「寝落ち必至の映像作品。観客を眠らせるための映画なのかも。」徒花 ADABANA 寝落ち中尉さんの映画レビュー(感想・評価)
寝落ち必至の映像作品。観客を眠らせるための映画なのかも。
全編にわたってほとんどが静寂な映画でした。
とてもポップコーンなどをバリボリ食べられるような音の映画ではありませんので注意。
そして、話の展開も緩やかの極み故、映画館で寝落ちするなというのが非常に困難な映画です。
途中で何度か意識が落ちてしまっていたので、ちゃんと観れたとは言い難いのですが
設定やテーマとしては嫌いな感じではないのですが、メリハリがなく、意図しての演出なのでしょうけどもあまりにも静か過ぎて間延び感がアリアリで、「これだから邦画は・・・」と言われるような雰囲気ですね。いや、私はそれほどそういうのは嫌いではないのですが、邦画に偏見を抱いている周りの知人らがそうやって毛嫌いするタイプの映画ではあるだろうな、と思われました。
時系列をところどころ切り替えている事に終盤まで気づけませんでしたね。判別が難しいですしこの映画を観終わってもう一度観たいとも思えないです。さすがにキツイっすよコレは苦行レベル。設定やテーマは気にかかりはするんですけどね(しつこい)。
徐々に多少の設定明かしなどあるのかな?と思いきや、そういうものもほとんどなく終わって「あれ・・・?」という印象でした。
メインの男の人のほうはわからなくもない心情変化でしたけど、終盤の臨床心理士さんのほうのはサッパリ読み取れませんでした。アレで汲み取れる方はすごいっすね。どういうことだったんだろう・・・。
サブパーツとしてのクローンが具体的にどのような設定で生成・育成されているのかわかりませんけども、裕福ならば数人は居てもおかしくないな?と私は思うのですがどうでしょうか。中国国内とかで普通に似たような事は既に行われていそうな気がしないでもないですが、私の偏見でしょうか。
作中で、脳だけでなく身体側にも記憶があるってのはそれは事実だと思いますよ。神経細胞があればそこに記憶があるはずです。だから、心臓移植すれば心臓に刻まれた記憶が移植された側に伝わるのだと思います。視神経とかもね。そういうことって普通に考えたら自明の事だと思うのですがどうなんですかね。
頭でっかちな現代人は脳にすべての記憶があるかのように思い違いされている方が多いようですけども、すべての身体あってこその己ですので、皆様、身体を労ってあげてくださいね。ご自愛ください。