劇場公開日 2025年3月20日

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「冴えないケースワーカーがある生活保護受給者との出会いでドツボにハマ...」悪い夏 いたかわさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5冴えないケースワーカーがある生活保護受給者との出会いでドツボにハマ...

2025年3月22日
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冴えないケースワーカーがある生活保護受給者との出会いでドツボにハマっていく話

主人公がいけないことだけど、生活保護受給者と交流を深めていくことで生きがいを見出し活力をもらっていくが、破滅へとまっしぐらだから観ていて辛い。だが、どこか少しでも希望はないかと期待しながら鑑賞した。
落とし穴にハマった後の主人公の気力の無くなった感じは自業自得とまではいかないが可哀想すぎた。
そして終盤ジェットコースターのように事態が変わりカオス展開。正義を振りかざしていたあの人の本性を知った時は笑った。

北村匠海は久しく見てなかった無気力な若者役。これが似合っている、髪を下ろしているから最近と全然印象違って見えるんだろうなぁ。
河合優実の考えることを放棄して、なるがままの姿、最近の役柄と似通っているから安定感があった。
それと生活保護を悪用しようとするクズっぷりは見ていられなかった。ピストルの小物感はさすが。窪田正孝のイカれっぷりはリアルのスピ疑惑も相まって怖かった笑。

生活保護受給に向けられる厳しい目線、悪用する人には腹立たしいが、本当に必要としている人に与えられてるのか、考えるきっかけにはなった。
ただ、映画だからかエンタメに振り切ってて、読んでないけど原作にあったであろうメッセージ性は薄まってたんじゃないかなぁ。

いたかわ