「幸せの赤い帽子」SUPER HAPPY FOREVER uzさんの映画レビュー(感想・評価)
幸せの赤い帽子
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なんと言うか、連作短編の半分くらいという印象。
多分このあとアン視点と宮田視点のパートがあって、エピローグで佐野の未来が描かれるのだろう。
主に佐野視点の現在パートと凪視点の過去パートに分かれるが、あまり連動性を感じない。
もちろん話は繫がっているのだけど、ただ順番を入れ替えただけというか。
現在に戻った後は視点がアンに移り、佐野は映りもしない。
時系列で言うと、佐野は喪失感に囚われたまま宮田が去ったところで終わっていることになる。
話としては非常に尻切れトンボだった。
風呂場の老人は凪の死を想起させ、宮田の親の話は凪も若年性アルツハイマーかと疑わせる。
そうしたいくつかのパーツの意味は分かるが、物語が中途なので効果のほどを測る術がない。
ホテルの閉館も雰囲気添え程度で本筋には絡まない。
というか、佐野の再生も堕落も描かないこの作品の本筋ってどこだ。
タイトルが宮田の所属するセミナーの名前というところも、どう受け止めるべきか…
それぞれのパート、特に過去パートの雰囲気は山本奈衣瑠の自然な演技もあってとても好き。
ロッカーの赤い帽子を最初に鏡で映す演出も。
とりあえず宮田は付き合いよすぎだし、UMBROは主張し過ぎ。
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