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「朝日に向かって撃て!名実ともに最強のふたりは、現代のニューマン&レッドフォード・コンビだ!! 続編タイトル案『Wolfs 2gerther』」ウルフズ とぽとぽさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5朝日に向かって撃て!名実ともに最強のふたりは、現代のニューマン&レッドフォード・コンビだ!! 続編タイトル案『Wolfs 2gerther』

2025年1月5日
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Appleが贈るポスト『オーシャンズ』盟友コンビによる犯罪コメディ①
ポール・ニューマン&ロバート・レッドフォードの黄金コンビが本当に大好きで、そしてクルーニー&ピットのコンビには昔から彼らを重ねていた。理由として、1. ブラピが若い頃のレッドフォードに似ていたこと、2. ニューマンもクルーニーも共に若い頃からロマンスグレー色した髪の毛のイメージがあること。そういう意味で、この2人にはまた共演してほしいな〜と一映画ファンとして以前から切実に願っていたわけで、まさしく待望の企画!! 絶望的な状況下で揃って銃を撃つラストカットも -- 止めコマではないものの -- 『明日に向かって撃て!』を意識・出典しているのは明らか。
この2人以外選択肢はない!長年気心知れた2人の大スター最強タッグがテンポよく掛け合いを披露するのを観られるだけで映画ファンとしては喜び。2人の共演を観られるだけで垂涎の思いすぎる眼福な至福の時間だし、実際本作でも彼らは衰えることのない(どころか年月と共に醸成されて深みの増していくような)抜群の化学反応ケミストリーとイケオジ大人の色気と魅力がダダ漏れに溢れる -- カリスマ性とも置き換えられる -- スター性(観客を惹きつける"引き"の力)を遺憾無く証明している。そんなに完璧なら今のを2回使え。

小粋な大人のための夜の映画。スタイリッシュにムーディー。スマートにウィットに富みながら、肝心の内容は、語弊を恐れずに言ってしまえば茶番。そんな2人の特大ネームバリューに対して、作中描かれる一夜の出来事は小粒な案件で小ぢんまりした印象を受けるわけだけど、それが微笑ましくもある。そんな、くだらない掛け合いも2人にかかればこんなに魅力的に映えるのだから不思議だ。革ジャンなど似たルックによる、凸凹コンビというより似た者同士な呉越同舟か。そんな本作の鍵を握る"男娼じゃない"若者は、目元あたりが少しシャラメ似?ジョージ・クルーニー&ブラピと共演できるなら、ギャラなくてもパンイチ裸で街中走るよ、くらいの気持ちにならないこともない。個人的に一生に一度は作りたいタイプのシュッとしながら肩張らずに楽しめる雰囲気の犯罪映画。
見せない。盗むかも。この街で頼れる仕事人は一人だけ…?! 俺は唯一無二だ。仕事をやり遂げる、仕事をやり通すのが男の価値。(結果として)配信ならでは小さな出来事が描かれるものの、"解決人"掃除屋や男二人が仕事であたふたするさまなど、作品を形作る要素としては例えばタラちゃん『パルプ・フィクション』的でもある。そこのギャップこそが本作を形作り楽しむミソだと思う。そんな仕掛人ジョン・ワッツ脚本監督は、本作が映画館上映から直前で配信に切り替えられたことで、Apple社にご立腹で袂を分かつらしいので、正統続編は期待できないかもしれないが、狼と言ったら"一匹狼"ローン・ウルフというイメージで、そうした要素は本作内でも大いに生きている。だからもし続編があった場合のタイトルは『Wolfs 2gerther』でお願いします。

不動産大規模開発
いつから組んでるの?大昔からだ
"Finish the job."
勝手に関連作品『ジャッキー・コーガン』『インスティゲイターズ』

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