「官能的な曲だったとは知らなかった」ボレロ 永遠の旋律 コビトカバさんの映画レビュー(感想・評価)
官能的な曲だったとは知らなかった
『ボレロ』は知っているけれど、同じメロディを17回繰り返すというのは予告編で知った。
タンタタタタンから徐々に肉付けされてあの曲になっていくのは観ていて胸熱な展開。
それに振り付けされたダンスを初見後のいざこざは分からんでもない。正直なところ自分もあのダンスはちょっと嫌い。
まあオープニングの世界のボレロシリーズの中にもコレジャナイ感なのが混ざってたけど。
めまぐるしくピントが変わったり、アップを多用したり、見せ方がとても好み。
直接的な描写はないけれど、そこはかとなく漂う官能的な雰囲気はカメラワークによるものが大きいかな。
ラヴェルも何をするわけでもないのに色っぽい。常に女性に囲まれているのも頷ける。
オーケストラ演奏とダイナミックなダンスのシーンは非常に贅沢な時間の使い方で良い。
また音楽の映画なだけにひとつひとつの音が印象的。
ラヴェルのその後は、今でいう燃え尽き症候群的なものだろうか?
マルグリット役の女優さん絶対知ってると思っていたら『パリの調香師』の人だったか。
それよりなによりヴァンサン・ペレーズになにがあった?
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