「【貧民街で育った男が、バレエダンサーを夢見て見えない壁に立ち向かい、少しづつ夢を叶えて行くドキュメンタリー映画です。険しい目標に向かって、突き進む人間の姿は、美しいモノだと思った作品です。】」コール・ミー・ダンサー NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【貧民街で育った男が、バレエダンサーを夢見て見えない壁に立ち向かい、少しづつ夢を叶えて行くドキュメンタリー映画です。険しい目標に向かって、突き進む人間の姿は、美しいモノだと思った作品です。】
ー 独学でダンスを学び、ダンス教室に苦心して通い、人生の師となるヌレエフにも指導経験がある75歳のイスラエル系アメリカ人教師イェフダと出会い、彼の教えの元アーミルと言う年下の天才ダンサーと切磋琢磨しながら、名を上げていくマニーシュの姿を10年近く追ったドキュメンタリー。
年齢の壁、肌の色の壁を乗り越え、イスラエルでコンテンポラリーダンスを学び、ニューヨークでペリダンスを学ぶ姿が、眩しい作品。
特に、彼がボリウッドの映画「バレエ/未来への扉」(○○で観れるそうです。)に主演し、そのお金を母に渡す際に、母が流した涙のシーンは、沁みたなあ。
マニーシュの笑顔が素敵で、彼を支えるイェフダとの絆や、経済的援助をする藝術パトロンの婦人の言葉も、インドって貧富の差はあっても、文化、藝術を大切にする気風があるんだなあ、と感心したよ。けれども、それも全てマニーシュの努力の賜物なんだよね。
”バレエは、宗教、人種の壁を乗り越える。”という言葉は金言だと思ったなあ。
今作は、険しい目標に向かって突き進む人間の姿は、美しいモノだと改めて思わせてくれた作品です。-
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