悪い夏のレビュー・感想・評価
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河合優実のトリセツ。
生活保護をめぐる犯罪映画。城定秀夫が監督、向井康介が脚本を書いた。底辺…というか怠けたワルがたくさん出てくるんだが、巻き込まれた主人公の無力ぶりが腹が立つ。貧困から抜けられない若い女を演じると、現役最高のパフォーマンスを発揮する河合優実にはやっぱり注目。ただし、城定映画ではここまでしかやらんか、というのが私は残念です。
それ以外の配役はすこぶる面白かった。
キャストとスタッフが揃った秀作
まずキャストがいい。
北村匠海さん、河合優実さん、窪田正孝さん、毎熊克哉さん、伊藤万理華さんなど、誰か一人でも出ていれば映画を見たくなる若手キャストが揃ってます。
染井為人さん作品の映画は個人的に当たり外れがあるのですが、本作はダントツに当たり。良くも悪くも城定監督らしいタッチで、独特の猥雑さを匂わせながら、絶妙なドライさ加減で物語が展開していきます。
クライマックスはやりすぎな気もしますが、そこも城定さんらしく、さらっとしたエピローグに繋げて終幕します。
キャストはすべてよかったのですが、窪田正孝さんは圧巻でした。爬虫類っぽいお顔は苦手なのですが、その存在感は認めざるを得ません。
素晴らしい作品を拝見しました。
変貌っぷり
勢いと映画的華
精神的に追いつめられるところは他人事と片付けられない
原作は未読。
生活保護ビジネスを絡めた話でクズとワルばかりが出てくるってことになると観に行かずにはいられない。
河合優実と竹原ピストルの底辺感がとてもいい感じ。中盤からやさぐれていく北村匠海の演技も見どころだ。生活保護を悪用して儲けている悪い奴らがいることは知っている。でもその受給者も犠牲者と言える。そんなことを強く感じさせる展開だった。
後半の修羅場を迎えてからは雰囲気がサスペンスよりにシフトしていくところもいい。エンドロールでそういえば城定秀夫監督だったことを思い出して、あの修羅場の盛り上がりに納得がいった。あんなシーンを撮るのが本当にうまいな。
いろんな苦境に出くわすと人間っていろんな側面が浮かび上がってくる。精神的に追い詰められたときの人間のイカれた感じが真に迫ってた。こんな話は大好きなのだが、他人事と片付けられないところがまた怖い。これからの彼らに穏やかな日々が待っていることを祈ってしまった。それくらいにあの世界観にハマっていた自分に気づいた。
あのラストについて
やっぱ、そう言う感じになっちゃうかあ。あのラストはちょっと雑な流れにしちゃったかな?河合優実親子はどうなったのさ。あれだけ刺すだのなんだのって大騒ぎして、誰も死ななかったの?なんで、北村とか窪田の彼女?は捕まらないの?とか。一気にわーっとなって終わらすってのがね、、、ちょっと物足りない。
木南晴夏?「20世紀少年」の小泉響子じゃん!顔立ちは変わらずとも、いいキャラ演じてたね!
そして、なんといっても、河合優実!「あんのこと」から注目しててさ、あの憂いのある表情いいよね。ラブシーンもこなすし、今後さらに活躍する!しかも「ルックバック」の藤本!?全然雰囲気違うので驚き!ちょっと石原さとみ系な顔立ちで、汎用性は高いと思うんだよね。
ラスト以外は結構グイグイきてたよね。あ、同僚の女性が男に固執してたのは、すぐに不倫だと気づいたけど、それをうまいこと誤魔化してはいたよね。そこまで気を使うなら、やっぱ、あの力技的なラストはもったいなかった。
何度でも言う。映画はラストが大事です
2025年劇場鑑賞16作品目
映画としては面白いが…
本屋で原作本のフェアをやっていて面白そうだなーと思い鑑賞です。
あらすじとしては生活保護の受給をめぐるその周辺の人達の話。
キャストはみんなピッタリとはまっていて映画としてはとても面白かったです。
しかしみていてなんだかやるせない気持ちになります。たまにニュースにもなっているからこういうケースってほんとにあるんでしょうね。実際、私の友達も市役所でそういう受給の審査とか家庭訪問をやっていて人間不信になるって言ってたし。
映画の最後の方はカオスな展開で、いきなりどうした?って感じ。
それまで真剣に考えてた自分がちょっとバカバカしくなってしまうほど。
でも最後はまさに台風一過で後味としては悪くないのが救いかな。
かなり面白い
原作ファンです(笑)
「正体」に続き、染井為人原作の実写化
まさにクズとワルしか出てこない原作に
北村匠海がどう闇堕ちして行くのか
かなり期待しておりました。
いやぁ、正体同様原作とは異なる演出に
原作ファンはこれまた賛否分かれるのでしょうが
映像化するには、これが正解だったのかなと思います。
ただ、Netfli○などでドラマ化(6話くらい)だと
忠実に再現出来て、最高のクズ感出せたはず!!
ラストのわちゃわちゃ感は
そりゃ原作を2時間弱でまとめようとしたらそうなるよねぇ💦と言ったところです。
原作(原作原作うるさい(笑))で感じ取った喜劇感は
なかった。
いきなりの三文芝居?
生活保護の不正受給者、受給者を食い物にするワル、受給者の弱みに付け込むケースワーカー、そして、本当に生活保護を必要とする困窮者が入り乱れる社会派ドラマです。
冒頭から抜群の切れ味・緊張感が途切れない展開で、「さすが城定秀夫監督」と感心して見入っていたのですが、最後の最後のドタバタ三文芝居で「えっ、ここ笑っていいの?」と急に放ったらかされた気分になりました。劇画的展開もコメディ転調もありだけど、本作ではその繋ぎが余りに唐突過ぎました。俳優さん達も魅力発揮のいい作品だっただけに残念無念。
そして、これは僕自身も迷う点。この映画って、本当に生活に困窮し保護を受けようとする人達への偏見を広める事にはならないだろうか。或いは、保護申請を躊躇させる要因にならないだろうか。生活保護の不正受給者は全体の0.3~0.4%と言われています。逆に、受給資格がありながら適正に受けられない人々が多く居ると報じられています。不正受給をクローズ・アップした方が物語を作り易いのだろうと思いますが、本当にそれでいいのかな。と、ちょっと気になるのでした。
本当の恋
2025年。城定秀夫監督。生活保護を担当する公務員の男は、先輩が対象者の若い女性を脅して性的な関係を迫っている噂を聞きつけて、上司と共に調べ始める。先輩に非を認めさせて辞職させた後、その対象者の幼い子供の相手をしているうちに関係を持つようになるが、実はその背後には生活保護をめぐる陰謀が張り巡らされていて、という話。
いいように扱われてしまう若くて貧しい女性と、いいように食い物にしようとする悪い奴ら、そして人生に何も期待していない公務員、という登場人物では本当の恋など起きようがないはずなのに、本当の恋が始まってしまうというのがミソ。逆にいえば、罠にはめられて土壇場に追い込まれなければ、恋など生まれないし、たとえ生まれたとして気づくことなどないのだ。自然に生きて小さな欲望で満足している限り、恋とは無縁の人生を生きるだけなのだ。この映画はそのような深遠な真実が刻印されているので、最後の最後に現れるその姿を目に焼き付けなければならない。それは男の優しさについ企みを忘れてつぶやく「どこにも行かないでね」という消え入るような声だったり、自暴自棄となって心中を図る男に対して「いいよ死のう」と平然と答える声だったり、とてもかなわない相手に嵐の中で突っ込んでいって、包丁で足を刺される姿だったりするだろう。見逃すな。
誰にでも落ちてしまう可能性はある
見終わった後「悪い人とは関わらない人生を歩もう」「真面目に生きよう」と強く誓った。
生活保護問題ってどうしても他人事に感じてしまうけど、だからといって私には何もできないのでしっかり働いて税金を納めて、それが本当に困ってる人に正しく使われればいいなと思った。
金本みたいな人に関わったことないはずなのに「こういう怖い人いるよね」って思わせるくらい窪田正孝の演技がすごかった。女を見下してそうで梨華のことも大切に思ってなさそうだったのに、刺された時ちゃんと心配してたのが意外だった。
冒頭の佐々木と山田のシーン。山田が「飯はコンビニ、服はユニクロ」って言ってる時点で本物の貧困層じゃないんですよね。本物の貧困層からしたらコンビニ飯もユニクロ服も高いんですよね〜。
佐々木が女体に興味なさそうな感じだったから、実はロリコンで愛美の娘が目的なのか?とも思ったけど本当にただの童貞で肩透かし食らった。登場人物全員悪というならもう一癖欲しかったかも。あんな裏切りされたら闇落ちするのも当然の結果だしな〜という感じ。まあ佐々木に1ミリも非がなかっとは言えないですよね。最初の時点で子供にクレヨンを与えるのもアウトでは?他の受給者と平等じゃないし。来年も祝おうって言うならその時点でプロポーズでもして結婚しちゃえばあの映像流されても許されたのに。
愛美も梨華も夫に逃げられてたけど、本当こういうの罰してほしい。子供作ったら養育費払わないと探し出されて罪に問われる社会になってほしい、子供のためにも。佳澄みたいに夫が死別した場合は生活保護受け取れるようにしてほしいけど、受け取れないこともあるし子供を持つ親は死亡保険かけるべきですね。
大人たちが揉めてる時子供が隣の部屋で大人しく絵を描いてるのが気になったけどあまり子供を巻き込むとコンプラ的によくないからなのかな…。
夢菜さんがクズで、、、
ボリューミーでとても良かった(^。^)
春休みワンオペ大変。
明日から観たい作品目白押しで困る!!
今週中、つまり今日までに「悪い夏」は絶対消化したい!!
その熱意が通じたのか定かではないが、
夫、4日ぶりに大量の洗濯物と一緒にヨボヨボと。。
奇跡的に19時帰宅!
色んな感情が入ってる「おかえり〜!!」
ニヤリ(^.^)
久々に会うのに申し訳ねぇ。
アタシは映画に行かせてもらうよって事で、レイトショー。
20分前にチケット取って車でGO!
こんな時映画館近いと便利♡
城定監督作品は、好きかって聞かれたら
だいたい「ふつーーー」なんだけど、何かやめられない。
時々すごいホームラン打つから期待しちゃう監督。
染井原作だし優実ちゃんだから絶対観たかった。
物語りとしては中々重い、難しいテーマ
「生活保護需給(者)」を扱っているにも関わらず、スピーディーな展開で引き込まれたものの、正直後半の転調で戸惑った。
役者の演技力でギリ持ち堪えた印象。
というか、これ又結構笑えてしまい、自分の感覚を疑った(°▽°)
(まっぱで拘束、からの〜ポリス高野爆誕!
台風の中帰宅の佐々木、宮田のイカレっぷりとかクスクスw)
みなさんはずっしりと重い作品に感じたのではないでしょうかね???
すみません又的外れなレビューになりそう。。
職場はアノーラ(こっちの方が下品でエロかった)で、渇水かぶりで、コントの様な後半には驚きましたね。
ほぉ〜!
生活保護の事を"生ぽ"って言うのね知らなかった('◉⌓◉’)
展開は割とオーソドックス?
流れは察しが付いたし、だいたいそ〜なった。
(愛美(優実ちゃん)の家での全員集合からの流れは想定外だった。やっぱりここも笑っちゃった)
"生活福祉課の職員が受給者に対して肉体関係を強要している"との噂を聞いた宮田(伊藤万理華さん)が佐々木(北村君)に相談する。
(あの2人があんなオシャんな所に行く?w)
宮田が"そんな事やるのは高野(毎熊さん)しかいない"と言った時から、2人の関係性も察しが付いた。
女の勘発動♪
生活福祉課の人々の仕事の大変さ気苦労は伝わって来たし、本来の目的である生活に困窮している人々を救うはずの生活保護を、不正に受給している輩の存在や、金本(窪田君)山田
(ピストル)のような反社が絡み、犯罪へと繋がる。。
弱みを握られて抜け出せない愛美のような子も実際に存在していそうでリアルに感じたし、この辺はうまい流れで引き込まれました。
でも、
本当なら受給資格のある?佳澄親子(木南さん)を愛美・山田らとの対比として登場させているが、夫を亡くして4年。
子もいる母親があそこまで落ちるかね。。と、そこは無理過ぎ設定でいまいち共感できず。。
自分は冷たい人間だなーって思いましたw
(ホットスポットからの木南晴夏ちゃんの芝居の振り幅よ(^。^)
佐々木もクレヨン届けるのは百歩譲って目を瞑るが、部屋に入ってしまうとかあり得んティ
(°▽°)
(プラスでピンクをいっぱい買って行け)
そして、金本が大物感ないのが致命的にダメだった。怖くなかった。
藤竹センセ〜!からのギャップ!
こちらも勿論安定の演技力!
窪田君悪くないんだけど、私のイメージする金本というキャラはもっとかしこで非常な人間だったから。
駿河太郎ちゃんで観たかった。
(でも窪田君と夢菜ちゃんペアの画づらが妙に生々しくてハマってた!からコレで正解か?
若い、細マッチョのタトゥーまみれの兄ちゃんがTOPってのが逆に今のリアルなのか?)
主演の北村匠海君。
こちらも個人的に、真面目で気弱な佐々木というキャラと、隠せないイケメン北村君との間にややギャップが。。
顔が強すぎる。
もっと童貞感欲しかった。
サッパリとしたお顔立ちの俳優さんならしっくりきたカモ。。
芝居は悪くない夏でしたケドねー
女性陣はナイスキャスティングで、皆芝居も良かった。
無双!優実ちゃん&カメレオン俳優晴夏ちゃんに負けず、伊藤万理華ちゃんがキモチワルッ!で、最高でした(^。^)
個人的VIPは箭内夢菜ちゃん。
良いクズでしたねぇー( ̄∇ ̄)b
どうしよ〜もないですねぇー( ̄∇ ̄)b
お肉のおかげかな??
クズだけど、ちなないで良かったね(^。^)
最近よく観るピストルさんも
あの小物感、中々でした♪
(山田の部屋も良かったです)
お前はホントにクズだな!の高野。
毎熊さん流石でしたw
ちょっとしたシーンでしたが、5歳女児に
"アイスクリームあ〜ん♪"して食べさせているのが気持ち悪すぎました。
クズだし変態でした。
でもってあのわちゃわちゃは何〜?!
完全に笑かしに来てると思ってしまった。
決してシリアスなシーンには見えなんだ〜
Σ('◉⌓◉’)
もうあ〜でもしなきゃ終われない夏なのはわかるケドも。。
言いたい事はわかるし、メッセージ性も強いんだろうけど、うーーん。。
もうひと押しパンチに欠けたカナ〜
城定監督。
「正体」でもそうだったけど、、
バッドエンディング(原作通り)にしないねぇ。
「ただいま〜」で終わるのカァ〜。。
チッ!!w
あっ!でも私だって佐々木も愛美母娘も幸せになって欲しいと思いましたよ!
初めは金本の指示通り、佐々木を犯罪の道へ落とし入れる役割だった愛美が、佐々木の優しさに触れ、自身の行動に戸惑う様になって行く。
そして2人の感情が近づいて、僅かな希望が見えてくるも、悪にはね返されて絶望し、それに従う。
諦めて無気力になっていく2人の姿を見るのは辛かったですからね。
愛美と娘が無言で見つめ合う。
次の瞬間、愛美が覚悟を決めて娘を連れて逃げ出すシーンはハラハラしました。
きっと佐々木とのあの時間があったから、愛美は母性を取り戻せたんではないかと思いました。
(その後は"狂乱"でしたけどw)
ハッピーエンドに見せかけて?
あのままじゃ、お互い依存する関係が続くだけでは。。とか、又、意地悪な感情がムクムクとしちゃいましたけど。
佳澄と息子も安定した生活を送れるようになった様子で安心しました。
(受給できた?)
(終始息子が母親思いで明るく振る舞っていたのがやるせ無かったわ〜泣)
でもやっぱり今回も城定監督。。
「ふつーーー」でした。
(こんな風に思った人もいるって事で。
生暖かい眼差しでお願いしますm(__)m
○愛美の娘が描く絵
ピンクにこだわっていたのが気になって、子供の描く絵、使う色の意味・心理状態などで調べてみたんですけど、どれもピンクは幸せで優しい気持ちの表れ。って出てくるんですよね。
でも作中の娘ちゃん、決して幸せそうには見えなかった。。
監督はどんな意味を込めたのかな?
理解が及ばずとても気になっています。
現代日本
B級映画のような終盤が残念
生活保護に潜む闇を描いた作品。
北村匠海演じる主人公の佐々木がシングルマザーの愛美に惹かれ少しずつ家族になっていく描写が丁寧で良かったです。
ただ、愛美の裏切りによって闇堕ちしていく中盤以降からチープな感じがして勿体なかったです。
ラストのシーンも台風の日にわざわざ愛美の家に全員集合したのが腑に落ちず、本来なら感じられるはずの緊迫感に欠けました。
前半が良かっただけに終盤の見せ方にもう少し工夫が欲しかったです。
後半、キャラものと言っていいくらいエンタメるけど、自分的にはそれで...
確かな
弱みに付け込む、付け込まれる。
社会保険事務所のケースワーカーである佐々木。生活保護受給者と対峙していますが、一癖もある生活困窮者を相手に正直さと真面目さで勤務しています。腰痛を理由に不正受給していても許してしまう。そんな佐々木が職場の先輩の不正をきっかけに知り合った女性に好意を持ったことから普通の生活から足を踏み外してしまう。
不正受給の小悪党、ヤクザ、貧困のシングマザーが入り乱れて、絶望の淵へ追いやれる展開。原作の既読しているので、物語の刺激性は感じませんでしたが、未読者の場合は、生活保護という社会保障システムとは、貧困生活の生々しさを感じる事となります。
騙され、裏切られた佐々木が自暴自棄となり、ラストのバトル・ロワイアルとなりますが、原作よりかなりマイルドなのでやや緊迫感がありません。原作には全く救いがありませんでしたが、本作品は救いのある終わり方でした。個人的にはこのラストが好きです。
「パラサイト半地下の家族」のように生々しくなく、邦画独特のドロドロもなく淡々とした造りはもっとも評価できるところと思います。
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