「とても面白い」悪い夏 吉泉知彦さんの映画レビュー(感想・評価)
とても面白い
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知人で生活保護を不正に受給していた人がおり、テーマが生々しい。自分がとやかく言える立場にもないのだけど、そんな暮らしをしながら海外旅行をたびたびしており、腹がたつ。制度の不正利用は自分が収めた税金をむしられているようだ。いったもん勝ちみたいな風潮だ。一方で明らかに児童相談所に行くべき母子がおり、マッチングが機能していない。主人公は彼女が相談に来たらまず児相に連絡すべきだ。とりあえず子どもは守られるし、母親も負担が減る。
台風の夜のクライマックスがカオスだ。先輩の女が「私たちは公正であることが何より大事だ」みたいに言って感動していたら、実はそれより男が大事でずっこける。あの状況で誰も死ななくてリアルだ。竹原ピストルさんがどう考えても一番強いのに、全く強さを発揮しない。小悪党で面白い。
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