悪い夏のレビュー・感想・評価
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1人のケースワーカーを通して見る実態
1人のケースワーカーの視点を通して語られる生活保護受給者の実態。シングルマザーとの交流をきっかけにライフステージの"上昇"と"転落"を味わうんだけど、すごくリアルに描写されていて、生活保護を取り巻く現実を叩きつけられたようなメッセージ性の強い作品だった😳
PS.2人のシングルマザーが出てくるんだけど、似たような境遇にも関わらず対照的に描かれているのがすごく衝撃的だった…
(゚ω゚) 残念、、、、。
窪田正孝さん!!こんな美人局(つつもたせ)は嫌だ!
河合優実さんの表現力はモンスター級。
古くは「羅生門」、最近では「怪物」。
登場人物ごとの視点でみると、同じ事件や事象がまったく違う出来事に見えてしまうタイプの映画がある。
この映画は構成としてそのような作りにはなっていないが、北村匠海と河合優実のそれぞれの置かれた立場でみていると、世界がまったく違って見える。というか、鑑賞しているあいだ、自分では意識していないのに知らないうちに〝じぶんごと〟としてシンパシーを感じたり、胸が苦しくて吐きそうになる。それくらい、主演二人の役柄がシーンごとに憑依しまくりでした。
北村匠海演ずる公務員は元来の優しさから、弱者に寄り添い過ぎてしまう。
河合優実演じる生活保護受給者は、その公務員の優しさ(クレヨンや誕生日のケーキなど)に触れることで、自分がこの世に存在していてもいいのかもしれない、と初めて自覚することができ、気が付くと、自分の行動は自分の意志で決めていいのかも、と前に進むこともできた。
それなのに…
人の弱みに付け込む圧倒的な暴力は、弱みを抱える人間の〝良心の呵責〟など簡単に踏みにじることができる。良心を潰すことで人としての尊厳を奪えば、その人間は本当に空っぽになる。
ただ生きている状態から、人生ってそれほど悪くないのかもと思い始め、やっと人間らしい情緒を取り戻しつつあるときに、逆らうことのできない悪意に叩き潰され、監視され、思考能力を奪われ…という一連の心理描写を完璧に演じきった河合優実さん。
実質的な主役はあなただと思います。
それから、窪田正孝さん。あなたの細マッチョ(なんと素敵な上腕二頭筋!!)は本当のボクサーのようで、あの格闘の強さにかなりのリアリティがありました。
この映画では、北村匠海さん、河合優実さんとも嵐の夜の出来事でなんとか立ち直り、希望と尊厳を取り戻せたように描かれていたのが救いとなり、最悪の後味を引きずることなく、映画館を去ることができました。
序盤は良かった
悪かない作品。というか良かった。
市役所の生活福祉課に勤める真面目な公務員がある同僚の起こした事件に知らぬ間に巻き込まれて破滅に転落していく姿を描いた話。という映画ではあり、予告やポスターはまさにそんな感じを描いていて、まあ胸糞系なんだろう…と思いつつも、大好き城定秀夫監督の作品なので観に行った。
こないだ公開された「嗤う蟲」もそうだったけど、内容的にはいたたまれない、辛い、胸糞悪い展開もあるんだけど、そこだけをフューチャーしてエンタメにしちゃおうという内容にはならないのが有難かった。城定作品なので…。
多分そういうのを売りにしている映画を撮ろうとしてないんだなといつも思う。だから好き。
生活困窮者、そこにつけ込む役所の人間、不正自給者、生活保護ビジネスで悪い金稼ぎをする裏社会の人間など…様々な人間を生活保護や生活困窮というテーマが真ん中にあり展開していくんだけど、だからさらで楽しめるような内容では決して無いし、なんかほんとどう言えばいいのか難しいのですが、予告・ポスターにある、全員クズ・ワルという訳では無かったです。
主人公・佐々木(北村匠海)と、主人公の出会うシングルマザーの愛美との間にはちゃんと純愛(か情)があったし、娘との3人の間で心を通わせてく時間は本当の時間だった。(自分に向けられたバースデーケーキを見た愛美、河合優実の表情はずっと忘れられない)
その後周囲のクズ人間達により最悪な方向へ進まされる3人だったけど、多分心通わせた時間があったおかげで、というかなければこうならなかったという展開もいくつかあり、それが完全じゃ無いけど救いに繋がる。
壮絶なラストシーンは、最終回かってぐらいの当事者全員大集結で、とにかく観客が帰るまでに一旦、一旦全て集結させるべと言わんばかりの怒濤感があって、全然笑うシーンでも無いのに一人一人の気持ちが大爆発してて「あーあーあー」と思いながらも、笑った。(ほんとにほんとに、笑うシーンでは無い)
この胸糞状態から(観客側的に)解放される安堵と、全登場人物、色んな思い抱えて興奮状態に陥って行動が元気過ぎるぜ…が入り混じって、笑った…。伊藤万理華演じる同僚の宮田は…、だと思った…と思った笑。毎熊さん自体は確かにかっこいいから笑。
(佐々木が、ある親子の事件がきっかけで、もう一緒に死のうと愛美に言い、それをすんなりいいよと愛美が受け入れたシーンは、諦めだけじゃなく元々そこにあった情のようなものも後押しした展開だと思って…少し胸熱だった。私だけかな…)
あと、パンフレットにあったけど、原作では、ある人が死んでしまう展開や薬物に溺れてしまう展開があったらしく、城定監督はそこを映画で切った。私は原作未読なので、作品性的にどうなのかは分からないけど、それが本当に救いだった…人が死んだり薬中になる展開が映画的に嫌いなんじゃなく、今回は作品の中の人に結構情が湧いてしまったから、、良かったぁ〜と思った。(あくまで個人の意見です…。) 人によっては、何故ここは原作に準じないんだとか監督の思想入れてしまったのとか言う人もいるけど、私は映画自体、人間が作ってるものなので、監督の心情が作品に入ってしまうことは悪い事じゃないと思う派です。
ポスターや予告の闇堕ち感が怖くて行けない人でも、とりあえず一度気になるなら観てみて欲しい。その人の環境や状況によっては観てて苦しいだろうからそこは考慮しつつですが…。
この内容を観て映画として楽しんでしまう私は平和な人生を過ごしてる、色んな意味で幸せな人間なんだと思う。
悪い夏にのって
小説を先に読めば良かった‼️
超簡単に言えば、生活保護の申請を受け付ける生活福祉課の職員と、受給者、そして不正受給をさせて儲けようとするチンピラなどなどの、小説が原作の作品。
いつものように、時間がピッタリだったのでロクにレビューも見ずに鑑賞。前半は夏のジメジメさと貧困の問題を扱った暗い話だと思っていたが、後半一気にブラックコメディのノリに。笑っちゃいけない話なんだろうが笑ってしまったw。これでもかってぐらいの目の下のクマ、連続ピンポーン…
鑑賞済みの方はわかるはず。
まぁ、ドキドキ楽しめました。
でも、映画観る前に小説読んでおきたかったな。今からは読む気になれません。
P.S. 生活保護は一時の救済として大事だと思う。
だから… やはり外国の方にバンバン受給させるのではなく、やはり日本人ファーストで、必要な方には受給させてあげたいです。
【今作は”生活保護は貰うべき人が貰いましょう。でないと、色々と大変な事に成っちゃうよ!ムービー”である。後半の一捻りある展開は流石、城定監督だと思った、チョイと沁みるブラックコメディな作品です。】
■ある市役所の生活福祉課に勤める佐々木(北村巧)は、同僚の高野(毎熊克哉)が生活保護受給者のシングルマザー愛美(河合優実)に肉体関係を迫っているらしいと同じく同僚の宮田(伊藤万理華)から相談を受け、真相を確かめようとその女性の家を訪ねる。
その後、彼女のもとを訪ねるうちに彼女の娘への情が湧いた佐々木は愛美との交際に発展するが、それは裏社会の住人・金本(窪田正孝)と手下の山田(竹原ピストル)らが仕組んだわなだった。
真面目な公務員だった守の人生は転落の一途を辿る・・。
◆感想<Caution!内容に触れています。>
・予告編では、悪ばっかり出てくる作品などと宣伝されていたが、観賞するとそんなことはない。主人公の佐々木は気が小さいが、真面目な公務員だし、シングルマザーの愛美も、愛なき家で育ったようだが、悪ではない。
一番可愛そうなのは、トラックの運転手だった夫を亡くした、息子と二人暮らしの母、古川(木南晴夏)である。彼女こそ、生活保護適用者なのに、”国民の税金だから・・。”と頑張ってしまうのである。で、万引きしてパートを首になる。
・高野の事をトコトン調べる宮田を演じた伊藤万理華の、善人の振りをして後半明らかになる、”何だ!愛人への嫉妬かい!”の展開が、不謹慎だが大変に可笑しい。マア、ちょっと読めてたけどね。
・愛美を演じる河合優実さんは、【今、邦画女優で不幸な女性を演じさせたら、No1!】という冠を付けたくなるほど、今作でも不幸である。故に、彼女が自分のために娘と一緒に誕生日ケーキを作ってくれた佐々木に惹かれるのも、良く分かる。だが、金本はそんな彼女を利用して、第二の高木にしようとするのである。ここで、窪田正孝さんが、善人のイメージがあり過ぎて、ちょっと極悪に見えなかった所が残念かな、とちょっと思い掛けたのだが、この作品自体がブラックコメディの風合があるので(特に後半の展開ね。)マア、いいかと思ったな。
・で、佐々木は自棄になり、漸く生活保護申請に来た古川に対し、厳しい窓口対応をしてしまい、古川親子は練炭自殺(未遂)をしてしまうのである。
・その後の、愛美のアパートに揃った金本、山田、金本の愛人の太っちょ女、愛美の所にやって来た佐々木が包丁を振り回し、更に高野までやって来て包丁を振り回し、更に宮田が高野を追って室内に入って来るシーンは、最早ブラックコメディである。クスクス。
<そして、佐々木は片足を引きずりながらも、真面目に清掃員として働き、小さな傘が干してあるアパートに”ただいま。”と言って帰るラストシーン。
あれは、どうみても佐々木に懐いていた、愛美の娘の傘だよね!それに、町中で擦れ違った古川親子も元気そうだったしね。良かった、良かった。
悪い奴だけ捕まったことが、雑誌の記事に出ているのも宜しいね。
今作は、”生活保護は貰うべき人が貰いましょう。でないと、色々と大変な事に成っちゃうよ!という事を描いたブラックだけれどもちょっと沁みるムービー”なのである。>
最後までフラストレーションが溜まる映画
とりあえず、この映画は誰と観るのが最適か?
観終わった時にフラストレーションで固まった私でした。
実は生活福祉課、生保の方とも若干関わりある仕事柄、裏話はそれなりにありますがそれに近いですね~。でも、生活福祉課のケースワーカーさんってほんと大変な仕事でとても私ごときが出来る仕事ではありませんよ。そこまで生保の方に入り込むワーカーさんもいませんし。ちゃんと自分の身は自分で守っておられるし。でも、その防御壁がヒビが入ると確かに映画と同様になりかねません。ほんとストレスが溜まる仕事なんですよ。生保の方が全部その様なクズではないですが・・でもやはり独特なんです。
子役が2人、別々の家庭のケースででているんだけどダメ親にしがみつきながらも生きている姿はさすがに切ない。
なんか映画としてのエンターテイメントとして観れなかったかなぁ~。
せめてエンディングの終わり方はいらなかったです。そのまま全員自滅して欲しかった。
最後はみっくちゅじゅーちゅ!
現代の抱える問題を色々と詰め込んでこんなんどーする?って思っていたらミックスしやがった監督はある意味勇気あるなと感心したわ。
暑いとき困り果てて追い詰められたときどんどん思考が停止していくしね。
振り切れた人は誰にも止められないのがわかりやすい描写がいいね。
モラルや世間体にプライドなど色々あるが行動あるのみ。楽しないで働け働け!
生活保護の闇を見事なまでにエンタメに
真面目なのかコメディなのか
邦画で、この手の(ってなんだろ、犯罪ミステリー?)映画をあまり観ないのだが、河合優実や竹原ピストルといった配役と、予告で感じた物語に惹かれて鑑賞した。結論から言えば、やや期待外れで、スコアは甘めだと思う。
期待した配役の演技はよかった。とりわけ本筋からは外れた木南晴夏演じる、追い詰められたシングルマザーはかなりよかった。
しかしながら、窪田正孝演じるチンピラ像は定型的で、今ひとつ迫力に欠けていた事と、河合優実ももちろん上手いのだが、「ナミビアの砂漠」「敵」と言った作品と比べると、その魅力を引き出しきれていないと感じた。北村匠海は面白い役者に感じた。
最大のマイナス点は深みに欠ける物語と、ラスト近くクライマックスと思われる、主な登場人物勢揃いと彼らによる乱闘シーンの失敗と思われる。スラップスティックに振りたいのならば、もっと大袈裟な描き方や音響があった気がする。
まあでも最近の邦画ヒット作と比べれば、漫画原作でもなく、チープなファンタジーでもない点は評価されるべきかもしれない。
弱み。
市役所生活福祉課に勤める佐々木守が同じ課先輩女性・宮田と訪れた家で出会うシングルマザー愛美との話。
そのシングルマザー愛美に生活保護受給金をネタに「体の関係を強要する」福祉課先輩・高野、その情報を知った福祉課・佐々木と宮田が調査、その高野のしてることをネタにし受給金で儲けようと企む闇組織・金本を絡め見せる。
冒頭の定例訪問宅にいるヘルニアを理由に働けな…働かない竹原ピストルさん演じる胡散臭い山田キャラで掴みはOK!
親の愛情を受けず育ち自分の娘に愛情がない愛美、生活に困りスーパーで万引きする女・古川、受給金をネタに肉体関係を強要する高野、悪いことに頭の回転が速い金本と、出てくるキャラとストーリーと面白い。
福祉課佐々木の真っ直ぐな優しさ、愛美の娘に見せる優しさがシンプルに良かった。…ターゲットは変更でハメようと計画する愛美も佐々木の真っ直ぐさと優しさに心情の変化と。
終盤の愛美アパート宅でハチャメチャな展開には個人的爆笑、悪いことには頭の回転が速い金本、…が山田に“デカイ車持ってい面倒だから全員殺す”展開にも笑えた。
福祉課・宮田の高野への執着は途中から正義ではなく何か察せましたよね。
やさぐれ感、虚ろな目とこの手のキャラやらせたら河合優実さんがハマるな~
久しぶりに面白い映画を観させてもらった
文字通り「雷落ち(落雷)」ならスッキリしたかも。。。
ネタバレにはなるかもしれませんが、オチは文字通り「雷落ち(落雷)」だと思ってました。包丁を振り上げた瞬間に・・・なんて予測した人は多いと思います。
とまぁこう書いても観ていない人には全くわからないから、ネタバレでもないかな。
生活保護の話は、阿部寛や清原果耶が出演していた「護られなかった者たちへ」がありましたが、今作は不正受給を受けようとする側と、彼らの罠に落ちてしまう主人公のお話です。
主要キャストが集まるメインのお話はエンターテインメント性がありますが、別枠で木南晴夏の母子家庭のお話はなかなか悲惨です。もちろんもっと早くに彼女が生活保護受給の手続きを受ければお話は変わってくると思いますが。河合優実のムンムンとした色気と、窪田正孝の切れた演技は良かったです。
お話はシリアスに進んでいくのですが。。。オチ前のいきなりのスラップスティックコメディには驚かされましたし、この表現が見ている人の個々の評価が変わってくると思います。私はあまり好きではないので★3つとなりました。
でもまぁ、主人公にとってはハッピーエンドのようなのでホッとしましたが。
ハダシとビート板の5年後くらい
普通なら観ないテーマの作品ですが
城定秀夫監督に伊藤万理華さんに河合優実さんというので
原作は知らないのですが、今映画化するのは少しテーマが古い感じはしました
予想通り楽しいお話しの訳がないのですが、城定監督作品はどんなテーマでもラストに救いがあります
問題提起だけして悲惨なまま終わる作品はダメですがこの作品のラストは優しくてホッとしました(優し過ぎ、ハッピーエンド?)
本当のワルはあの人だけだと感じたし、主人公はワルでもクズでもないとは思いました
河合優実さんはこの作品でも難しい役ですが、「愛なのに」の岬さんのような天然で普通の役が断然いい
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