「カナモトさんカッケー!」悪い夏 t2lawさんの映画レビュー(感想・評価)
カナモトさんカッケー!
『ワルしか出てこない』というキャッチフレーズは『アウトレイジ』(監督・北野武)がオリジナルなのだが、臆面もなく使うからには、自信があるのだろうな?と。
ピンク、Vシネのキャリアある城定監督の、手慣れたゲス社会描写が上手い。もちろん先日の日本アカデミー賞で栄冠に輝いた河合優実のヒロインとあって、そちらも見どころではあった。がしかし、『あんのこと』『ナミビアの砂漠』と微妙に被るキャラクター。すなわち「心ここにあらず、本心隠蔽」なメンタル謎な女性像だ。今後はもっとヴァリエーションある、幅広い役柄を期待したい。この作品では、ワルの中心人物金本を演じる窪田正孝がピカピカに光っていたことを覚えておこう。
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