「ハロウィンの夜にお帰りなさい、バートン監督」ビートルジュース ビートルジュース シネマディクトさんの映画レビュー(感想・評価)
ハロウィンの夜にお帰りなさい、バートン監督
なんか久しぶりに、ティム・バートンが原点回帰、本領発揮でやりたい放題の作品が観られて嬉しかったです。ゴシックホラー丸出しのおどろおどろしいオープニングに、常連のダニー・エルフマンがこれでもかと不気味なスコアを当ててきて、ビートルジュースの元妻のグロテスクで笑える復活劇と、待ってましたの出だしです。ところが、前作からの登場人物のその後やニューキャラの紹介が続く前半は、独特のノリだけどテンポがイマイチ。それでもビートルジュース復活の後半から、ぶっ飛びの霊界ジェットコースター巡りが最高です。霊界移民局や霊界警察、あの世行き列車がまんま黒人ダンサーが踊り狂うソウルトレインと言う設定も愉快だし、キモ可愛いサブキャラもバートン監督の偏愛ぶりが炸裂しててバートンワールドを堪能できました。音楽もなぜかドナ・サマー、ラストに名作ホラー『キャリー』のテーマ曲が流れたんで、これはもうひと波来ると思ったら、そう来たか!の展開で笑えます。このノリは、人によって好き嫌いが分かれるかも。役者では、マイケル・キートンが、ホントに楽しそうに演じています。嬉しいのが、久々のメジャー作復帰のウィノナ・ライダー。変わらない繊細な美しさ、コメディエンヌとしての才能が素晴らしく、今後も活躍してほしいです。
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