「リアルに生きろ!」ビートルジュース ビートルジュース サプライズさんの映画レビュー(感想・評価)
リアルに生きろ!
ワーナーブラザーズさんのご招待で、試写会にてひと足早く鑑賞。
ビートルジュースがどんな話なのか、前作未鑑賞だったので全然知らなかったけど、ココ最近にしては珍しくガッツリハロウィン映画なので、結構楽しみにしていた本作。そしたらもう、開始早々ワクワクが止まらない!想像以上にティム・バートン節が効いていて、ポスター、予告で見たまんまのハチャメチャでドタバタな、ゲラゲラ笑えるちょいグロホラーコメディだった。
あまりにもハロウィンにピッタリ。毎年恒例で見ることになりそうだし、数年後劇場で見れたことを誇りに思えそうな、そんな映画。いい意味で新作感が無かった😁
ハロウィン、とは言いながらも、そこは巨匠・ティム・バートン。在り来りなことは一切しない。布を被ったオバケ👻や如何にもなパンプキン🎃、見た目から怪しすぎるドラキュラ🧛♂️なんかは全く登場せず、唯一無二の個性強すぎるキャラクター達が、予想もつかない行動と言動で観客を存分に楽しませてくれる。
タイトルでビートルジュースと言いながらも、主人公はあくまで人間。ビートルジュースの再来によって起こるドタバタ劇でありながら、人間パート主軸で物語が進んでいき、亡霊たちに負けない癖の強さのおかげで、何度でも見たい、脅威の見応えだった。
「チャーリーとチョコレート工場」×「ナイトメア・ビフォア・クリスマス」のような独特な世界観に酔いしれながらも、この映画にしか出来ない人間ドラマに身も心も奪われてしまう。ファンタジックな作品にも関わらず、込められたメッセージや細かい描写は非常に現実的で、思わず共感し感情移入してしまう。娘に目を向けず、見えないはずの亡霊たちばかりに構う母親。それぞれの葛藤と苦悩が、コメディを通して刺さるものがあった。
死後の世界へ大冒険!的な、アドベンチャー要素もふんだんにあり、この作風だから許される結構グロテスクな描写なんかもあって、一コマも飽きさせない、完璧に作り込まれた映像と脚本に脱帽。こういうのが見たかった!を見事に叶えてくれた。音楽もチョーカッコよくてイカしてる!
今回は普段は絶対見らない吹き替えでの鑑賞だったけど、案外あり。山ちゃんの声がマイケル・キートンの動きにピッタリハマっていた。だけど、やっぱり字幕で見たいかな〜。劇場公開されたら、前作を見て、字幕で再挑戦しようかな。この秋は、ビートルジュースビートルジュース!是非とも劇場で😍