「働いて食えるのは幸せだ」悪い夏 かばこさんの映画レビュー(感想・評価)
働いて食えるのは幸せだ
丁寧に描くのが重要なのはとても分かるし無駄なシーンもこれと言ってないが、
クライマックスまでが長い。
いきなりの転調からの怒涛のクライマックス、関係者全員が愛美のアパートにあれよあれよと集まってきて思わず笑ってしまった。ギャグかと思った。半分くらいが凶器持参だし。
生活保護受給者を食い物にするビジネスが横行、一度嵌ると逃れられない仕組みと、ちょっと人が良くて親切だったばかりに、そして真面目が故に簡単に騙されてのっぴきならない境遇に落とされる市役所職員が、ありそうでどんよりする。(でも、ケースワーカーのような仕事をする人には、こうならないようなマニュアルとかありそうな気がする)
その一方で本当に必要な人に行き渡らない事実、そういう構図はだいぶ昔から聞くけど改善されてないんでしょうか。某政党の議員さん、支援団体の人と一緒に行くと通るとか聞きますが。
金本も、ホームレスがナマポ申請しないのは知らないから、と言っていたように、知識の有無が生死を左右するようで良いのか。ナマポ必要な人は、情弱になりがちではないのか。
古川さん母子が、受給できたようでよかった。
「仕事があるのは幸せ」「働いて食えるのは幸せ」、とつくづく思った。
市役所は退職したようだが、ちゃんと仕事を持って働き、家族の家に帰っていく佐々木くんの後ろ姿に安堵感を見ました。
河合優実ははまり役、杏と重なるイメージ。窪田正孝は異常者的な残忍さとキレっぷりがお見事で怖かった。「金本」って、彼の国の方なんでしょうか。突然這い上がれない泥沼に蹴り込まれた真面目で優しい、ふつーの人な公務員が北村匠海にぴったり。リアルだったらあんな感じで死んだ目で日常を送ることになるんでしょう。
宮田さん、高野ときっとそういう関係だと思ってました。
チャンス大城が良い味、彼は空き缶拾って真面目に働きながら生活保護受給中なんですかね。
巻き込まれた善良な皆さんは破滅から救われて心安らかになり、自業自得な皆さんはそれなりに刑務所、または逃亡中、刺された後が痛むというラスト、もやもやが残らない後味スッキリな映画でした。
こんばんは〜。共感コメントありがとうございます。
古川さん親子は手を繋いで幸せそうに見えたのが救いでしたが、
原作では自殺で亡くなっているみたいです…
主人公は引きこもりの生活保護受給者になって、立場が逆転した様子です
城定監督はピンク映画たくさん撮ってたそうですが、「アルプススタンドのはしの方」が面白かったです。
あと「愛なのに」の河合優実さんが大人を困らせる高校生でとてもかわいらしかったです。
イイねコメントありがとうございます😊ナマポ 確かに公平になってない事情もあるようですが
ここまであからさまにハマる人は居ないようなふうに第三者ですが感じました。さすがにおっしゃるマニュアル的な 美人局 ハニートラップに ハマらないよう 当初から配属時点でキツく指導されているのは確実かと思います。ただ 貧困ビジネス悪徳は横行してますね。ありがとうございます😊
最後半の展開はおっしゃる通りギャグといって過言ではない展開で面白かったですよね。窪田正孝のキレっぷりについても同感です。最近悪役多い気がしますが、似合っていますよね。