「手作り感満載のVFXが嬉しい反面、物足りなさも残る」ビートルジュース ビートルジュース tomatoさんの映画レビュー(感想・評価)
手作り感満載のVFXが嬉しい反面、物足りなさも残る
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頭の小さなビートルジュースのアシスタントといい、サンドワームといい、スマホに吸い込まれる人間の顔といい、CGを極力使わずに、アニマトロニクスやストップモーション・アニメや特殊メイクを駆使したVFXが、手作り感満載で嬉しくなる。
これは、あえて狙ってやっていることなのだろうが、どこか35年前の古臭さを残す作品の雰囲気にもマッチしていて、大成功だと思う。
序盤は、特に前作の説明をする訳でもないのに、モタモタと話が進まないのだが、娘が霊界に連れ去られてからは、一気に物語が転がり始めて楽しめる。
ただ、逆に、ビートルジュースの活躍で青年の悪霊をあっさりと地獄に突き落としたり、再会した父親(いまだにビラニアが食い付いている!)のお陰で簡単に地上に戻れたりと、いともたやすく問題が解決してしまうところには物足りなさが残る。
クライマックスの結婚式にしても、リディアとプロデューサーとビートルジュースだけでなく、ビートルジュースの元妻や霊界の警察隊が入り乱れてのドタバタ劇を楽しめるのだが、落ち着くところにすんなりと落ち着いてしまうので、もう一悶着あってもよかったのではないかと思う。
観終わった後は、何の後腐れもないスッキリとした爽快感が味わえた反面、どこか噛み応えのない味気なさも残った。
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