「デカは孤独だ」犯罪都市 PUNISHMENT Uさんさんの映画レビュー(感想・評価)
デカは孤独だ
◉吠えろマブリー!
終盤の機内で兄貴が呟いた「孤独だ」の一言が、不思議に我が脳裏に残りました。皆、孤独を味わった後、普通は正義と悪の真ん中あたりにいくのだろうけれど、真っ当な人の道に赴く者や、人から外れた道に走る者も出てくる。兄貴は刑事を選んで、傭兵たちは殺人者を選んだのかも知れない。
許せぬ犯罪者である傭兵たちだが、彼らに向けた、マブリーの手向けの言葉のように聞こえたのです。さぁ、殴るぜ
◉拳とナイフと、また拳
ナイフではなく、切れ味鋭い拳を振るって、悪人たちを遠慮なく潰す兄貴(マ・ドンソク)。兄貴のパンチは人の悪も、人の孤独も貫いて強烈な打音を発する。あの盛り気味の殴打音の爽快感。
一方、シチュエーション次第なんだろうけれど、銃は使わずナイフを閃かす傭兵たち。それはきっと渇きを癒すには、ナイフで敵の胸底や喉笛を掻き切るしかないから。端正な顔を全く崩さないチャンギ(キム・ムヨル)の冷たい迫力。
◉恐怖の出前大作戦
ドンソクと部下や詐欺師たちが、はっきり笑いを取りに来た後で、ザクザク人が死ぬ。このアンバランスさも、このシリーズの面白さの一つだと思います。
バターナイフの先を割って鋭利にするとか、胸に刺さったナイフに頭突きして止めを刺しに来るとか、どぎついアクションが本当に上手い。
それと出前大作戦もコミカルだったが、警察が絡んだストーリーとしては怖かったです。
イイねコメントありがとうございました。😊 貴殿のレビューの見方が正論ですね。
ただ 傭兵たちの着地点が よくわからなくて かえって怖かったです 破滅主義。
ありがとうございました😊
コメント有難うございます。
マ・ドンソクさんは、私は勝手に良い人であり、努力家だと思っているので、マンネリになりがちなシリーズを長続きさせる工夫を何時もしていると思っています。では。