「「代々木ジョニーが言葉を超えて行動にでた」」代々木ジョニーの憂鬱な放課後 かなさんの映画レビュー(感想・評価)
「代々木ジョニーが言葉を超えて行動にでた」
「違う惑星の変な恋人」と同じ木村聡志脚本・監督作品である。カッコイイジョニーとカワイイ女子達との、長回しでかみ合わない会話が相変わらずおかしみを誘う。木村聡志監督の真骨頂発揮だ。
今作は高校生の代々木ジョニーが主人公であり、学校生活の中でちょっと変てこなジョニーの言動が撮られている。ファーストシーンの女子との会話からすでに本領発揮だ。スカッシュ部の存在も面白い。部員のニックネームが面白く、部活をやっていないのも笑える。神父さんやバタコさんのキャラクターがいい味を出している。そこに新入生のデコが入部しスカッシュ部は本格的活動に入る。ただあくまでもスポ根ものにならないのが木村監督らしい。
ただ今作はジョニーの言動にイラつくことがある。不登校の幼馴染の神楽と好きになった出雲さんへの態度である。ジョニーは神楽の本当の悩みを察せられず、神楽は離れていく。
好きになった出雲さんにも同様だ。仲間が背中を押してくれたのに出雲さんに必要な大切なたった一言の言葉をかけられなかったことだ。何度も振り返る出雲さんなのに。
しかしイラついたのは私の誤解であったようだ。ジョニーは言葉より行動を選んだ。ラストシーンのインターフォンの音はきっと・・・。
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