「たまに映画館に行く層にはエンタメとして十分楽しい!」劇場版ドクターX 星のナターシャnovaさんの映画レビュー(感想・評価)
たまに映画館に行く層にはエンタメとして十分楽しい!
ご存じ「私、失敗しないので!」でお馴染みの「ドクターX」の劇場版。
海外の要人の訳あり手術を無事に成功した未知子だったが
気がつけば海の只中にゴムボートと共に置き去られていた。
そんな毎度お馴染みの荒唐無稽なファンタジー設定から映画は始まる
しかも今回はあの海老名先生が大病院の院長とな!!
「白い巨塔」宜しく海老名先生が先頭に立って病院内の総回診!
ところがそれは一瞬の出来事。
すぐに病院理事会の決めた新しい院長がやって来て病院改革の大鉈を振い
有ろうことか海老名先生はリストラされることに〜〜。
いつものメンバーといつもの設定でひとしきり笑わせてもらったあと
実は新しい院長の本当の目的が分かる。
本当の目的を探る過程で未知子の過去と神原晶との関わりが明かされる。
そんな中、神原晶が脳の病気で倒れて〜〜
ドラマを観てきたファンだけでなく、
今回初めて「ドクターX」を観る人でも
十分楽しめるエンタメ作品となってます。
ぜひ、映画館で!!
で、月に8回程映画館で映画を観る中途半端な映画好きとしては
ドラマは結構、観ていたから世界観や設定などは十分理解していました。
12年かけて米倉涼子とスタッフが作り上げた
「ドクターX」への愛が伝わって来て本当に楽しい作品でした。
大門未知子の設定こそ、思いっきりファンタジーだけど
その中で扱う手術や病気は本当に論文が出されている症例と手術法を
専任の医学経験者によるチームが世界中の症例から
探し出して来ているそうで(番組プロデューサーがYouTubeで語ってました。)
そこがこのドラマの説得力を増していると思います。
ただ、今回の映画で一箇所それはどうなの?と思うことは
30歳くらいの青年の体に高齢者の心臓を移植する件。
ここ、泣きポイントを作りたいがための無理やり感が〜〜
この手術の前に別の患者のための人工心臓の話をしていたので
私はてっきり人工心臓を取りに行ったと思ったのに〜〜
ここだけは30代の青年に老人の心臓を使わなければならない理由を
例えば人工心臓の最後の調整に時間がかかって間に合わないから
今そこにあるフレッシュな心臓を遣わざるを得ない!
とか、そんな事柄をもうちょっと強調して欲しかった。
でも、この手のドラマ映画でよくある声として
わざわざ映画にしなくともスペシャルドラマで良いのでは?
と言う感想についてですが、例えば好きなアーティストのコンサートとか
贔屓のチームのスポーツ観戦などをほぼ行かない様な層のお客さんが
気楽に多くの人と同じものが好きと言う一体感を味わうには
案外大事なコンテンツなんだな〜と思います。
大きな声で応援する訳では無いけど、お決まりのギャグを皆で笑い
決まり文句でスカッとする!そんな一体感は結構楽しいもんですよ。
「きのう何食べた?」とか「科捜研の女」などを劇場で観て、
中高年のおじさん、おばさんがみんな、ああ、そうそう!と頷く感じ。
私もほぼそっちの世代ですからそれなりに楽しいです。
この手のドラマ映画って、中高年にとってのアニメの劇場版であり
お気に入りアーティストのコンサートであり、ご贔屓チームの試合なんです。
どうぞ、ぜひ劇場で一体感を味わってくださいね。
みかずきです
そうですね。
人気TVシリーズの劇場版って、
ファンが観るので、同じ場面で、笑ったり、泣いたり、頷いたり、
一体感があってgoodですね。
鑑賞後、席の近い人と、面白かったですねとショートトークすることもあり、テレビでは味わえない気分になりますね。
ー以上ー