「経験した人たちが抱えてきたもの、感じてきたこと、向き合ってきたこと...」2度目のはなればなれ yukarinさんの映画レビュー(感想・評価)
経験した人たちが抱えてきたもの、感じてきたこと、向き合ってきたこと...
経験した人たちが抱えてきたもの、感じてきたこと、向き合ってきたこと
それは年齢による変化があるのだろうと思わされてきた
戦争を語ることのなかった人たちが、歳を重ねて語り出したり
実話を基にしたこの作品も、バーニーやアーサー、レネの年齢になって、あの時からこれだけの時間を経て、自身の先を感じ始めて、行動に移せた、向き合えた、語れたことのように感じた
彼らが抱えてきたものは、とてつもなく重く、辛く、苦しい記憶
けれど、彼らだけが特別ではなかった
みながそうだった
歴史に残るストーリーでなくとも、みなにあった
バーニーたちの過去と向き合うようなこの旅も、帰りを待つレネの記憶も、そんな無数の中のひとつ
それでも、これほどに重く、胸を締め付ける
涙を抑えることなど出来なかった
バーニーも口にする、事実、truth
たくさんの事実
分かっていたはずのそれに気づかせてくれた
シリアスだけでなく、お茶目で、ユーモアも混ぜながら
忘れがたい作品
いろんな想いを残してくれた
最後の時間が、少しでも穏やかに過ぎたことを願わずにはいられない
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