「ティム流 シニカルダークファンタジー“特撮” セリフ多いので吹替オススメ。」ビートルジュース ビートルジュース 菊千代さんの映画レビュー(感想・評価)
ティム流 シニカルダークファンタジー“特撮” セリフ多いので吹替オススメ。
ティムバートン作品は一筋縄で行く様で、いやいや中々素直には進まないってのが当たり前。
そんな独特の世界観が良い方向にわかりやすく表現できたのは「チャーリーとチョコレート工場」や「シザーハンズ」、実験的な作品としては「ナイトメアビフォアクリスマス」というところだろうか。
そして、比較的リアルワールドに近づいた作品は「猿の惑星」「スリーピーホロウ」、ファンタジー性が強い作品として「ビッグフィッシュ」や「アリスインワンダーランド」があったが、正直チャリチョコを超える出来では無かったと思う
そして、ティムワールドでもぶっちぎりにぶっ飛んだ作品としてカルト的人気を誇るのが「マーズアタック」
実はマーズアタックには日本の大スター“ゴジラ”が出演している、そうティムバートン監督“特撮”が大好きで、ゴジラには相当影響を受けているそうだ(当然マーズアタックに出演のゴジラ様も東宝のお墨付き)、なので本作でもCG・VFXは極力使わず実写“特撮”シーンにはかなりこだわって撮影されている。
因みに「マーズアタック」は本国アメリカではティムバートン作品の中で一番評価が低いのだが、やりたい放題なんでもありのB級感は相当振り切っていて面白い。
なんかティムバートン監督が撮りたい映画ってこういうのなんだろうな。
今回のビートルジュースもマーズアタックの匂いがプンプン、結構なダークファンタジーをサラッと流していて、本当は怖いグリム童話感満載で結構クセになる作品。
「マーズアタック」が好きな方なら結構面白いかと思うが、セリフが多いので字幕追っていると世界観に入りきれなかったのは残念。
字幕版より吹替版の方が世界に入り込みやすくて良いかと思う。