気テレビシリーズの劇場版最終作。最終作に相応しいスケールと迫力で魅せてくれる。最終作に賭ける作り手の並々ならぬ意気込みと覚悟が感じられる作品である。
東帝大学病院の経営再建のために新院長に凄腕外科医・神津比呂人(染谷将太)が就任する。彼の双子の弟・多可人は医療機器メーカのCEOであり資金バックアップも可能である。比呂人はリストラを断行し医師達に長時間労働を課し、かつての同僚・森本が呼び寄せた主人公・大門未知子(米倉涼子)にも月200件の手術を依頼する。未知子の師匠・神原晶(岸辺一徳)に会った比呂人は顔色を変える。一方、森本は未知子の過去を知るために広島に向かう・・・。
シリーズでお馴染みの面々に新メンバーを加えた豪華な俳優陣で、今回は、迫力ある手術シーンばかりではなく、未知子の過去に迫っていく。彼女が天才外科医になるまでのプロセスに迫っていく。
未知子と比呂人が互いの高度な手術スキルを競い合う手術シーンが出色。天才は天才を知るという諺通り、二人は互いのスキルを認め合い意気投合していく。
難しい手術を即断即決で手際よく捌いていく未知子の姿、目力の強さが映画館の大スクリーンで増幅されている。余人を寄せ付けない程のオーラ。失敗が許されない手術という真剣勝負に全てを注ぎ込んで挑んでいく凄味に圧倒される。
そんな未知子の手術スキルは天賦のものではなく、壮絶な艱難辛苦と努力の末に身に付けたものであることが淡々と綴られていく。まさに“艱難汝を玉にする”の諺通りである。
また、“私、失敗しないので”という強気な名言も、自分を鼓舞し失敗が許される手術はないという戒めに基づいていることが明らかになる。
終盤のクライマックスで、比呂人を救うため未知子はタブーを侵す。禁じ手を使う。何よりも命を最優先する未知子の揺るぎない医師としての生き様が強く胸を打つ。
まだまだ観たいシリーズであるが本作で観納め。
惜別を込めて、長い間ありがとう。
コメントありがとうございます。
「医者にとっては複数の命でも、患者にとって命はひとつしかない」として向き合う理念の普遍性に対して、大門先生のスキル(超絶技量だけでなく、手術中に術式変更ができる天才的アイデアも含む)は大門先生にしか備わっていない特殊性が強いので、どうしてもヒーローものとしてしか伝わらない部分もあると思います。救命できなくても決して失敗ではないというパターンを入れてしまうとこのドラマの〝売り〟が崩れてしまうという自縄自縛を解いて欲しかったです。
共感&コメントありがとうございます。
最後の手術、軽々に賛否言えない気がしますが、切り貼り凄いなーと圧倒される思いでした。
どんな場合でもイカンのでしょうが、隠蔽に御意!一瞬思いました。
みかずきさん
共感&コメントをありがとうございました。
心配おかけして すみません(^^ゞ
この作品はドラマから観ていましたので
劇場版 しかもファイナルだというので
見逃せないと思って(^^)/
私の事で 温かなお言葉をありがとうございます。
本当に こんなスーパードクターがいたら
すぐにオペしてもらいたいなって(^^ゞ
なんせ 趣味 手術 特技 手術だもの
米倉さんの美しさ
白衣の前を開けて颯爽と歩くシーン
カッコいいですね。
ラスト 泣けました
でも、希望持たせた感じでしたね。
今日は 別の作品を鑑賞して参りました。
このあとレビューしてみますね(^^ゞ