「慈愛に満ちた作品」2度目のはなればなれ ひでちゃぴんさんの映画レビュー(感想・評価)
慈愛に満ちた作品
戦争のトラウマというかやり残したことを
やり遂げる主人公バーニーと
その目的を黙っていてもわかり、帰りを待つ妻のレネ。
黙ってやり残したことをやり遂げるためにいなくなる夫を
妻はちゃんと理解しているのだろうと思うのですが、
その関係性と慈愛の深さに敬服するばかりでした。
やり残したことをやり遂げたからこそ
充足していた人生だったと思えるのでしょうね。
それを見守る妻も然りで。
ww2時と現在、2回にわたり夫を送り出す妻。
だから2度目のはなればなれ。
3回目は一緒に行くという妻。
行き先は、、、
バーニーを始めとする退役軍人の佇まいが
キリッとしていて好きです(特にバーニー)。
さらにはフランスで出会ったドイツ人の退役軍人との
やりとりにはグッときました。
自分自身、老後と言いましょうか、終い方を考えさせられ
ました。私事ですが今夏に亡くした母のことを思うにつれ
自分の死生観にも思いを馳せてしまう作品でした。
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