悪い夏のレビュー・感想・評価
全313件中、101~120件目を表示
担当が気になる
レビューでよいことが書かれてなかったが、自分なりには良く出来た作品だと思う。出ている人たち皆しっかりした演技人だし、クズとかワル(それも小物)とかの役はそれほど難しくないはず。一見、ハッピーエンドのようなラストだが、多分誰も幸せになれないだろうな。ところで、スタッフにランボールギーニウラカン担当というのがあったが、何をするのかものすごく気になった。窪田さんはパンフレットで竹原さんをイジメたと書いてあったが、ガチなら当然竹原さんの方が強い。
unのこと。
最後まで見れなかったが…後に鑑賞
■途中で退席した映画はじめて。
なんか嫌だな。生活保護の不正受給とか現実でありあり設定ではあるが、何か扱いが雑。主人公は凄い善意なのに、はめられていく様をみておられん。俺は苦手だわ。最後までみれず半分ほどで途中退席したはじめての映画になった。出てる俳優、みんなハマり役。演技うまい。しかし河合優実さんはいつも複雑な役柄を。竹原ピストルかな?と思ったら、やっぱり!ハマりすぎている笑
因みに、途中退席をしたのは初めてだが、映画がくだらないと同意ではなく、自分と合わない。それたけのことだ。映画も本も人も人間は選ぶ事ができる。人生はどこまで選べるかはわからない。選べるものは選ぼうではないか。そういう考えだ。
■月日が流れアマプラで早回しで見た。
やはり苦手で、じっくり見れず早回しで見る。結論だけ確認したいのだ。
やっぱ予想通り主人公がはめられました。そしてメンタルやばくなり本来は受けるべき助けるべき申請者を自殺未遂に追い込んでしまう主人公。リアルだな。めちゃくちゃリアルで、痛烈な風刺かと思う。
そして追い詰められておかしくなった主人公。最後の差し合い殺し合いみたいな惨劇。きつい。
最終的にこれハッピーエンド?
誰も死んでない。
自殺者意識不明はどうなった?!
多分公務員がクビ?になった主人公(清掃員)と女が一緒にすんでる。
なんか何とも言えない結末だが、思ったほどのバッドエンドでもなかったんだなと安心した。
娘はどうなったんだ。
豪華キャスト!なのに。
かなりの豪華キャストを揃えた印象です。特に北村匠海と河合優実の共演ということで楽しみにしていたのですが。
まぁ原作があるとの事なので仕方ない部分はあるのでしょうが、最後、警官姿の高野が突撃して来て以降はタチの悪い喜劇を見せられている様で苦笑するしかなかったです。そもそもなんであんな台風来ている夜にみんな集まるのさ?
あと生活保護の不正受給と言えば、外国人に斡旋している悪い輩がいると思うのですが、そういう辺りはスルーなのですね。ふむふむ。
この映画の唯一、ダメなとこはタイトル。「 わるいやつら」 に改題すべき!
いや、原作があるからしょうがないんだけど、悪い夏って何なんだ?そんな文章聞いた事ないぞ?
どの役者も最高の演技だが、木南晴夏が演じるシングルマザーの登場シーンが最高!
この女優、綺麗な人の筈なんだけど、伊藤潤二の漫画の登場人物みたいな変な顔にメイクをしていて、木南晴夏と気付きませんでした。
雨の日に道路を歩いていると、走る車に水飛沫をかけられてびしょびしょになるシーンなんだけど、
もし、オーディションでみすぼらしい役の審査があったなら、登場しただけで優勝してしまうくらい、哀れな顔で思わず笑ってしまいました。
また、この木南おっかさんが、万引きで捕まってパートをクビになり、水道も止められて、公園の水飲み場で飲料水を補充するんだけど、そのさまが哀れでなりません。
意を決して、生活保護申請に行くも北村匠海に説教されて、そのビクビクした顔はもう!何て、可哀想な人なんだー?!貴女は?!ちなみに、木南おっかさんはもっと可哀想になります。震えて眠れ!
主役の河合優実が一番可哀想で、裏口生活保護申請で生活保護受給者になった見返りに、月三万円を相談員から巻き上げられた挙句、相談員がやりたい時に、やられちゃうという生活を続けている元セックスワーカーな訳だ。
生活保護を受けていても、バイト感覚でセックスワーカーカーには絶対に戻りたくないという固い意志があるのに、相談員から月に三万円も巻き上げられていて、無料でやられちゃっているから、もうセックスに嫌気がさしているんだな。
でも、育児放棄気味で食料品は買えなくても、パチンコと煙草だけやるのな?パチカスとヤニカスの役満なので、とても可愛い娘がいてもあまり相手にはしていない。
ひょんな事から、北村匠海が担当している竹原ピストル演じる元タクシー運転手の受給者と河合優実が知り合う事によりマトモだった北村匠海相談員が悪事に手を染める事となる。
元々、北村匠海は河合優実を食い物にしている証拠を掴んだ真面目っ子眼鏡先輩女子の相談員を何とかするのが目的だったのだが、持ち前の真面目さを反社につけ込まれてしまう。
また、河合優実のお絵描き大好きな娘が、クレヨンすら買ってもらえないので、
ピンクのクレヨンじゃなきゃ、駄目なの...。
と、呟くのだ。クレヨンが買えないって...、あまりにも哀れなお子さんにクレヨンを買ってきたのが運の尽き。それに目をつけた反社に嵌められて、北村匠海が闇堕ちしていく。
本当に、生活保護受給者って、碌でもないという啓蒙映画なのだろうか?俺が知っている生活保護受給者は、働いていないと申告しているのに、働いていて、本名でなく偽名で給料を貰っている人がいたなぁ。
何の迷いも無く店長が手書きの偽名が書かれた給料袋を渡していました。あれは、何の罪で誰が裁かれるのだろうか?会社ぐるみで生活保護申請違反をするリスクを何故しょうのか意味がわからんかったとです。
河合優実を食い物にしていた相談員は、警察沙汰にしない代わりに辞職したら、嫁さんにマイホームを取られて追い出されて行き場が無くなったら、反社がちゃんと自分の店で雇ったりするんだよな。何か、この映画、悪党ばかりなんだけど、性根は優しい所が変わっているよな?珍しい映画だ。
これだけ、悲惨なお話しなのに、何か、笑えちゃうんだよな。ところが、ぎっちょん、笑えるシーンは終盤にあるのだが、
いくら何でも、こんな偶然はあり得ない!
と、突っ込んでしまう大団円のシーンは無茶苦茶すぎて最高!劇中で、竹原ピストルが、
何で、今日に限って、こんなにお客さん来るねん!
と、アドリブのような自虐セリフには大爆笑。
まさか、ラスボスがあの人だったとは気付きませんでした。
アノーラの後半シーンが好きな人ならお勧め。面白いぞー?この映画!本当、タイトルで損しているよなぁ?残念だ!
思いの外後味悪くない
闇落ちした北村匠海くんが見たくて鑑賞。
気弱な地味青年→仕事ができて包容力のある男→悲しみにくれて自暴自棄になった弱者→後悔と憤怒にかられて暴挙にでる気狂い、とまぁ四面相どころか多様な表情が見れてすごくよかった。彼の情けない姿ってなんであんなに魅力的なんでしょう。
もはやコメディかといえるほどのラストの怒涛の展開に、笑ってしまったのは私だけだろうか。そのラストの展開までずっと淡々としているので飽きてしまう人はいるかもしれないが、全体的に暗くて陰湿で鬱作品なのに、嵐の中の傘差しとか、お決まりの修羅場とかは、演者たちが必死であればあるほど恐ろしいよりコミカルに見えてきてしまう、不思議な作品。出てくるみんな気持ち悪かった(褒めてる)。
木南晴夏さんの憔悴しきった表情はとてもリアルで、これはかなりヤバイ……と思うほどの鬱状態が伝わってくる。あと窪田正孝くん、「春に散る」でもそうだったけど、ニヒルな役が上手いですねぇ。なんだか彼だけは一貫性があってブレない悪人だからか格好良く見えました。
主人公の佐々木は、仕事も精神的にも追い詰められて最悪で悪い夏だったかもしれないけれど、その半分は良い思い出も入っているんじゃないかなと思った。彼女とその娘さんと過ごした時間は本物だったから。思いの外後味が悪くなかったので良かった。
ただ、思ってたよりも主人公が脅されれるまで長く感じたし、胸糞キャラと物語に嫌な気持ちを引きずって胸焼けを起こしてしまう人がいるかも。
クライマックスだよ、全員集合!
想像を上回る展開がない
⭐︎4.0 / 5.0
クライム物なら薔薇のトゲで窒息死させる程の衝撃をください
ダークな映画です。
ダークだろうが救われないストーリーだろうが映画として出来が良ければ高い評価を付けたいところですが、本作は引っ掛かりが少ないです。クライム物を作るなら薔薇のトゲを観客の喉奥に突き立てて窒息死させるくらいの衝撃をください。 原作は未読ですが、染井為人の受賞作品ですので脚本と演出が物足らないのでしょうか。
個人的に大事な筋を2行で書くと
「主人公は生きることに喜びや希望がなく惰性で役所の仕事を続けている。ある時ナマポ受給者の愛美に惹かれ、愛美には別の目的があるが彼女も結果的に主人公に惹かれる」
ですが、彼らの感情の変化は十分に演出されません。なぜですかね? クライムものだから暴力や騒動にピントを合わせたい? あと、木南晴夏さんが演じる母子のエピソードはメインストーリーとパラレルに結構な尺をとって進行しますが映画を観終わって「で、あの話なんだったの?」という印象が拭えません。全体的に腹落ちしない演出が多かったですね。
最高に狂ってて良かった!
予告のイメージ通りの作品で最高でした!
演者の方々も皆さんお馴染みの方々なので違和感なくずっと最後まで楽しめました。特に昔とだいぶ見た目が変わった箭内夢菜さんの役が今の彼女の感じに合っていてすごいハマってたなと思います。
いつも個性的な役をやるイメージの伊藤万理華さんも今回もやはり個性的でそしてずいぶん正義感の強い役柄なんだなーと思ってたら中盤あたりからちょっとこれはもしや?と思ったらやっぱり彼女もイカれた女でしたね。
河合優実さんはいろんな作品に出過ぎてて見すぎてるのもあるのかなんというかこういう何考えてるかわかんないミステリアスな女ばっかやってるよなーって感じでさすがにちょっと違う役柄見てみたいなと思いますが、近々公開されるやつもそんな風に見えるし彼女の演技というかビジュアルの感じも含めミステリアス女に見えちゃうのかな?
あとは個人的に野孤禅時代から大好きなピストルさんがたくさん出てきてくれたのが嬉しかった、最近の話題作にもちょいちょい出てましたが今回はメインでがっつりなんでしかもこれまたクズ役でいきってる感じで、でもなんか頼りない感じがめっちゃハマってましたね。
そして窪田正孝さんは昨年のcloudでもこんな感じの半グレ的な役で今回もかなり良かったです。彼の今までのイメージはナヨっとした男のイメージだったので今後はこういうワイルドな路線でドラマのインフォーマーみたいなあれ系の作品で活躍しそうだなと思いました。
内容的にはダレることなくずっと見てられましたし最後のガチャガチャした乱れっぷりはめちゃくちゃ良かったですね、見ていてテンションがあがりました。最後もあの終わり方で良かったかなと思います。
ただ、チャンス大城がちょいちょい出てきて何か物語に絡んでくるのかと思ったけど特にたいした展開もなくw
ま、面白いのでおすすめです!
映画満足度高し
不正受給者に対する一番の武器って何だと思う。それは潔癖さ。
北村匠海がとってもいい顔してるんだわ。とっても悪くてクズになり果てたいい顔を。ちょうどNHK朝ドラで好青年を演じ始めるってタイミングで、この役。そのふり幅がなんともいいな。でてくる連中が次から次へとクズ、クズ、クズ。だけどそれを演じる周りの役者陣が達者ぞろいなので、ストーリーに説得力が生まれる。公務員を取り巻く健全な一般社会が、崩れ落ちるようにデストピアへと変わっていく。いや待てよ、そうなる前にその資質(クズという)は奴らにあったな。なら、ただそれが表面化しただけか。口では正論を振りかざしながら。ま、それは自分自身のなかにもある弱さ狡さ卑屈さでもあるんだけど。それを自覚してるからこそ、このクズ連中に奇妙な憐憫の情が湧いてくる。
そして最後。せめてあれくらいはね、許してやりたい。
ちょっと評価は割れると思うが、誤解もしないで欲しい作品。
今年98本目(合計1,640本目/今月(2025年4月度)1本目)。
いわゆる生活保護を扱う課の公務員が色々と闇に落ちていくお話。まぁ、映画内にも描かれているように生活保護制度を悪用する方は確かにいますし、それはそれで事実ではあるものの、「大半の人にとっては」大切な制度ではあるし(特に映画内で出てくる「医師の診断書」は医師が適当に書くと医師が法に触れる(患者側が文書を適当にでっちあげるのは文書偽造))、そこはきちんと分けて欲しかったかな…といったところです。
生活保護は生活保護法で詳細が決まっていますが、基本的には金銭給付です(例外が現物支給)。
--------------
(例示)
第三十一条
生活扶助は、金銭給付によつて行うものとする。但し、これによることができないとき、これによることが適当でないとき、その他保護の目的を達するために必要があるときは、現物給付によつて行うことができる。
--------------
特に生活保護の根幹をなす生活扶助について「金銭給付ができない場合」というのは想定できないし(破産寸前の市町村?)、適当でない場合やその他…というのも想定が難しいので現在は全て金銭給付の扱いです(2024年だったか、個人が使いすぎるからと1日ごとに渡していた事例が問題視された。そのようなやり方は規定されていない)。
ほかは…。やはり生活保護が悪く描かされていて、私自身には当然(今はもちろん。60とか70になれば話は違っても)関係はないものの、外国人関係の取り扱いに関心を寄せる行政書士の資格持ちとしては、外国人は生活保護法「そのもの」の適用はなくても「それに準じて」適用が行われる(戦後まもない通達は現在も有効です)現状、このあたり適当に描かれすぎると、やはりそこを扱う人々(大半は行政書士。弁護士ほかでもあり得ます)はうーん、どうだろうといったところです。
ストーリーとしてはまぁよくある話ではあるし、t-joy系列の作品だからこそ問題提起のような映画には「ならないし」(そういう話は大阪ではテアトル梅田で見てねの扱い)、うーんどうだろうといったところです。ただ、不愉快にさせる部分はないのでそこは引けない扱いでしょうね。
採点に関しては以下まで考慮しています。
--------------------------------------
(減点0.3/映画の述べる趣旨が複数に取れる)
まぁ原作ありなようなので仕方がない気もしますが、いわゆる不正受給問題を糾す(ただす/不正な行為を追及することをいう)問題提起型の映画ならそうするべきでしょうし、一方でコメディ色もないわけ「でも」ないので、そこをどうとるかでしょうが、ちょっとバランスが悪い映画でもあります。
--------------------------------------
エンタメとして消費するには…
生活保護制度を題材に、貧困ビジネスを絡めたサスペンス劇。
同じ原作者の「正体」でも感じたが、社会的な問題をエンタメで描こうとする意図には共感するが、どうも展開が人工的、作為的過ぎる。本作の登場人物の役回りも記号的、図式的で、リアリティは感じられない。
最近も桐生市での対応が明らかになったように、生活保護制度をめぐる諸問題は実際にシリアスで根深いので、エンタメとして消費するには難しいところだろう。
役者陣は魅力的で「サマーフィルムにのって」「愛なのに」を思い起こす。女子高生然としていた河合優実が、ほんの数年でこれだけ成長したかと感慨深い。主役の北村匠海は、もっと凡庸なままでいてくれたら面白かった。
城定秀夫監督は、持ち味の粘り気のある演出があまり見られなかったが、クライマックスでのカオスの悲喜劇は、彼らしいところ。
全313件中、101~120件目を表示