「これが事実」2度目のはなればなれ MARさんの映画レビュー(感想・評価)
これが事実
戦後70年、フランスでのDデイに参加するために、ノルマンディー上陸作戦を生き残った90歳の男がフランスへ旅立つ物語。
戦争での後悔やフラッシュバックを垣間見せながら、旅路の途中で出逢う人々との交流を通しバーニーの心にも変化が訪れ…。
戦争を題材にした作品をいくつ観ても思うのですが、やはり戦禍が残す傷跡は消えることはありませんね。それを70年も抱え続け…。
そんな中でも支え続けてくれたレネの存在は心強い。人生は一度きり。この旅を成し遂げたからこそ、この想いも生きているうちに…と、やっと思えたのかな。
終盤は泣けました。カフェで出逢った嘗ての敵。今は同じ苦しみを抱える同士ということか。
そしてバーニーもアーサーも、70年も苦しみを抱え続けながらも、どこかでその言葉をかけて欲しかったのかなと。最後のレネの言葉からのエンディングテロップ…これは泣きますって。
それでいて、ちゃっかり復讐を…(笑)
湿っぽくなりすぎないのも本作の魅力ですね。
とにかく、ワタクシのような平和ボケ人には当然、完全にその気持ちを理解することはできないのでしょうが、やはり平和であってほしいし、その中で生涯を寄り添える大切な人を見つけたい、そんなふうに思えた作品だった。
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