悪い夏のレビュー・感想・評価
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狂ってた。自分がこんなになったら地獄
なんか良い作品見たかも。ってじわじわくる。
こんな良く感じると思ってなかったからびっくりした
じとーっと息苦しいような空気から最後はカラッと空気が澄んでた
闇堕ちの北村匠海は想像以上に闇堕ちしてて最高
闇堕ち前の北村匠海は本当に顔が良い
河合優美の気怠くて色っぽい感じとか、でも幼い表情とか可愛い声もすごく良い
伊藤万理華が笑えるぐらい狂ってて一番気持ち悪かった
窪田正孝のクズ役はいつも通り最高なんだけどヘラヘラ笑いながらの悪党を演じるのが好き
クラウドの窪田正孝が微妙だったから尚更よかった
木南晴夏も疲れ切ってて別人みたい
最後の嵐でみんな一気にネジがぶっ飛んで全部スカッとした。
木南晴夏さん親子は助かってよかった笑っててよかったって思ったし、
竹原ピストルさんは逃亡中、最高!って思ったし
窪田正孝は無事逮捕されたし
北村匠海と河合優実と美空ちゃんは一緒にいるっぽいし
全部わたしのこうなったらいいな。が見れた映画だった。
強いて言うなら真夏に見たかった。
これはやばい
まず没入感がやばい。
何がとはわからないがわからないのがやばい。
河合優実と作品雰囲気の時点である程度分かっていたが何か想像を超えている。
ラスト集合のとことかもカオス過ぎてやばい。
ただ、最後はパッピー?エンドぽくて少し安心。
息を呑む事を忘れる作品だった
かりそめでも、ひとすじの光が見えるラストが好き‼️
美空ちゃんに、たとえほんの少しでも、幸せな時間を‼️
いい役者が普通にいつもの実力で芝居をすれば、大満足の映画になる。
河合優実が“またしても“極上でした。
「あんのこと」とも、「ナミビアの砂漠」とも似通ったような
「自分の居場所を見つけられない女」の役。
だけどメチャクチャ良い。
この子のためなら、
この女となら闇堕ちしてもイイ・・・
そう思ってしまうよな、
真面目な男なら。
バカだし、だらしないし、頑張らないし、浮遊してるだけ・・・
そんな女だけど、
「生まれてから一度もケーキで誕生日を、
「祝ってもらったことのない生い立ち」
めっちゃ不幸じゃん‼️
今、22歳で、5歳くらいの子供(美空ちゃん)がいるから、
16歳くらいで妊娠して、色々あったのだろうなあ、
そんな想像がつく。
この映画のテーマは《生活保護の受給者・・・不正受給を含む》と、
その申請とその後の立ち直りを支援する、市のケースワーカーの北村拓海が、
受給者の河井優美や竹原ピストル、
そして彼らと密接に関わる市役所の同僚の毎熊克哉と伊藤万理華や、
暗躍するヤクザ者の窪田正孝、
彼(金本)が関わるとなんとも暴力的で複雑になってしまう、
そんな人生悲話だ。
生活保護の申請をする人は、ほぼ全員が生活に困窮して
切羽詰まっている。
社会の底辺であり、申請する側も申請を許可する側も、
普段は見せないドロドロの内面を晒すのではないか?
最近のネットニュースでは、
“怒号飛び交うナマポ受給現場“ などとある。
プライドを捨てて、知能犯で行くんだろうな?って気がする。
ケースワーカーは一向に生活保護から抜け出せない受給者に疲弊するし、
受給者は受給者で、生かさず殺さずのぬるま湯に無限地獄のように
抜け出せなくなる。
愛美(河合優実)から、セックスと金を搾取している毎熊克哉
(こいつは酷い)
本気で惚れてしまう佐々木(北村拓海)の違い。
確かに愛美と生きることは
【闇堕ち・・・人生の正規のルールから外れること】だ。
愛美となら、レールから外れてもいい・・・
そう思わせられる魔力が確かに河合優実にはある。
それにしても生活保護受給者からも、搾取する、
高野(毎熊)や金本(窪田)。
上には上がいる?のか、
下には下がいるのか?
よく分からないが、
竹原ピストルが珍しく善人から小悪人もどきを演じている。
ラストの嵐からの展開は、
怒涛の身体と体のぶつかり合い、
カオスで盛り上がった。
そして
「ドアを開けたら、かりそめでも幸せの温もり」
「温かい生活がそこにあるといいなあ」と、
わたしは心から願った。
ラストは嵐の展開
原作本を持っているが未読。これから読もう。河合優実さんが出演と聞き鑑賞。「あんのこと」を思い出す役柄だが、まだ本作の方が小綺麗で、佐々木が罠にハマる気持ちが分かる。娘も可愛いし。むしろ我慢した方で、普通の男はクレヨン届けた日にヤッてるよ。
ラストの怒涛の展開はドリフのコントかと思うほどで、前半のシリアスさが吹き飛ぶ。万引き主婦の話が必要か?と思ったが、エンドロールで城定監督の名を見付けて納得。変な人、病んでる人って、実は何処にでもいるのだろうか。一番マトモと思っていた宮田が一番狂っていた。
佐々木よ、お前は何処に帰るのか。懲りない男なのか、バカなのか?幸せなラストと見るのか、不幸は続くよ何処までも。たぶん。
夏のじめっとした暑さを吹き飛ばす台風は、佐々木にとっては神風だったのだろうか
2025.3.21 イオンシネマ久御山
2025年の日本映画(115分、PG12)
原作は染井為人の小説『悪い夏(KADOKAWA)』
生活保護の不正受給問題で悪い奴らに取り込まれる公務員を描いたクライムスリラー
監督は城定秀夫
脚本は向井康介
物語の舞台は、架空の町・船岡市
そこでケースワーカーとして働いている佐々木守(北村匠海)は、不正受給の防波堤となるべく、個別訪問に従事していた
ある日のこと、同僚の宮田有子(伊藤万理華)から、同僚の高野(毎熊克哉)が受給者を強要しているのではないかと相談を受けた
宮田は「高野以外には思いつかない」と言い切り、そこで佐々木は彼の担当者リストから「林野愛美(河合優実)」の住所を調べた
一方その頃、愛美は友人の莉華(箭内夢菜)にそのことを相談していて、莉華の彼氏の金本(窪田正孝)はビジネスチャンスが転がり込んだと意気込んでいた
愛美との逢瀬を録画して強請ることになったが、その矢先に愛美から莉華に電話が入った
金本は身内にバレていたら意味がないとし、そのビジネスは一旦暗礁に乗り上げることになった
物語は、佐々木が愛美の娘・美空(佐藤恋和)にクレヨンをあげる約束をするところから動き出す
妙な接点ができた佐々木と愛美はプライベートでも会うようになっていく
そして、とうとう体を許す関係になってしまい、金本たちに取り込まれてしまうのである
映画は、佐々木がホームレスの生活保護の窓口になり、その金を金本がピンハネするという貧困ビジネスに巻き込まれる様子を描いていく
ホームレスは知識がなくて生活保護へと辿り着かないのだが、金本がそれを斡旋することで手数料を取るという構造を作り上げる
それによって、佐々木は次々と送り込まれるホームレスに保護を受給されることになるのだが、彼の中では生活保護の悪用よりも許せないことがあった
それが恋愛関係から体の関係になった愛美があっさりと裏切ったことで、それをずっと根に持っていたのである
物語は、この佐々木たちの一連の顛末と並行して、ある母子の日常が描かれていく
シングルマザーの古川佳澄(木南晴夏)は、息子・勇太(斉藤拓弥)と共に仕事を探しながら困窮した生活を送っていたが、とうとう万引きに手を染めてしまっていた
それが見つかったことで生活保護を頼ることになったのだが、その担当となったのが佐々木だったのである
彼はすでに精神的に壊れていて、保護を申請する佳澄に対して、かなり厳しい対応をして跳ね除ける
そんな彼女は煉炭自殺をしたと聞かされ、佐々木は事情聴取を受けることになってしまう
佐々木の中で何かが壊れ、金本たちを始末しようと無茶を行うのだが、そこで数人が入り乱れた大乱戦へと発展してしまったのである
原作では、佐々木は薬漬けになっているのだが、映画ではそこはオブラートに包んでいる
それゆえに佐々木の闇落ちが急展開になっていたので、ちゃんとドラッグまみれになっている描写を入れた方が良いように思えた
いずれにせよ、最後の全員集合のドタバタに至るまでを楽しむ映画で、えらいことになっとるなあと対岸の火事の如く眺める映画のように思う
生活保護の問題はたくさんあると思うが、ほぼ永続的というところが問題だし、普通にフルタイムで働いた方が安いという現状も改善しなければならないと思う
働いた方が負けと思える世の中では何も変わらないので、結局はそれをコントロールできる側が意識を変えるしかないのだろう
映画は、そう言った諸問題を考えるというよりは、あっち側には行きたくないよねと思わせる映画なので、それはそれで良いのかな、と感じた
鬱展開なのでお気をつけください
原作未読。
悪い夏というのは「運の」悪い夏というストーリーです(運が悪い程度で済まされるレベルではないですが)
映画は終始鬱展開で、本当に最後まで好転しません。そういう展開が苦手な人(自分)は、観ない方がいいかもしれません。なぜ観にいったんだろう。
キャストが絶妙でした。よく見ればかっこいいのに闇落ちした北村拓海、やさぐれてるけどかわいい河合優実、毎熊克哉と木南晴夏の使い方も満点ですが、悪い窪田正孝の狂気は必見です。その他の方たちも、本当に絶妙なキャスティングだと思います。
最後に、宮田(伊藤万理華)は不倫してたんだなというのは途中で気がつきました。
どう考えても評価☆3程度の話なのに、☆4をつけたくなる、変な魅力のある映画です。
生活保護についての問題提起もあるが、ほぼエンタメで面白い。出演者にひかれ観賞、特に窪田正孝さんの役。毎熊克哉さんが体を張った場面が有って、つい笑ってしまった。
出演者に引かれて観賞。特に窪田正孝さんが犯罪計画の首謀者・金本という裏社会の悪いヤツってのが面白そうだと思った。初めのうちは窪田正孝にしか見えなかったが、そのうちにコイツは本当に悪いヤツだとしか思えなくなってきた 。
裏社会に身を置いてるから、終盤,素人が包丁振りかざしていても,やられるワケがないと思って安心して見てられる (^^)。
しかし、諸悪の根元は、高野(毎熊克哉さん)の女癖の悪さだ。
自分が担当する生活保護受給者の愛美(河合優実さん)に手は出した事が全ての始まりだ。
高野(毎熊克哉)の調査に同僚の佐々木(北村匠海さん)を誘った宮田(伊藤万理華さん)が、どうして高野本人や上司に直接言わずに裏でコッソリやってるのか不思議に思っていたのだが、終盤になって、実は宮田が高野と不倫関係である事が分かって、ああナルホドな、そーいう事だったのかと納得した。 ← 一文が長げ~ (^^)。
宮田は、裏でコッソリ調査して、ただ高野のワルサを止めさせるだけのつもりだったのに、思わくが外れて佐々木が高野を辞めさせてしまったのは誤算だったろう。
まさか佐々木が愛美に惚れてしまうとはのう。
女癖の悪い高野の自業自得とはいえ、公務員という安定した仕事を辞めさせるなんて、佐々木もちょっとやりすぎでヒドイと思った。
まあ結局、佐々木も自分の担当ではないが、愛美に手を出して破滅へと向かう。
最初は愛美親子への同情、思いやりだったのに、ミイラ取りがミイラ? (^^)。
佐々木の最初の失敗は、クレヨンを持って行ったときに部屋に入ったことだと思う。ドアの外ノブに袋をぶら下げて黙って立ち去ればよい。
佐々木が愛美に一目惚れしたかどうかは分からないが、下心或いは恋心があったことは間違いない。マッタク。
あとクレヨンは箱入りのセットの他に、バラで桃色を5、6本加えたほうがよいでしょう。ウンウン。
終盤、アパートに一同が会す場面が1番盛り上がって面白かった。
毎熊克哉や伊藤万理華まで入ってきてグチャグチャでおかしかった。
誰も致命傷は負わなかったようでヤレヤレである ┐(´~`;)┌
万引きを繰り返してた母親(木南晴夏さん)と子供も助かったに違いない。
さて、シングルマザー愛美(河合優実)は、佐々木(北村匠海)に惚れてたのだろうか、それとも佐々木を罠にかけただけなのだろうか。微妙である。
ほいで、最後に北村匠が、「ただいま~」と言ってドアを開けた先にいたのは誰なのだろうか? 愛美と娘だったら良いね (^^)。
全員クズとワル?
正確には本当にワルなのは職場の同僚高野と裏社会の住人金本ぐらいで不正受給者の山田はクズではあるがあういうのが日本国内に何万人もいるんだろうなという感じ。
生活保護の不正受給をもっとちゃんと取り締まってくれよ!特に外国人をよ!
話がそれたので感想に戻ります(失礼!)。
結果的に他の人物もワルに巻き込まれクズのような行動をしてしまうというお話。
結論から言うと面白かったです。
窪田のワルっぷりも良かったし北村、河合も難しい役柄を見事にこなしてたと思う。
善良でカッコイイ人が出てこなかったのでスカッとはしないけど何となくハッピーエンドで終わったので救われたかな。
最後佐々木が清掃員として働いていてアパートに戻った時に「ただいま~」と言っていたのはあの二人と暮らしてるという解釈でいいんですよね?
そして一番怖い人は高野の不正を暴き離婚させ自分のものにしようと企んでいた伊藤万理華演じる同僚の宮田だという…。
良く出来た話です。怖い怖い。
窪田正孝さん!!こんな美人局(つつもたせ)は嫌だ!
河合優実さんの表現力はモンスター級。
古くは「羅生門」、最近では「怪物」。
登場人物ごとの視点でみると、同じ事件や事象がまったく違う出来事に見えてしまうタイプの映画がある。
この映画は構成としてそのような作りにはなっていないが、北村匠海と河合優実のそれぞれの置かれた立場でみていると、世界がまったく違って見える。というか、鑑賞しているあいだ、自分では意識していないのに知らないうちに〝じぶんごと〟としてシンパシーを感じたり、胸が苦しくて吐きそうになる。それくらい、主演二人の役柄がシーンごとに憑依しまくりでした。
北村匠海演ずる公務員は元来の優しさから、弱者に寄り添い過ぎてしまう。
河合優実演じる生活保護受給者は、その公務員の優しさ(クレヨンや誕生日のケーキなど)に触れることで、自分がこの世に存在していてもいいのかもしれない、と初めて自覚することができ、気が付くと、自分の行動は自分の意志で決めていいのかも、と前に進むこともできた。
それなのに…
人の弱みに付け込む圧倒的な暴力は、弱みを抱える人間の〝良心の呵責〟など簡単に踏みにじることができる。良心を潰すことで人としての尊厳を奪えば、その人間は本当に空っぽになる。
ただ生きている状態から、人生ってそれほど悪くないのかもと思い始め、やっと人間らしい情緒を取り戻しつつあるときに、逆らうことのできない悪意に叩き潰され、監視され、思考能力を奪われ…という一連の心理描写を完璧に演じきった河合優実さん。
実質的な主役はあなただと思います。
それから、窪田正孝さん。あなたの細マッチョ(なんと素敵な上腕二頭筋!!)は本当のボクサーのようで、あの格闘の強さにかなりのリアリティがありました。
この映画では、北村匠海さん、河合優実さんとも嵐の夜の出来事でなんとか立ち直り、希望と尊厳を取り戻せたように描かれていたのが救いとなり、最悪の後味を引きずることなく、映画館を去ることができました。
悪かない作品。というか良かった。
市役所の生活福祉課に勤める真面目な公務員がある同僚の起こした事件に知らぬ間に巻き込まれて破滅に転落していく姿を描いた話。という映画ではあり、予告やポスターはまさにそんな感じを描いていて、まあ胸糞系なんだろう…と思いつつも、大好き城定秀夫監督の作品なので観に行った。
こないだ公開された「嗤う蟲」もそうだったけど、内容的にはいたたまれない、辛い、胸糞悪い展開もあるんだけど、そこだけをフューチャーしてエンタメにしちゃおうという内容にはならないのが有難かった。城定作品なので…。
多分そういうのを売りにしている映画を撮ろうとしてないんだなといつも思う。だから好き。
生活困窮者、そこにつけ込む役所の人間、不正自給者、生活保護ビジネスで悪い金稼ぎをする裏社会の人間など…様々な人間を生活保護や生活困窮というテーマが真ん中にあり展開していくんだけど、だからさらで楽しめるような内容では決して無いし、なんかほんとどう言えばいいのか難しいのですが、予告・ポスターにある、全員クズ・ワルという訳では無かったです。
主人公・佐々木(北村匠海)と、主人公の出会うシングルマザーの愛美との間にはちゃんと純愛(か情)があったし、娘との3人の間で心を通わせてく時間は本当の時間だった。(自分に向けられたバースデーケーキを見た愛美、河合優実の表情はずっと忘れられない)
その後周囲のクズ人間達により最悪な方向へ進まされる3人だったけど、多分心通わせた時間があったおかげで、というかなければこうならなかったという展開もいくつかあり、それが完全じゃ無いけど救いに繋がる。
壮絶なラストシーンは、最終回かってぐらいの当事者全員大集結で、とにかく観客が帰るまでに一旦、一旦全て集結させるべと言わんばかりの怒濤感があって、全然笑うシーンでも無いのに一人一人の気持ちが大爆発してて「あーあーあー」と思いながらも、笑った。(ほんとにほんとに、笑うシーンでは無い)
この胸糞状態から(観客側的に)解放される安堵と、全登場人物、色んな思い抱えて興奮状態に陥って行動が元気過ぎるぜ…が入り混じって、笑った…。伊藤万理華演じる同僚の宮田は…、だと思った…と思った笑。毎熊さん自体は確かにかっこいいから笑。
(佐々木が、ある親子の事件がきっかけで、もう一緒に死のうと愛美に言い、それをすんなりいいよと愛美が受け入れたシーンは、諦めだけじゃなく元々そこにあった情のようなものも後押しした展開だと思って…少し胸熱だった。私だけかな…)
あと、パンフレットにあったけど、原作では、ある人が死んでしまう展開や薬物に溺れてしまう展開があったらしく、城定監督はそこを映画で切った。私は原作未読なので、作品性的にどうなのかは分からないけど、それが本当に救いだった…人が死んだり薬中になる展開が映画的に嫌いなんじゃなく、今回は作品の中の人に結構情が湧いてしまったから、、良かったぁ〜と思った。(あくまで個人の意見です…。) 人によっては、何故ここは原作に準じないんだとか監督の思想入れてしまったのとか言う人もいるけど、私は映画自体、人間が作ってるものなので、監督の心情が作品に入ってしまうことは悪い事じゃないと思う派です。
ポスターや予告の闇堕ち感が怖くて行けない人でも、とりあえず一度気になるなら観てみて欲しい。その人の環境や状況によっては観てて苦しいだろうからそこは考慮しつつですが…。
この内容を観て映画として楽しんでしまう私は平和な人生を過ごしてる、色んな意味で幸せな人間なんだと思う。
小説を先に読めば良かった‼️
超簡単に言えば、生活保護の申請を受け付ける生活福祉課の職員と、受給者、そして不正受給をさせて儲けようとするチンピラなどなどの、小説が原作の作品。
いつものように、時間がピッタリだったのでロクにレビューも見ずに鑑賞。前半は夏のジメジメさと貧困の問題を扱った暗い話だと思っていたが、後半一気にブラックコメディのノリに。笑っちゃいけない話なんだろうが笑ってしまったw。これでもかってぐらいの目の下のクマ、連続ピンポーン…
鑑賞済みの方はわかるはず。
まぁ、ドキドキ楽しめました。
でも、映画観る前に小説読んでおきたかったな。今からは読む気になれません。
P.S. 生活保護は一時の救済として大事だと思う。
だから… やはり外国の方にバンバン受給させるのではなく、やはり日本人ファーストで、必要な方には受給させてあげたいです。
【今作は”生活保護は貰うべき人が貰いましょう。でないと、色々と大変な事に成っちゃうよ!ムービー”である。後半の一捻りある展開は流石、城定監督だと思った、チョイと沁みるブラックコメディな作品です。】
■ある市役所の生活福祉課に勤める佐々木(北村巧)は、同僚の高野(毎熊克哉)が生活保護受給者のシングルマザー愛美(河合優実)に肉体関係を迫っているらしいと同じく同僚の宮田(伊藤万理華)から相談を受け、真相を確かめようとその女性の家を訪ねる。
その後、彼女のもとを訪ねるうちに彼女の娘への情が湧いた佐々木は愛美との交際に発展するが、それは裏社会の住人・金本(窪田正孝)と手下の山田(竹原ピストル)らが仕組んだわなだった。
真面目な公務員だった守の人生は転落の一途を辿る・・。
◆感想<Caution!内容に触れています。>
・予告編では、悪ばっかり出てくる作品などと宣伝されていたが、観賞するとそんなことはない。主人公の佐々木は気が小さいが、真面目な公務員だし、シングルマザーの愛美も、愛なき家で育ったようだが、悪ではない。
一番可愛そうなのは、トラックの運転手だった夫を亡くした、息子と二人暮らしの母、古川(木南晴夏)である。彼女こそ、生活保護適用者なのに、”国民の税金だから・・。”と頑張ってしまうのである。で、万引きしてパートを首になる。
・高野の事をトコトン調べる宮田を演じた伊藤万理華の、善人の振りをして後半明らかになる、”何だ!愛人への嫉妬かい!”の展開が、不謹慎だが大変に可笑しい。マア、ちょっと読めてたけどね。
・愛美を演じる河合優実さんは、【今、邦画女優で不幸な女性を演じさせたら、No1!】という冠を付けたくなるほど、今作でも不幸である。故に、彼女が自分のために娘と一緒に誕生日ケーキを作ってくれた佐々木に惹かれるのも、良く分かる。だが、金本はそんな彼女を利用して、第二の高木にしようとするのである。ここで、窪田正孝さんが、善人のイメージがあり過ぎて、ちょっと極悪に見えなかった所が残念かな、とちょっと思い掛けたのだが、この作品自体がブラックコメディの風合があるので(特に後半の展開ね。)マア、いいかと思ったな。
・で、佐々木は自棄になり、漸く生活保護申請に来た古川に対し、厳しい窓口対応をしてしまい、古川親子は練炭自殺(未遂)をしてしまうのである。
・その後の、愛美のアパートに揃った金本、山田、金本の愛人の太っちょ女、愛美の所にやって来た佐々木が包丁を振り回し、更に高野までやって来て包丁を振り回し、更に宮田が高野を追って室内に入って来るシーンは、最早ブラックコメディである。クスクス。
<そして、佐々木は片足を引きずりながらも、真面目に清掃員として働き、小さな傘が干してあるアパートに”ただいま。”と言って帰るラストシーン。
あれは、どうみても佐々木に懐いていた、愛美の娘の傘だよね!それに、町中で擦れ違った古川親子も元気そうだったしね。良かった、良かった。
悪い奴だけ捕まったことが、雑誌の記事に出ているのも宜しいね。
今作は、”生活保護は貰うべき人が貰いましょう。でないと、色々と大変な事に成っちゃうよ!という事を描いたブラックだけれどもちょっと沁みるムービー”なのである。>
最後はみっくちゅじゅーちゅ!
現代の抱える問題を色々と詰め込んでこんなんどーする?って思っていたらミックスしやがった監督はある意味勇気あるなと感心したわ。
暑いとき困り果てて追い詰められたときどんどん思考が停止していくしね。
振り切れた人は誰にも止められないのがわかりやすい描写がいいね。
モラルや世間体にプライドなど色々あるが行動あるのみ。楽しないで働け働け!
弱み。
市役所生活福祉課に勤める佐々木守が同じ課先輩女性・宮田と訪れた家で出会うシングルマザー愛美との話。
そのシングルマザー愛美に生活保護受給金をネタに「体の関係を強要する」福祉課先輩・高野、その情報を知った福祉課・佐々木と宮田が調査、その高野のしてることをネタにし受給金で儲けようと企む闇組織・金本を絡め見せる。
冒頭の定例訪問宅にいるヘルニアを理由に働けな…働かない竹原ピストルさん演じる胡散臭い山田キャラで掴みはOK!
親の愛情を受けず育ち自分の娘に愛情がない愛美、生活に困りスーパーで万引きする女・古川、受給金をネタに肉体関係を強要する高野、悪いことに頭の回転が速い金本と、出てくるキャラとストーリーと面白い。
福祉課佐々木の真っ直ぐな優しさ、愛美の娘に見せる優しさがシンプルに良かった。…ターゲットは変更でハメようと計画する愛美も佐々木の真っ直ぐさと優しさに心情の変化と。
終盤の愛美アパート宅でハチャメチャな展開には個人的爆笑、悪いことには頭の回転が速い金本、…が山田に“デカイ車持ってい面倒だから全員殺す”展開にも笑えた。
福祉課・宮田の高野への執着は途中から正義ではなく何か察せましたよね。
やさぐれ感、虚ろな目とこの手のキャラやらせたら河合優実さんがハマるな~
文字通り「雷落ち(落雷)」ならスッキリしたかも。。。
ネタバレにはなるかもしれませんが、オチは文字通り「雷落ち(落雷)」だと思ってました。包丁を振り上げた瞬間に・・・なんて予測した人は多いと思います。
とまぁこう書いても観ていない人には全くわからないから、ネタバレでもないかな。
生活保護の話は、阿部寛や清原果耶が出演していた「護られなかった者たちへ」がありましたが、今作は不正受給を受けようとする側と、彼らの罠に落ちてしまう主人公のお話です。
主要キャストが集まるメインのお話はエンターテインメント性がありますが、別枠で木南晴夏の母子家庭のお話はなかなか悲惨です。もちろんもっと早くに彼女が生活保護受給の手続きを受ければお話は変わってくると思いますが。河合優実のムンムンとした色気と、窪田正孝の切れた演技は良かったです。
お話はシリアスに進んでいくのですが。。。オチ前のいきなりのスラップスティックコメディには驚かされましたし、この表現が見ている人の個々の評価が変わってくると思います。私はあまり好きではないので★3つとなりました。
でもまぁ、主人公にとってはハッピーエンドのようなのでホッとしましたが。
ハダシとビート板の5年後くらい
普通なら観ないテーマの作品ですが
城定秀夫監督に伊藤万理華さんに河合優実さんというので
原作は知らないのですが、今映画化するのは少しテーマが古い感じはしました
予想通り楽しいお話しの訳がないのですが、城定監督作品はどんなテーマでもラストに救いがあります
問題提起だけして悲惨なまま終わる作品はダメですがこの作品のラストは優しくてホッとしました(優し過ぎ、ハッピーエンド?)
本当のワルはあの人だけだと感じたし、主人公はワルでもクズでもないとは思いました
河合優実さんはこの作品でも難しい役ですが、「愛なのに」の岬さんのような天然で普通の役が断然いい
ラストに向かう展開が秀逸
社会的な貧困問題をベースに
ケースワーカー佐々木(北村匠海)と
生活保護受給者 愛美(河合優実)を主人公として
物語を展開。
設定としてはよくあるし、
どちらの立場から思いを馳せてもいたたまれなくなるが、
そこに裏社会の金本(窪田正孝)を絡ませることで
クライムサスペンスに。
真面目なケースワーカー佐々木が壊れていく様は
そのギャップが良かったし、
普段から抑えていた佐々木の内面が爆発するところに
リアルさを感じた。
佐々木に純粋な好意を寄せていたはずの愛美が
やはり金本たちから逃れられずに、結果として佐々木を
陥れるようなことになるのもリアルだと思う。
真剣に仕事を探さずに生活保護受給を得ることに腐心する
輩もいれば、
本当に受給されないと生死に関わる人もいる。
これも真実なのだろう。
だから佐々木は普段からやるせないストレス過多状態
だったに違いない。
それゆえ、佐々木が愛美を情が寄っていき愛していくこと
になるのもわかるし、そんな佐々木を愛していく愛美も
わかる。
というリアルがありつつ、
ラストに向かう展開が次々とキャストが登場し、
オールキャストによるドタバタ戦闘になっていく様は
実に映画的であり、エンターテインメントだと感じた。
実際に観ていて体に力が入ったし、
全くオチが読めなかった。
鑑賞後感も悪くなく(良いとは言い切れない余韻あり)
キャストの演技が光った作品だと思う。
それにしても河合優実はこういうキャラ役が多いと思うが
全然異なるキャラを演じる彼女も観たい。
働いて食えるのは幸せだ
丁寧に描くのが重要なのはとても分かるし無駄なシーンもこれと言ってないが、
クライマックスまでが長い。
いきなりの転調からの怒涛のクライマックス、関係者全員が愛美のアパートにあれよあれよと集まってきて思わず笑ってしまった。ギャグかと思った。半分くらいが凶器持参だし。
生活保護受給者を食い物にするビジネスが横行、一度嵌ると逃れられない仕組みと、ちょっと人が良くて親切だったばかりに、そして真面目が故に簡単に騙されてのっぴきならない境遇に落とされる市役所職員が、ありそうでどんよりする。(でも、ケースワーカーのような仕事をする人には、こうならないようなマニュアルとかありそうな気がする)
その一方で本当に必要な人に行き渡らない事実、そういう構図はだいぶ昔から聞くけど改善されてないんでしょうか。某政党の議員さん、支援団体の人と一緒に行くと通るとか聞きますが。
金本も、ホームレスがナマポ申請しないのは知らないから、と言っていたように、知識の有無が生死を左右するようで良いのか。ナマポ必要な人は、情弱になりがちではないのか。
古川さん母子が、受給できたようでよかった。
「仕事があるのは幸せ」「働いて食えるのは幸せ」、とつくづく思った。
市役所は退職したようだが、ちゃんと仕事を持って働き、家族の家に帰っていく佐々木くんの後ろ姿に安堵感を見ました。
河合優実ははまり役、杏と重なるイメージ。窪田正孝は異常者的な残忍さとキレっぷりがお見事で怖かった。「金本」って、彼の国の方なんでしょうか。突然這い上がれない泥沼に蹴り込まれた真面目で優しい、ふつーの人な公務員が北村匠海にぴったり。リアルだったらあんな感じで死んだ目で日常を送ることになるんでしょう。
宮田さん、高野ときっとそういう関係だと思ってました。
チャンス大城が良い味、彼は空き缶拾って真面目に働きながら生活保護受給中なんですかね。
巻き込まれた善良な皆さんは破滅から救われて心安らかになり、自業自得な皆さんはそれなりに刑務所、または逃亡中、刺された後が痛むというラスト、もやもやが残らない後味スッキリな映画でした。
全80件中、61~80件目を表示