SOUND of LOVEのレビュー・感想・評価
全6件を表示
音に特化したエッチな作品
清掃の仕事をしている青年・守屋は、ASMR (自律感覚絶頂反応)の動画配信を聴くのを趣味としていた。顔を隠し、声や食べる音や物を触る音などを動画配信する女性・明葉のがお気に入りで、時間が有れば彼女のASMR動画を再生する日々を過ごしていた。そんなある日、明葉がハイヒールを履いて公衆トイレを歩く様子をとらえたライブ配信を見た守屋は、そのトイレが自分が清掃をしている場所であることに気づいた。そして・・・という、話。
主演・守屋役の樫尾篤紀と吉川鮎太監督の舞台挨拶の回を鑑賞した。
観終わって、何を見せられたのかわからず、解説を聴き、少し納得したような作品。
性的な探究心、音に特化したエッチなものを作りたかったとの事。その目的は達成できたのかも、とは思った。
守屋が赤いハイヒールの匂いを嗅ぐシーンが見所とか。言われても???だったが。
主演明葉役の染谷有香は抜群のスタイルで色っぽかった。
守屋役の樫尾篤紀は作品の中では冴えなかったが、実物はカッコよかった。
クチャラー苦手な人や潔癖性の人は鑑賞注意
「レストランいい」
発想は面白いが…
こすり愛
愛着は自己を写す鏡
ミステリアスなASMR配信者・明葉と、あるフェティシズムがきっかけで彼女に出会った守屋の、二人と周囲に存在する愛着と執着を描いた物語。
フェティシズムやマニア心を刺激していた頃のASMRコンテンツやマネタイズが進む前のライブ配信の時代を思わせる世界観の中、一般的なヒーリングサウンドとは少し外れたASMRを始めとする聴覚の刺激を耽美に描いている。
最小限の導入で事が始まり、登場人物が衝突しても有機的にかみ合わない場面と刺激的な背景が続く本編は、短編を連結したような印象を受ける。
守屋や三上の求愛の仕方が独善的で、明葉の孤独が観ていて苦しかった。二人に限らず大抵の登場人物がエゴイスティックな愛し方をしており、物語にカタルシスが少ないところが辛い。フェティシズムに付き纏うマニアック感やダークな雰囲気をネガティブな描写で深めようとしたのかも知れないが、あまりバランスが良いとは感じられず、愛着を否定しているようにさえも見えた。
主演の染谷有香さんのミステリアスな存在感と、樫尾篤紀さんと和田聰宏さんの怪演は良かった。様々な場所に場面が移る一辺倒ではない画面作りや、アングラ感のある場所を生活感あふれる場所と地続きにした作り方も面白かった。
全6件を表示